4.4.7 PFM - Web Consoleの設定の変更手順
PFM - Web Consoleの運用で必要な環境設定は,初期設定ファイル(config.xml)で実施します。
初期設定ファイル(config.xml)はインストール先フォルダ\conf\に格納されています。
- 注意
-
初期設定ファイル(config.xml)は,PFM - Web Consoleサービスの起動時に読み込まれます。初期設定ファイルで変更した設定内容を有効にするには,PFM - Web Consoleサービスを再起動してください。また,指定された以外の個所を変更すると,PFM - Web Consoleが正常に動作しない場合がありますので,注意してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 初期設定ファイル(config.xml)の設定項目
初期設定ファイル(config.xml)の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,定義ファイルについて説明している章を参照してください。
(2) 変更した初期設定ファイル(config.xml)をデフォルトに戻す手順
バージョンアップによって,config.xmlファイルの構造が変わるおそれがあります。バージョンアップ後に,次に示す手順で,config.xmlファイルの編集内容を新しいconfig.xmlファイルに反映してください。
-
インストール先フォルダ\conf\config.xmlの内容を確認し,編集内容を調べておく。
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インストール先フォルダ\conf\config.xmlをバックアップする。
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インストール先フォルダ\sample\conf\config.xmlを,インストール先フォルダ\conf\config.xmlに上書きコピーする。
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手順1で確認した編集内容を手順3でコピーした\conf\config.xml(インストール先フォルダ\conf\config.xml)に反映する。
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PFM - Web Consoleを再起動する。
- 注意
-
config.xmlファイルをインストール時のデータに戻したい場合は,インストール先フォルダ\sample\conf\からconfig.xmlファイルをコピーして,上記のフォルダに上書きしてください。
(3) 日付の表示形式
日付の表示形式は,ブラウザで操作する場合とコマンドで操作する場合で異なります。なお,以降の説明の日付の表示形式では,ddは日を,MMは月を,yyyyは年を,△は半角スペースを表します。
(a) ブラウザで操作する場合
ブラウザで言語を設定している場合は,次の表に示すように,設定した言語によって日付の表示形式が決まります。
ブラウザで設定した言語 |
日付の表示形式 |
---|---|
en(en_USを除く) |
dd△MM△yyyy |
en_US |
MM△dd△yyyy |
ja |
yyyy△MM△dd |
その他 |
初期設定ファイル(config.xml)で設定するselectFormatの値(インストール時のデフォルト値は,dd△MM△yyyy) |
ブラウザで言語を設定していない場合は,次の表に示すように,usrconf.cfgのuser.languageの値によって日付の表示形式が決まります。
usrconf.cfgのuser.languageの値 |
日付の表示形式 |
---|---|
en_US |
MM△dd△yyyy |
ja |
yyyy△MM△dd |
上記以外の表示形式を使用したい場合は,ブラウザで言語を設定してください。
- メモ
-
usrconf.cfgのuser.languageの値が存在しない場合は,OSのロケールによって表示形式が決まります。OSのロケールに対応した日付の表示形式は,「表4-21 OSのロケールに対応した日付の表示形式」を参照してください。
(b) コマンドで操作する場合
コマンドの場合,次の表に示すように,コマンドを実行したときのOSのロケールによって日付の表示形式が決まります。
OSのロケール |
日付の表示形式 |
---|---|
en_US |
MM△dd△yyyy |
ja |
yyyy△MM△dd |
その他 |
dd△MM△yyyy |
表示形式を変更する場合は,コマンドを実行するときの引数に「-dateformat」,「-dateseparator」,「-exportseparator」を指定します。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。
(c) 日付の表示形式のタグ指定
ブラウザの場合,日付の表示形式を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを使用します。
タグ |
属性 |
内容 |
---|---|---|
format |
− |
日付の表示形式を指定するルートタグを示します。 |
param |
name |
selectFormatを指定します。 |
value |
指定値を次に示します。
|
(d) 日付フォーマット指定の記述例
ブラウザの場合,ロケールが「en_US」,「en」,「ja」以外であるときに適用される日付の表示形式の,初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。
(例)
日付フォーマットのパターンに「pattern-MMddyyyy」を指定します。日付は
「MM△dd△yyyy」と表示されます。
<format> <param name="selectFormat" value="pattern-MMddyyyy"/> </format>
(4) 数値形式に関する注意事項
数値の小数点記号や桁区切り記号は,地域によっては記号が異なります。
PFM - Web Consoleでは,数値形式(小数点記号,桁区切り記号)を変更できます。数値形式を変更できる項目を次の表に示します。
項目 |
|
---|---|
GUI(ブラウザ) |
ブラウザ表示 |
csv出力 |
|
ユーザー入力(数値) |
|
コマンド |
html出力 |
csv出力 |
|
コマンドパラメーターファイル記載値(数値) |
数値形式に設定できる値を次の表に示します。
設定項目 |
設定できる値 |
---|---|
小数点記号 |
|
桁区切り記号 |
|
ただし,次の表に示すデータについては,数値形式の設定が適用されません。
項目 |
表示する画面 |
---|---|
アラームのメッセージテキスト |
|
レコード,フィールドの説明 |
|
サービスのプロパティ情報の説明文 |
|
(a) 数値の小数点として使用する記号のタグ指定
PFM - Web Consoleで扱う数値について,小数点として使用する記号を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを指定します。
タグ |
属性 |
内容 |
---|---|---|
number-format |
− |
小数点として使用する記号を指定するルートタグを示します。 |
param |
name |
decimalPointSymbolを指定します。 |
value |
指定値を次に示します。
|
- (凡例)
-
−:該当しない
PFM - Web Console上で,数値の小数点記号として,コンマを使用する場合の初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。
(例)
数値の小数点記号として「comma」を指定します。
例えば,小数「99.1」を表示する場合は「99,1」として表示します。
<number-format> <param name="decimalPointSymbol" value="comma"/> </number-format>
(b) 数値の桁区切り記号として使用する記号のタグ指定
PFM - Web Consoleで扱う数値について,桁区切り記号として使用する記号を初期設定ファイル(config.xml)に設定する場合,次の表に示すタグを指定します。
タグ |
属性 |
内容 |
---|---|---|
number-format |
− |
桁区切り記号として使用する記号を指定するルートタグを示します。 |
param |
name |
numericSeparatorを指定します。 |
value |
指定値を次に示します。
|
- (凡例)
-
−:該当しない
PFM - Web Console上で,数値の桁区切り記号として,ピリオドを使用する場合の初期設定ファイル(config.xml)記述例を次に示します。
(例)
桁区切り記号として「period」を指定します。
例えば,「2,000」を表示する場合は「2.000」として表示します。
<number-format> <param name="numericSeparator" value="period"/> </number-format>