7.4.2 ノード生成機能
システムノード生成機能で生成したルートノードからシステムノードまでのツリー情報を,ツリーのシステムノード配下以降のすべてのノードのツリー情報を生成,連結し,ツリー全体のツリー情報を生成する機能です。
ノード生成機能の入力情報,および出力情報を次に示します。
項番 |
入力情報/出力情報 |
内容 |
|
---|---|---|---|
1 |
入力情報 |
システム構成情報 |
アダプタコマンドやプラグインで収集した連携製品のシステム構成情報です。 システム構成情報は,SIDとSIDに対応した付与情報で表示されます。SIDについては「7.1 SID」を参照してください。 |
2 |
システムノードまでのツリー情報 |
システムノード生成機能で生成したツリー情報です。 |
|
3 |
IM管理ノードカテゴリ名称定義ファイル (imdd_category_name.conf) |
インテリジェント統合管理基盤が収集したデータをサンバースト形式,ツリー形式で表示する際の管理グループのIM管理ノードカテゴリの名称,および順番を定義するファイルです。 |
|
4 |
ホスト名定義ファイル (imdd_host_name.conf) |
ホスト名にエイリアス名を付与できる製品をIM管理ノードの構成に加える場合に,エイリアス名と実ホスト名をマッピングするための定義情報です。 |
|
5 |
出力情報 |
ツリー情報 |
IM管理ノードをサンバースト形式やツリー形式で表示するために必要な情報です。 ツリー情報はツリーのSIDとツリーのSIDに対応した付与情報で表示されます。SIDについては「7.1 SID」を参照してください。 |
ノード生成機能には,JP1/IMによるノード生成機能とプラグインによるノード生成機能があります。それぞれについて説明します。
-
JP1/IMによるノード生成機能
JP1/IMによって,システムノード配下のツリーのSIDおよび付与情報を生成します。生成するシステムノード配下のノードの付与情報を次に示します。
表7‒29 システムノード配下のノードの付与情報 項番
付与情報
1
target
2
resourceGroup
3
label
-
プラグインによるノード生成機能
プラグインでツリー全体のツリーのSIDを生成できます。プラグインによるノード生成は,__createTreeNodeメソッドで行います。詳細は「4.4.4(2) __createTreeNodeメソッド」を参照してください。
プラグインで作成したシステムノード配下のツリーのSIDとJP1/IMで作成したシステムノード配下のツリーのSIDが同じ場合,すでに作成済みのツリーのSIDの付与情報に対して,新たに作成したツリーのSIDの付与情報の対処を次の表に示します。
項番 |
付与情報 |
対処 |
---|---|---|
1 |
target |
追加 |
2 |
label |
生成済みのツリーのSIDのlabelを優先 |
3 |
resourceGroup |
生成済みのツリーのSIDのresourceGroupを優先 |
- 〈この項の構成〉
(1) デフォルトのツリーのSID
システムノードの定義に合致せず,かつプラグインでノードが生成されない場合は,次のデフォルトのツリーのSIDの作成規則に従って,オブジェクトルートノード,およびオブジェクトのツリーノードを生成します。
_ROOT_AllSystems/_SYSTEM_オブジェクトルートノードの種別/_オブジェクトルートノードの種別_オブジェクトルートノードの名前/_CATEGORY_オブジェクトのカテゴリ/_SUBCATEGORY_オブジェクトのサブカテゴリ/_OBJECT_オブジェクトの名前
デフォルトのツリーのSIDを次に示します。
項番 |
IM管理ノードタイプ |
構造化IDの名称 |
labelの値 |
作成条件 |
---|---|---|---|---|
1 |
SYSTEM |
構成情報のmeta.objectRoot.defaultSystem.nameの値※ 上記が無い場合は,オブジェクトルートノードの種別 |
構成情報のmeta.objectRoot.defaultSystem.labelの値※ 上記が無い場合は,値はなし |
構成情報のSIDにオブジェクトルートノードの構造化IDを含み,かつ構成情報のmeta.objectRoot.defaultSystem※がある場合 |
2 |
オブジェクトルートノードの種別 |
オブジェクトルートノードの名前 |
構成情報のlabelの値 |
構成情報のSIDにオブジェクトルートノードの構造化IDを含む場合 |
3 |
CATEGORY |
構成情報の付与情報 categoryの値 |
構成情報の付与情報categoryからIM管理ノードカテゴリ名称定義ファイルで解決された名前 |
構成情報の付与情報にcategoryが設定されている場合 |
4 |
SUBCATEGORY |
構成情報の付与情報 subCategoryの名前 |
なし |
構成情報の付与情報にcategory,subCategoryが設定されている場合 |
5 |
OBJECT |
構成情報のSIDのオブジェクトルートノードよりも下位に並ぶ構造化IDの「種別」と「名称」を連結した名前 |
構成情報のlabelの値 |
