4.2.1 アンインストールとアンセットアップの前に
ここでは,Performance Managementをアンインストールおよびアンセットアップするときの注意事項を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) アンインストールに必要なOSユーザー権限に関する注意事項
Performance Managementプログラムをアンインストールするときは,必ず,OSのAdministrators権限を持つアカウントで実行してください。
(2) ネットワークに関する注意事項
Performance Managementプログラムをアンインストールしても,servicesファイルに定義されたポート番号は削除されません。
(3) プログラムに関する注意事項
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Performance Managementのプログラムおよびサービスや,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラム(例えばWindowsのイベントビューアなど)を起動したままアンインストールした場合,ファイルやフォルダが残ることがあります。この場合は,手動でインストール先フォルダ以下をすべて削除してください。
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Performance Managementのプログラムおよびサービスや,Performance Managementのファイルを参照するような他プログラム(例えばWindowsのイベントビューアなど)を起動したままアンインストールした場合,システムの再起動を促すメッセージが出力されることがあります。この場合,システムを再起動して,アンインストールを完了させてください。
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PFM - Baseと,PFM - AgentまたはPFM - RMが同一ホストにインストールされている場合,PFM - Baseをアンインストールするには,先にPFM - AgentまたはPFM - RMをアンインストールすると共に,PFM - Base以外の製品フォルダ※が残っているときは削除しておく必要があります。
また,PFM - Managerと,PFM - AgentまたはPFM - RMが同一ホストにインストールされている場合も同様に,PFM - Managerをアンインストールするには,先にPFM - AgentまたはPFM - RMをアンインストールすると共に,PFM - Manager以外の製品フォルダ※が残っているときは削除しておく必要があります。
- 注※
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agt?(?は1〜9,a〜z)
(4) サービスに関する注意事項
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PFM - Managerをアンインストールするときは,Performance Managementシステム全体で,Performance Managementのプログラムおよびサービスをすべて停止しておいてください。
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PFM - AgentまたはPFM - RMをアンインストールしただけでは,jpctool service listコマンドおよびjpctool monitor listコマンドで表示できるサービス情報は削除されません。この場合,jpctool service deleteコマンドを使用してサービス情報を削除してください。サービス情報の削除方法については,「4.2.3 サービス情報の削除手順」を参照してください。
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PFM - Managerをアンインストールしたあと,同じマシンに再インストールすると,jpctool service listコマンドでTrap Generatorサービスが2つ表示されることがあります。この場合,PFM - Managerのサービスを起動し,「Inactive」となっているTrap Generatorサービスをjpctool service deleteコマンドで削除してください。
(5) PFM - Web Consoleの注意事項
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次の状態でアンインストールを行った場合,ファイルまたはフォルダが残ることがあります。ファイルまたはフォルダが残ってしまった場合は,インストール先のフォルダ以下のファイルおよびフォルダをすべて削除してください。論理ホスト環境で利用していた場合,共有ディスク上の環境ディレクトリ(フォルダ)以下も同様に削除してください。
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PFM - Web Consoleのプログラムまたはサービスが起動中だった場合
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インストール先のフォルダ以下のファイルまたはフォルダを参照していた場合
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アンインストール時に,ログ出力フォルダとして,%TEMP%環境変数の値を参照します。%TEMP%環境変数が未定義の場合,ログは出力されません。
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初期設定ファイル(config.xml)でlogDir,bookmarkRepository,processMonitoringTemplatesRepositoryの設定値をデフォルト以外のフォルダに変更している場合,通常のアンインストール手順では設定しているフォルダを削除しません。アンインストール前にconfig.xmlを確認して手動で削除してください。
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アンインストール実行中のログは,%TEMP%\pfmwebconuninst.logに出力します。また,アンインストーラーの終了コードは%TEMP%\pfmwebconuninst.rtnに出力します。
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アンインストールに失敗した場合は,アンインストール実行時のログ(%TEMP%\pfmwebconuninst.log)を退避して,原因を取り除いたあと,再度アンインストールしてください。アンインストールするプログラムに「Performance Management - Web Console」がない場合は,一度インストールして,再度アンインストールしてください。
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Windowsの[サービス]のサービス一覧を表示した状態で,アンインストールを実行すると,「PFM - Web Service」または「PFM - Web Console」の名前が削除されないで残る場合があります。アンインストール前にはこれらのウィンドウを閉じてください。
