Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


15.2.2 統合トレースログ

統合トレースログとは,各プログラムが出力するトレース情報を,統合トレース機能(HNTRLib2)を通じて,一つの出力先ファイルにまとめて採取するログ情報のことです。共通メッセージログより詳しい内容のメッセージが出力されます。

統合トレースログのデフォルトの出力先は次のとおりです。

システムドライブ:\Program Files (x86)\Hitachi\HNTRLib2\spool\hntr2{1|2|3|4}.log

統合トレースログファイルは,任意のテキストエディターで参照できます。統合トレースログの出力例を次に示します。

図15‒1 統合トレースログファイルの出力例

[図データ]

統合トレースログファイルに出力されるヘッダー情報と出力項目の説明を表15-1および表15-2に示します。

表15‒1 統合トレースログファイルのヘッダー情報

ヘッダー情報

説明

OS情報

統合トレース機能が起動しているOSの情報が出力される。

ホスト名

統合トレース機能が起動しているホスト名が出力される。

タイムゾーン

OSのタイムゾーンが出力される。

統合トレースログ機能起動時刻

統合トレース機能を起動した時刻が出力される。

表15‒2 統合トレースログファイルの出力項目

出力項目

説明

番号(4けた)

トレースレコードの通番。

番号はログを出力したプロセスごとに採番される。

日付(10バイト)

トレースの取得日付:yyyy/mm/dd(年//日)。

時刻(12バイト)

トレースの取得時刻(ローカル時刻):hh:mm:ss.sss(時::.ミリ秒)。

AP名

アプリケーションを識別するための名称(アプリケーション識別名)。

JP1/Service Supportで出力されるAP名はjss_service

pid

プロセスID。OSが付けるプロセスID。

tid

スレッドID。スレッドを識別するためのID。

メッセージID

メッセージの出力形式で説明したメッセージID。この製品で使用するメッセージID。

メッセージテキスト

統合トレースログに出力されるメッセージのテキスト。この製品から出力されるメッセージテキスト。