付録N.3 スケールアウト時に監視対象に追加する
スケールアウトによってエージェントホストが追加された場合,エージェントホストからマネージャーホストへJP1イベントを通知します。マネージャーホストで,このJP1イベントに対する自動アクションを実行し,スケールアウトによって追加されたエージェントホストをシステムの監視対象に追加するための設定を実施します。
(1) JP1イベントによるスケールアウトの通知
スケールアウト発生後の最初のOS起動時に,JP1イベントでマネージャーホストにスケールアウトの発生を通知するスケールアウト通知イベント(イベントID:1011)を発行します。イベントの詳細については,「17.3.1(1) イベントID:00001011の詳細」を参照してください。
イベントの送信に失敗した場合は,600秒間隔で6回までリトライを実施します。
スケールアウト通知イベントの送信先となるマネージャーホストは,事前にスクリプト定義ファイルに設定する必要があります。また,通知イベントの属性(イベントIDおよびメッセージ)は,任意の値に変更できます。
スクリプト定義ファイルの詳細については,「付録N.8 オートスケール連携スクリプト」を参照してください。
(2) ネットワーク設定と監視設定
スケールアウト通知イベントに対する自動アクションによって,次に示すネットワークの設定と監視設定を実施します。
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マネージャーホストのhostsファイルに,エージェントホストのホスト名とIPアドレスを追加します。
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ヘルスチェック定義ファイル(jbshc.conf)にエージェントホストを追加し,JP1/Baseをリロードして定義を有効にします。
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構成定義ファイル(jbs_route.conf)にエージェントホストを追加し,構成情報を配布します。
また,JP1/PFMを使用して監視している場合は,スクリプト定義ファイルに指定したアラームテーブル名に従い,エージェントにアラームテーブルをバインドします。なお,エージェントにバインドするアラームテーブル名は,スクリプト定義ファイルに設定できます。スクリプト定義ファイルの詳細については,「付録N.8 オートスケール連携スクリプト」を参照してください。
(3) 監視が正常に実施されたかどうかの確認
監視が正常に実施されたかどうかについては,スケールアウト通知イベントに対する自動アクションの終了コードで確認できます。正常終了した場合は終了コードが0,異常終了した場合は終了コードが0以外となります。
異常終了した場合は,異常の原因を取り除いた上で,自動アクションを再実行してください。