付録G.4 カーネルパラメーター一覧(Linuxの場合)
- 〈この項の構成〉
(1) デフォルトの設定で必要とするシステムリソース
デフォルトの設定でJP1/Base分として調整する必要があるシステムリソースの見積もり値を次に示します。
(a) 加算するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
ファイルシステム |
fs.file-max |
|
|
||
|
- 注意事項
-
OSバージョンおよびカーネルバージョンで異なります。使用するOSのマニュアルを参照して,見積もり値で提示された内容で見積もってください。なお,使用するOSで該当するカーネルパラメーターが設定できない場合には,設定は不要です。
(b) 調整するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
ソケットバックログ |
net.core.somaxconn※ |
1,024以上 |
(2) コマンド実行機能を使用する場合
JP1/IM - Managerからリモートコマンドおよび自動アクションを使用する場合に,JP1/Base分として調整する必要があるシステムリソースの見積もり値を次に示します。
(a) 加算するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
ファイルシステム |
fs.file-max |
JP1/IM - Managerによってリモートコマンドが同時に実行される実行数×16 |
共有メモリー |
kernel.shmall |
kernel.shmmniの見積もり値×kernel.shmmaxの見積もり値 |
kernel.shmmni |
1+同時に実行されるリモートコマンドの数※ |
|
セマフォ |
kernel.semの第4パラメーター(SEMMNI) |
3 |
kernel.semの第2パラメーター(SEMMNS) |
3 |
(b) 調整するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
共有メモリー |
kernel.shmmax |
143,468以上 |
(3) ヘルスチェック機能を使用する場合
JP1/Baseのヘルスチェック機能を使用する場合に,JP1/Base分として調整する必要があるシステムリソースの見積もり値を次に示します。
(a) 加算するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
共有メモリー |
kernel.shmall |
kernel.shmmniの見積もり値×kernel.shmmaxの見積もり値 |
kernel.shmmni |
10+10×論理ホスト数 |
(b) 調整するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
共有メモリー |
kernel.shmmax |
215,644以上 |
(4) JP1/SES互換機能を使用する場合
JP1/SES互換機能を使用する場合に,JP1/Base分として調整する必要があるシステムリソースの見積もり値を次に示します。
なお,意識的にJP1/SES互換機能を使用していない場合であっても,イベントサーバ設定ファイル(conf)のoptionsパラメーターにv5-unusedフラグを設定しない場合は,この見積もり値で計算する必要があります。
- 注意事項
-
JP1/Base Version 7以前から上書きインストールした場合はv5-unusedフラグが設定されません。
(a) 加算するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
共有メモリー |
kernel.shmall |
64 |
kernel.shmmni |
1 |
|
セマフォ |
kernel.semの第4パラメーター(SEMMNI) |
10 |
kernel.semの第2パラメーター(SEMMNS) |
1 |
|
メッセージキュー |
kernel.msgmni |
2 |
(b) 調整するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
共有メモリー |
kernel.shmmax |
64以上 |
メッセージキュー |
kernel.msgmax |
824以上 |
(5) ローカルアクション機能を使用する場合
ローカルアクションを使用する場合に,JP1/Base分として調整する必要があるシステムリソースの見積もり値を次に示します。
(a) 加算するパラメーター
システムリソース |
パラメーター |
見積もり |
---|---|---|
ファイルシステム |
fs.file-max |
ローカルアクションの同時実行数 |