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PFM - Web ConsoleがインストールされているホストからPerformance Managementプログラムをアンインストールする場合は,PFM - Web ConsoleにログインしているWebブラウザ画面をすべて閉じてからアンインストールを実施してください。
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PFM - Web Consoleのアンインストールが完了したら,PFM - Web Consoleの設定を無効にするためにシステムを再起動してください。
(6) PFM - RMのリモートエージェントをアンセットアップした場合の注意事項
PFM - RMのリモートエージェントをアンセットアップした場合(jpcconf target unsetupコマンド実行後)は,自動的にサービス情報が削除されるため,jpctool service deleteコマンドの実行は不要です。
ただし,アンセットアップ後にPFM - Web Consoleに情報を反映するためには,jpctool service syncコマンドの実行が必要です。
サービス情報は,次のタイミングで削除されます。
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PFM - Managerおよび削除対象のPFM - RMのサービスが起動しているとき
jpcconf target unsetupコマンドを実行すると,PFM - RMからPFM - Managerにサービス情報の削除要求が行われ,PFM - Managerでサービス情報が削除されます。
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PFM - Managerまたは削除対象のPFM - RMのサービスが停止しているとき
jpcconf target unsetupコマンドを実行後に,PFM - RMのサービスが起動してPFM - Managerに接続されたタイミングで,PFM - Managerでサービス情報が削除されます。
(7) そのほかの注意事項
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インスタンス環境を設定しているPFM - AgentまたはPFM - RMの場合,PFM - AgentまたはPFM - RMをアンインストールする前に,インスタンス環境をアンセットアップしておいてください。アンセットアップ方法については,各PFM - AgentまたはPFM - RMマニュアルの,インストールとセットアップについて説明している章を参照してください。
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JP1/SLMと連携した場合,PFM - ManagerまたはPFM - BaseのアンインストールによってJP1/SLMの問題調査画面から監視対象が確認できなくなります。PFM - ManagerまたはPFM - Baseをアンインストールする前にJP1/SLMとの連携を解除しておいてください。連携の解除方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のサービスレベル管理製品(JP1/SLM)と連携した監視について説明している章を参照してください。
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アラームテーブルをバインドしているPFM - AgentまたはPFM - RMをアンインストールまたはアンセットアップする場合,アンインストールまたはアンセットアップの実行前にPFM - Web Consoleでの操作またはjpctool alarm unbindコマンドを使用して,バインドされているアラームテーブルをすべてアンバインドしてください。
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PFM - AgentまたはPFM - RMをアンインストールまたはアンセットアップする場合,アンインストールまたはアンセットアップの実行後に,PFM - Web Consoleのエージェント階層で「User Agents」を選択して表示されるツリーから,不要になったエージェントを必要に応じて削除してください。また,不要になったアラームおよびレポートの定義情報を必要に応じて削除してください。エージェント階層からのエージェントの削除方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,エージェントの監視について説明している章を参照してください。アラームの定義情報の削除方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,アラームによる稼働監視について説明している章を参照してください。レポートの定義情報の削除方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」の,稼働分析のためのレポートの作成について説明している章を参照してください。
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Storeデータベースの格納先ディレクトリがデフォルト以外に設定されている場合,Performance Managementプログラムをアンインストールしても,Storeデータベースの格納先のディレクトリのファイルは削除されません。この場合は,Storeデータベースの格納先のディレクトリ以下をすべて手動で削除してください。
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アラームテーブルの自動バインド設定をしているPFM - AgentまたはPFM - RMをアンセットアップする場合で,今後これらの製品で自動バインドを使用しない場合,アンセットアップの実行前に,これらの製品へのアラームテーブルの自動バインド設定を解除してください。アラームテーブルの自動バインド設定の詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のアラームを自動バインドする方法について説明している個所を参照してください。
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PFM - Web Consoleのアラーム階層およびレポート階層で製品の情報を非表示とする場合,jpcconf agent setup -unregisterコマンドで登録を解除してください。詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のjpcconf agent setupコマンドについて説明している個所を参照してください。
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バージョン11-50以降のPerformance Managementプログラムのアンインストールでは,インストール時にシステム環境変数PATHに追加したコマンド格納パスを削除します。削除に失敗した場合,メッセージダイアログが表示されますが,Performance Managementプログラムのアンインストールは正常に終了します。