構成情報のSIDにオブジェクトルートノードの構造化IDを含み,かつそれより下位に構造化IDがある場合 |
注※ meta.objectRoot.defaultSystemについては,「4.4.4(1) __configurationGetメソッド」の「返却する構成情報一覧」を参照してください。
ツリーの構成を次の図に示します。
|
インテリジェント統合管理基盤ではツリーの構成をJSON形式で保持します。これをツリーオブジェクトと呼びます。上記の図のツリーオブジェクトを次に示します。
{ "meta":{ "format":"conf", "timestamp":"2018-11-11T11:11:11Z" }, "simtData":[ {"sid":"_ROOT_AllSystem","value":{"target":[],"label":""}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_SYSTEM_SystemA","value":{"target":[],"resourceGroup":["userA"],"label":"システムA"}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_SYSTEM_SystemA/_HOST_HostA","value":{"target":[],"label":"ホストA"}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_SYSTEM_SystemA/_HOST_HostA/_CATEGORY_Job","value":{"target":[],"label":"ジョブ"}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_SYSTEM_SystemA/_HOST_HostA/_CATEGORY_Job/_SUBCATEGORY_SubCategoryA","value":{"target":[],"label":""}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_SYSTEM_SystemA/_HOST_HostA/_CATEGORY_Job/_SUBCATEGORY_SubCategoryA/_OBJECT_ServiceA", "value":{"target":[],"label":"サービスA"}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_SYSTEM_SystemA/_HOST_HostA/_CATEGORY_Job/_SUBCATEGORY_SubCategoryA/_OBJECT_ServiceA/_OBJECT_JobGroupA", "value":{"target":[],"label":"ジョブグループA"}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_SYSTEM_SystemA/_HOST_HostA/_CATEGORY_Job/_SUBCATEGORY_SubCategoryA/_OBJECT_ServiceA/_OBJECT_JobGroupA/_OBJECT_RootJobnetA", "value":{"target":["_JP1AJS-M_HostA/_HOST_HostA/_JP1SCHE_ServiceA/_JP1JOBG_JobGroupA/_JP1ROOTJOBNET_RootJobnetA"],"label":"ルートジョブネットA"}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_SYSTEM_SystemA/_SYSTEM_SubSystemA","value":{"target":[],"label":"サブシステムA"}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_SYSTEM_SystemA/_SYSTEM_SubSystemA/_SYSTEM_SubSystemAA","value":{"target":[],"label":"サブシステムAA"}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_HOST_HostB","value":{"target":["_JP1IM_IMMGR/_JP1BASE_HostB/_HOST_HostB"],"label":"ホストB"}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_HOST_HostB/_CATEGORY_Job","value":{"target":[],"label":"ジョブ"}}, {"sid":"_ROOT_AllSystem/_HOST_HostB/_CATEGORY_Job/_OBJECT_ServiceB", "value":{"target":["_JP1IM_IMMGR/_JP1BASE_HostB/_HOST_HostB/_JP1BASEAGT_"],"label":"サービスB"}} ] }
- ヒント
-
simtDataオブジェクトの並び順が,画面での同階層の表示順となります。