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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


2.3.1 Performance Managementのシステム構成の検討

システム管理者はどのようなシステム構成で稼働監視システムを構築するかを検討します。Performance Managementでは,監視対象に応じて必要なPFM - Agentを追加したり,リモート監視に必要なPFM - RMを導入したりすることで,システムを構成できます。システムの利用者や負荷の増大など,運用状況に合わせて柔軟にシステムを拡張できます。

ヒント

監視対象システム1台にすべてのPerformance Managementプログラムをインストールして稼働監視システムを構成することもできます。

〈この項の構成〉

(1) 基本的なシステム構成例

データベースや業務アプリケーションを稼働監視する場合は,1台の監視マネージャーで複数の監視エージェントを一元管理するシステムを構成できます。また,PFM - RMを構成に含めることで,複数の監視対象システムを1つの監視ホストで監視できます。

図2‒3 データベースや業務アプリケーションを稼働監視する場合のシステム構成例

[図データ]

(2) 他製品と連携するときのシステム構成例

JP1/AJS3,JP1/IM,またはJP1/SLMからPerformance Managementで収集したパフォーマンスデータを確認すると,業務全体の視点から稼働状況を監視できます。JP1/IMを使用した大規模システムの構成例を次の図に示します。

図2‒4 大規模システムの構成例

[図データ]

ヒント

Performance Managementでは,システム構成によって,1つのPFM - Managerに接続できるPFM - Agent,PFM - RM,およびPFM - Web Consoleの数が異なります。これらの数を考慮して,適切なシステム構成を設計してください。Performance Managementの制限値の詳細については,「付録A 制限値」を参照してください。また,使用するマシンのメモリーなど,性能が十分であるかどうかを考慮する必要があります。Performance Managementのシステム見積もりの詳細については,「付録C システム見積もり」を参照してください。