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JP1 Version 12 JP1/Base 運用ガイド


8.3.2 JP1ユーザーを設定する

認証サーバでユーザー認証をするJP1ユーザー(標準ユーザー)の設定について説明します。JP1ユーザーは,認証サーバ(プライマリー認証サーバ)に指定したホストでだけ設定します。

JP1ユーザー登録,およびパスワード変更時に,パスワードポリシー定義に従い,認証サーバは,指定されたパスワードのチェックをします。パスワードがパスワードポリシーに違反している場合,認証サーバは,警告メッセージを統合トレースログに出力します。この統合トレースログを参照することで,ポリシーに違反している要因を特定できます。

パスワードポリシー定義に設定したすべてのポリシーの条件を満たさない場合は,エラーとなります。

重要

パスワードポリシー定義によるパスワードのチェックをする設定の場合に,コマンドの実行時に入力したパスワードがパスワードポリシーに違反していると,KAVA5908-Eのメッセージが出力されます。

JP1/Baseで提供するコマンドを実行すると,JP1ユーザーの登録,削除およびJP1ユーザーのパスワードの変更ができます。また,登録したJP1ユーザーを一覧表示するコマンドも提供しています。各コマンドの詳細については,「15. コマンド」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) JP1ユーザーを登録する

JP1ユーザーを認証サーバに登録する場合,次に示すコマンドを実行します。

jbsadduser JP1ユーザー名

JP1ユーザー名には,小文字だけを使用してください。コマンド実行後にパスワードの入力を促されます。大文字と小文字を区別して入力してください。JP1ユーザー名およびパスワードに指定できる文字の制限を次の表に示します。

パスワードポリシー定義によるパスワードのチェックをする設定の場合,JP1ユーザーの登録時にパスワードポリシーに即しているかチェックをします。

表8‒8 JP1ユーザー名およびパスワードの文字制限

対象

バイト数

使用禁止文字

JP1ユーザー名

1〜31バイト

* / \ " ' ^ [ ] { } ( ) : ; | = , + ? < > およびスペース,タブ

パスワード

6〜32バイト

パスワードポリシーを定義していない場合

\ " : およびスペース,タブ

パスワードポリシーを定義している場合

パスワードポリシー定義ファイルの設定に従う

注※

パスワードポリシーによるパスワードのチェックをする設定の場合,「2.1.1(3) パスワードポリシーによる管理」を参照してください。

(2) JP1ユーザーのパスワードを変更する

登録したJP1ユーザーのパスワードを変更する場合は,次に示すコマンドを実行します。

jbschgpasswd JP1ユーザー名

パスワードポリシー定義によるパスワードのチェックをする設定の場合,JP1ユーザーのパスワードを変更する時にパスワードポリシーに即しているかチェックをします。

(3) JP1ユーザーの削除

登録したJP1ユーザーを削除する場合は,次に示すコマンドを実行します。

jbsrmuser JP1ユーザー名

(4) JP1ユーザーの一覧表示

登録したJP1ユーザーの情報を確認する場合は,次に示すコマンドを実行します。

jbslistuser