4.1 JP1/Baseの障害に備えた設定とは
JP1/Baseでは,JP1/Base自体の障害がJP1/IMやJP1/AJSを利用したシステム運用に及ぼす影響をできるだけ防ぐために,次の機能を提供しています。
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ヘルスチェック
プロセス管理機能,イベントサービス,イベント変換などのプロセスのハングアップ(無限ループやデッドロック),および異常終了(強制終了した場合を除く)を検知します。
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プロセス管理機能による異常検知
プロセス管理機能が管理するプロセスの異常終了と,認証サーバの切り替えを検知します。
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プロセス異常終了時の再起動
プロセス管理機能が管理するプロセスが異常終了した場合に,自動で再起動します。
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イベントサービスのプロセス異常終了時の再起動(UNIX限定)
物理ホストのイベントサービスのプロセスが異常終了した場合に,自動で再起動します。
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統合トレース機能(HNTRLib2)
統合トレース機能(HNTRLib2)を使って,JP1/Baseを前提とする製品を含めた動作処理の流れをトレースしたログファイルを出力しています。
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トラブル発生時の資料採取
JP1/Baseでトラブルが発生したときに,トラブルシュートのための保守資料を採取できます。
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しきい値によるイベント転送抑止
大量発生イベントを検知するためのしきい値を設定しておくことで,JP1イベントが大量に発生したときにイベント転送を自動的に抑止します。