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JP1 Version 12 インフラストラクチャ管理 基本ガイド 


1.1 JP1/OAでできること

IT 基盤システムのサーバの集約化や仮想化に加えて,業務に使用するアプリケーションも増加することで,システムの構成は益々複雑になるとともに,監視の対象範囲も広がっています。IT 投資を最適化するためのクラウド化なのに,IT 基盤システム全体の把握に時間を取られていませんか。

JP1/OAを導入すると,複雑になったIT 基盤システムの稼働情報を一望できます。また,JP1/OAに表示される機器を選択するだけで,その機器を使用している業務システムや関連する機器の構成情報を確認できます。さらに,JP1/OAでアプリケーションも監視することで,JP1イベントが発生しているアプリケーションを起点に,アプリケーションを含めたIT基盤システムの状況を一望することもできます。

そのため,IT 基盤システムに障害が発生してしまった場合でも,IT 基盤システム全体の構成情報を基に,障害の影響度や緊急度を切り分けて対処できます。

また,お客様からの問い合わせを受けた場合に,IT 基盤システムに障害が発生していない状況や障害が多く発生している状況では,何から分析してよいかわからない,ということはありませんか。JP1/OAでは各リソースの性能値を相関分析することで問題個所が抽出できるので,早めに影響度や緊急度を把握して対処できます。

JP1/OAを導入して,IT 基盤システム全体の管理に掛かってしまっていた時間をビジネスに充てましょう。

[図データ]
メモ

JP1/OAが管理する対象リソースと収集する性能情報の詳細については,マニュアルJP1/Operations Analytics 構築・運用ガイドを参照してください。