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JP1 Version 12 JP1/Performance Management 設計・構築ガイド


3.1.2 サービスの表示・指定方法(プロダクト名表示機能)

ここでは,サービスを表示・指定するためのサービスIDおよびサービスキーの形式について説明します。

Performance Managementのサービスは,次の2つの識別子を持ちます。

09-00以降のPerformance Managementでは,プロダクト名表示機能を有効にすることで,表示・指定できるサービスIDおよびサービスキーの形式を変更できます。

プロダクト名表示機能を利用する場合に必要なPerformance Management製品については,「3.1.2(2) プロダクト名表示機能が利用できる範囲」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) プロダクト名表示機能の概要

プロダクト名表示機能は,Performance Managementのサービス識別子の形式を変更する機能です。プロダクト名表示機能が有効な場合,それぞれの識別子に監視対象プログラムの名称が含まれるため,サービスをより判別しやすくなります。変更後の形式をプロダクト名と呼びます。

プロダクト名表示機能が有効な場合および無効な場合の識別子の形式については,「付録B.1 サービスIDとサービスキーの命名規則」を参照してください。

図3‒3 監視コンソールのサービス階層の表示例(プロダクト名表示機能が有効の場合)

[図データ]

図3‒4 監視コンソールのサービス階層の表示例(プロダクト名表示機能が無効の場合)

[図データ]

図3‒5 jpctool service listコマンド実行時の出力例(プロダクト名表示機能が有効の場合)

[図データ]

図3‒6 jpctool service listコマンド実行時の出力例(プロダクト名表示機能が無効の場合)

[図データ]

メモ

jpctool service listコマンド実行時の出力をプロダクト名で表示するには,プロダクト名表示機能を有効にした上で「-v」オプションを指定してください。

(2) プロダクト名表示機能が利用できる範囲

次の表にプロダクト名が利用できる範囲を示します。なお,プロダクト名表示機能が有効な場合でも,次の表に示す項目についてだけ,識別子にプロダクト名を利用できます。

なお,プロダクト名表示機能を利用するときにPFM - AgentおよびPFM - RMのバージョンは問いません。

表3‒6 プロダクト名が利用できる項目

プロダクト名が利用できる項目

プロダクト名表示機能を設定するホスト

必要なPerformance Management製品

監視コンソールに表示されるサービスID

PFM - Managerホスト

  • PFM - Manager 09-00以降

  • PFM - Web Console 09-00以降

監視コンソールのレポート

イベントモニター

イベント履歴に表示されるサービスID

jpctool service listコマンドで表示されるサービスID

コマンドを実行するホスト

コマンド実行ホストがPFM - Managerホストの場合

  • PFM - Manager 09-00以降

コマンド実行ホストがPFM - AgentホストまたはPFM - RMホストの場合

  • PFM - Base 09-00以降

コマンドを実行する際に指定するサービスキー

メッセージ中で表示されるサービスキー

メッセージを出力するホスト

メッセージ出力ホストがPFM - Managerホストの場合

  • PFM - Manager 09-00以降

メッセージ出力ホストがPFM - AgentホストまたはPFM - RMホストの場合

  • PFM - Base 09-00以降

(凡例)

−:プロダクト名表示機能の有効/無効に関わらず利用できる

注※

プロダクト名で表示するには,「-v」オプションを指定してください。jpctool service listコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」の,コマンドについて説明している章を参照してください。

(3) プロダクト名表示機能の設定

プロダクト名表示機能の設定方法については,「4.4.10 プロダクト名表示機能の設定手順」(Windowsの場合)または「5.4.9 プロダクト名表示機能の設定手順」(UNIXの場合)を参照してください。

また,Performance Managementのインストール方法によって,プロダクト名表示機能のデフォルトの設定は異なります。

表3‒7 Performance Managementのインストール方法とプロダクト名表示機能のデフォルト設定の一覧

インストール方法

バージョンアップ前のPerformance Managementのバージョン

プロダクト名表示機能の設定

新規インストール

有効

バージョンアップインストール

09-00以降

バージョンアップインストールの前の設定を引き継ぐ

08-51以前

無効

(凡例)

−:該当しない