3.1.2 サービスの表示・指定方法(プロダクト名表示機能)
ここでは,サービスを表示・指定するためのサービスIDおよびサービスキーの形式について説明します。
Performance Managementのサービスは,次の2つの識別子を持ちます。
-
サービスID
-
サービスキー
09-00以降のPerformance Managementでは,プロダクト名表示機能を有効にすることで,表示・指定できるサービスIDおよびサービスキーの形式を変更できます。
プロダクト名表示機能を利用する場合に必要なPerformance Management製品については,「3.1.2(2) プロダクト名表示機能が利用できる範囲」を参照してください。
(1) プロダクト名表示機能の概要
プロダクト名表示機能は,Performance Managementのサービス識別子の形式を変更する機能です。プロダクト名表示機能が有効な場合,それぞれの識別子に監視対象プログラムの名称が含まれるため,サービスをより判別しやすくなります。変更後の形式をプロダクト名と呼びます。
プロダクト名表示機能が有効な場合および無効な場合の識別子の形式については,「付録B.1 サービスIDとサービスキーの命名規則」を参照してください。
- メモ
-
jpctool service listコマンド実行時の出力をプロダクト名で表示するには,プロダクト名表示機能を有効にした上で「-v」オプションを指定してください。
(2) プロダクト名表示機能が利用できる範囲
次の表にプロダクト名が利用できる範囲を示します。なお,プロダクト名表示機能が有効な場合でも,次の表に示す項目についてだけ,識別子にプロダクト名を利用できます。
なお,プロダクト名表示機能を利用するときにPFM - AgentおよびPFM - RMのバージョンは問いません。
プロダクト名が利用できる項目 |
プロダクト名表示機能を設定するホスト |
必要なPerformance Management製品 |
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監視コンソールに表示されるサービスID |
PFM - Managerホスト |
|
監視コンソールのレポート |
||
イベントモニター |
||
イベント履歴に表示されるサービスID |
||
jpctool service listコマンドで表示されるサービスID※ |
コマンドを実行するホスト |
コマンド実行ホストがPFM - Managerホストの場合
コマンド実行ホストがPFM - AgentホストまたはPFM - RMホストの場合
|
コマンドを実行する際に指定するサービスキー |
− |
|
メッセージ中で表示されるサービスキー |
メッセージを出力するホスト |
メッセージ出力ホストがPFM - Managerホストの場合
メッセージ出力ホストがPFM - AgentホストまたはPFM - RMホストの場合
|
(3) プロダクト名表示機能の設定
プロダクト名表示機能の設定方法については,「4.4.10 プロダクト名表示機能の設定手順」(Windowsの場合)または「5.4.9 プロダクト名表示機能の設定手順」(UNIXの場合)を参照してください。
また,Performance Managementのインストール方法によって,プロダクト名表示機能のデフォルトの設定は異なります。
インストール方法 |
バージョンアップ前のPerformance Managementのバージョン |
プロダクト名表示機能の設定 |
---|---|---|
新規インストール |
− |
有効 |
バージョンアップインストール |
09-00以降 |
バージョンアップインストールの前の設定を引き継ぐ |
08-51以前 |
無効 |