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JP1 Version 12 JP1/Base 運用ガイド


jbslistuser

〈このページの構成〉

機能

登録済みJP1ユーザーの一覧を表示します。

形式

jbslistuser [-h 論理ホスト名]
            [-s 認証サーバ名]
            [-ld]
            [-ds]
注※

-dsオプションは,Windowsだけで使用できます。

実行権限

Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合:スーパーユーザー権限またはJP1/Base管理者権限

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\bin\

UNIXの場合

/opt/jp1base/bin/

引数

-h 論理ホスト名

クラスタシステムで運用している場合に,このコマンドを実行させたい論理ホスト名を指定します。指定した論理ホストに設定されている認証サーバの登録済みJP1ユーザーが表示されます。

-s 認証サーバ名

登録済みJP1ユーザーを表示したい認証サーバを指定します。このオプションを指定した場合は,-hオプションの指定は無視されます。

-ld

JP1ユーザーごとに最終更新日付(yyyy/mm/dd△HH:MM:SS形式)を出力します。最終更新日付は,JP1ユーザーを登録した日付またはパスワードを変更した日付です。なお,08-10へバージョンアップする前に登録されたJP1ユーザー,新規インストールで初期設定されるJP1ユーザー,連携ユーザー,およびDSユーザーの最終更新日付はハイフン(----/--/-- --:--:--)で表示されます。[JP1/Base環境設定]ダイアログボックス,またはパスワード変更コマンド(jbschgpasswd)でパスワードを変更したあと,最終更新日付が表示されます。

-dsオプションを指定した場合は,このオプションの指定は無視されます。

-ds

このオプションは,Windowsだけで使用できます。

このオプションを指定した場合,連携ユーザーまたはDSユーザーだけを表示します。表示されるJP1ユーザーはディレクトリサーバ連携定義ファイルのENABLEパラメーターの設定によって変わります。

  • "ENABLE"=dword:00000001の場合

    登録済みのJP1ユーザーのうち,連携ユーザーだけを表示します。

  • "ENABLE"=dword:00000002の場合

    登録済みのJP1ユーザーのうち,DSユーザーだけを表示します。

なお,"ENABLE"=dword:00000000の場合は,JP1ユーザーは表示されません。

このオプションを省略した場合,登録済みのすべてのJP1ユーザーを表示します。

注意事項

戻り値

0

正常終了

1

認証サーバにユーザーが登録されていない

2

引数誤り

4

メモリーなどシステムリソースが不足した

8

認証サーバが未起動または応答しない

16

認証サーバ側の処理でエラーが発生した

32

通信機能の初期化中にエラーが発生した

128

内部処理で矛盾を生じた(C++の例外)

255

そのほかのエラー

使用例

標準ユーザーとしてjp1adminおよびjp1admin2,連携ユーザーまたはDSユーザーとしてtestuser1を認証サーバに登録している場合の出力例を次に示します。

オプションを何も指定しないとき
>jbslistuser
jp1user account[0]:jp1admin
jp1user account[1]:jp1admin2
jp1user account[2]:testuser1
正常終了しました
-ldオプションを指定したとき

[図データ]

-dsオプションを指定したとき
>jbslistuser -ds
Collected Time:2017/05/31 11:20:00
jp1user account[0]:testuser1
正常終了しました

注※ DSユーザーを出力する場合,先頭行にActive DirectoryからJP1認証情報を収集したタイムスタンプを出力します。

標準ユーザーとしてjp1adminおよびjp1admin2を認証サーバに登録し,連携ユーザーまたはDSユーザーとして何も登録していない場合の出力例を次に示します。

-dsオプションを指定したとき
>jbslistuser -ds
Collected Time:2017/05/31 11:20:00
JP1ユーザーアカウントがありません
異常終了しました