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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


4.1.2 自動アクションを利用したJP1製品とのイベント連携

各JP1製品は,自身の起動・終了や障害発生などの際,JP1イベントを発行しています。JP1/Service Supportは,これらのJP1イベントの情報を,JP1/IM - Managerを介して受け取ることで,JP1製品と連携できます。

JP1/Service SupportではJP1製品と連携するために,インシデント管理,問題管理の案件フォームに次の表に示す案件項目を用意しています。

表4‒1 JP1連携用の案件項目

項目

説明

プロダクト名

(-jp1)

JP1製品用の共通項目。

JP1イベントを発行したプロダクト名を指定する。JP1イベント発行元製品の判別に利用する。

ジョブネット名

(-jobnet)

JP1/AJS用の項目。

JP1/AJSのジョブネット名を指定する。どのジョブネットで障害が発生したかの判別に利用する。

ジョブ名

(-job)

JP1/AJS用の項目。

JP1/AJSのジョブ名を指定する。どのジョブで障害が発生したかの判別に利用する。

SNMPソース

(-snmp)

JP1/NNMiまたはHP NNMi用の項目。

JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能で発行されたJP1イベントのSNMPトラップの発生ソース名を指定する。どのSNMPソースで障害が発生したかの判別に利用する。

監視ノード名

(-node)

JP1/IM - Managerの統合スコープ機能用の項目。

JP1/IM - Managerの統合スコープ機能で定義した監視ノード名を指定する。どの監視ノードで障害が発生したかの判別に利用する。

アラーム名

(-alarm)

JP1/PFM - Web Console用の項目。

JP1/PFM - Web Consoleが発行するJP1イベントのアラーム名を指定する。しきい値監視をしているリソースの,どのリソースで障害が発生したかの判別に利用する。

JP1/IM - Managerホスト名,イベントDB内通し番号

(-evt)

JP1/Service SupportからJP1イベントを発行するための項目。

自動登録された案件と関連するJP1イベントの,JP1/IM - Managerのホスト名とイベントDB内通し番号を指定する。

注※

()内の値は,jssitementryコマンドのオプション値です。自動アクションの実行内容としてjssitementryコマンドを指定する際,引数として指定します。

JP1製品が発行するJP1イベントの情報を,JP1/Service Supportが案件として受け取るため,JP1/IM - Manager側でどのように自動アクションを定義するかについては,「5.11.1(1) JP1製品と連携する場合の自動アクション定義例」を参照してください。また,JP1/Service SupportからJP1イベントを発行してJP1/IM - Managerと連携するため,JP1/IM - Manager側でどのように自動アクションを定義するかについては,「5.11.1(2) JP1/Service SupportからJP1イベントを発行する場合の自動アクション定義例」を参照してください。