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JP1 Version 12 インフラストラクチャ管理 基本ガイド 


1.2 このマニュアルで説明すること

このマニュアルでは,次の図に示すIT 基盤システム構成で,次の内容をきっかけとして問題を認識し,分析対象を明確化する例で説明します。

[図データ]

IT基盤システムに問題が発生した場合,JP1/OAを使用して次に示す分析をします。

アプリケーションを監視している場合は,前に述べた分析に加えて,次に示す分析をします。

分析に使用するリソースとリソースを使用した分析の流れを次に示します。

[図データ]
  1. コンシューマーは,直接またはアプリケーションを経由してユーザーリソースを使用します。
  2. ユーザーリソースは,システムリソースを使用します。
  3. JP1/OAは,JP1/IM,JP1/PFMを通して,アプリケーションの稼働状況に異常がないか監視します。
  4. JP1/OAは,ユーザーリソースをサービスレベルの指標で監視し,システムリソースを性能で監視します。
  5. JP1/OAは,これらの監視情報を問題の分析に使用します。

コンシューマー,アプリケーション,ユーザーリソース,システムリソースの意味は,次の表のとおりです。

用語

意味

コンシューマー

会社,部門,または業務システムなど,アプリケーションやITリソースを使用しているお客様を指します。

アプリケーション

ITリソースで稼働しているソフトウェア(コンシューマーが使用しているJP1/AJS3やDBMSなど)を指します。

ユーザーリソース

コンシューマーが使用しているITリソース(仮想マシンやボリュームなどの論理リソース)を指します。

システムリソース

ユーザーリソースが使用しているITリソース(サーバやストレージなどの物理リソース)を指します。