4.4.11 アラーム正常回復時の測定値出力機能の設定手順
アラーム正常回復時の測定値出力機能によって,複数インスタンスレコードを監視するアラームが正常状態に回復した場合に,アラームメッセージテキストを出力できます。アラーム正常回復時の測定値出力機能の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。
アラーム正常回復時の測定値出力機能を利用するために必要なシステムのバージョン構成を次に示します。なお,PFM - Web Consoleのバージョンに制限はありません。
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PFM - Manager:09-10以降
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アラーム監視対象のPFM - AgentまたはPFM - RM:08-00以降
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エージェントホストのPFM - ManagerまたはPFM - Base:09-10以降
09-10以降かつ11-00未満のPFM - Managerを新規にインストールした場合,および09-00以前から09-10以降へバージョンアップインストールした場合,デフォルトではアラーム正常回復時の測定値出力機能は無効になります。09-10以降からバージョンアップインストールした場合,アラーム正常回復時の測定値出力機能は以前の設定を引き継ぎます。
アラーム正常回復時の測定値出力機能の設定は,PFM - Managerホストで実行します。PFM - AgentまたはPFM - RMが上記のシステム構成を満たしていて,接続先PFM - Managerでアラーム正常回復時の測定値出力機能を有効に設定している場合,アラーム正常回復時の測定値出力機能が有効になります。PFM - AgentおよびPFM - RMでのアラーム正常回復時の測定値出力機能の動作を次の表に示します。
PFM - AgentまたはPFM - RMのバージョン |
同一ホスト上のPFM - ManagerまたはPFM - Baseのバージョン |
アラーム正常回復時の測定値出力機能の設定 |
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接続先PFM - Managerのバージョンが09-10以降 |
接続先PFM - Managerのバージョンが09-10未満 |
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08-00以降 |
09-10以降 |
接続先PFM - Managerの設定に従う※1 |
無効※2 |
09-10未満 |
無効※3 |
無効※3 |
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08-00未満 |
バージョンを問わない |
無効※3 |
無効※3 |
アラーム正常回復時の測定値出力機能を有効または無効にするには,PFM - Managerホストのjpccomm.iniファイルの内容を直接編集します。jpccomm.iniファイルは,次の場所に格納されています。
- 物理ホストの場合
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- Windowsの場合
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インストール先フォルダ
- 論理ホストの場合
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- Windowsの場合
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環境ディレクトリ\jp1pc\
- メモ
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PFM - Managerのアラーム正常回復時の測定値出力機能の設定状態によって,Name Serverサービスの起動時に次のメッセージがPFM - Managerホストの共通ログに出力されます。
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アラーム正常回復時の測定値出力機能が有効な場合:KAVE00349-I
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アラーム正常回復時の測定値出力機能が無効な場合:KAVE00350-I
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jpccomm.iniファイル中のAlarm Message Modeラベルに0または1以外の値が指定された場合:KAVE00350-IおよびKAVE00351-W
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(1) アラーム正常回復時の測定値出力機能を有効にする場合
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PFM - Managerのサービスをすべて停止する。
PFM - Managerのサービスが起動されている場合は,jpcspm stopコマンドですべて停止してください。クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから停止してください。
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テキストエディターなどで,PFM - Managerホストのjpccomm.iniファイルを開く。
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アラーム正常回復時の測定値出力機能の利用有無を設定する。
jpccomm.iniファイル中の[Common Section]セクションで次のラベルの値を変更します。
Alarm Message Mode=1
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jpccomm.iniファイルを保存して閉じる。
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jpcspm startコマンドでPFM - Managerのサービスを起動する。
クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから起動してください。
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PFM - AgentおよびPFM - RMをすべて再起動する。
jpcspm stopおよびjpcspm startコマンドで,監視しているPFM - AgentおよびPFM - RMをすべて再起動してください。再起動するまでは設定が反映されません。
(2) アラーム正常回復時の測定値出力機能を無効にする場合
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PFM - Managerのサービスを停止する。
PFM - Managerのサービスが起動されている場合は,jpcspm stopコマンドですべて停止してください。クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから停止してください。
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テキストエディターなどで,PFM - Managerホストのjpccomm.iniファイルを開く。
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アラーム正常回復時の測定値出力機能の利用有無を設定する。
jpccomm.iniファイル中の[Common Section]セクションで次のラベルの値を変更します。
Alarm Message Mode=0
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jpccomm.iniファイルを保存して閉じる。
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jpcspm startコマンドでPFM - Managerのサービスを起動する。
クラスタシステムを利用している場合は,クラスタソフトから起動してください。
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PFM - AgentおよびPFM - RMをすべて再起動する。
jpcspm stopおよびjpcspm startコマンドで,監視しているPFM - AgentおよびPFM - RMをすべて再起動してください。再起動するまでは設定が反映されません。