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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス


IM管理ノードリンク定義ファイル(imdd_nodeLink_def.conf)

〈このページの構成〉

形式

{
  "meta":{
    "version":"1"
  },
  "links":[
    {
      "from":"先行ノードの構成情報のSIDまたはツリーSID",
      "to":"後続ノードの構成情報のSIDまたはツリーSID",
      "type":"処理対象種別",
      "value":{
          "unit":[
            {
              "precedingJob":"先行する連携ユニットの完全名",
              "succeedingJob":"後続の連携ユニットの完全名",
              "succeedingJobTimeType":"連携予定日時の取得形式",
              "relationType":"連携種別"
            }, ...
          ]
      }
    }, ...
  ]
}

ファイル

imdd_nodeLink_def.conf

imdd_nodeLink_def.conf.model(IM管理ノードリンク定義ファイルのモデルファイル)

格納先ディレクトリ

Windowsの場合
物理ホストのとき

Managerパス\conf\imdd\

論理ホストのとき

共有フォルダ\jp1imm\conf\imdd\

UNIXの場合
物理ホストのとき

/etc/opt/jp1imm/conf/imdd/

論理ホストのとき

共有ディレクトリ/jp1imm/conf/imdd/

説明

IM管理ノード間の関連を定義するファイルです。この定義ファイルは,ユーザーがIM管理ノードの関連を新たに定義したい場合に使用します。IM管理ノードリンクファイル(imdd_nodeLink.json)と同じ関連(fromtotypeが一致する関連)を定義した場合は,このファイルに定義した関連がシステムに反映されます。

JP1/AJSやJP1/PFMと連携した場合,監視対象間の関連は関連ノード表示機能によって自動的に登録されます。それ以外に個別に関連を追加し,統合オペレーション・ビューアーに表示したい場合に,この定義ファイルに関連を指定できます。関連ノード表示機能については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「3.6 関連ノード表示機能」を参照してください。

REST APIを使用すると,設定した内容をデータとして取得することができます。REST APIについては,「5. API」を参照してください。

定義の反映時期

jddupdatetreeコマンドが正常終了すると,IM管理ノードリンク定義ファイルの設定がインテリジェント統合管理基盤に反映されます。

記述内容

IM管理ノードリンク定義ファイルは,UTF-8で,BOM(byte order mark)が付与されないように保存してください。

"version":"1"

IM管理ノードリンク定義ファイルのバージョンです。「1」を指定します。

"from":"先行ノードの構成情報のSIDまたはツリーSID"

先行ノードです。構成情報のSIDまたはツリーSIDを指定します。SIDの種別,名称に指定できる文字については,「7.1 SID」を参照してください。なお,SIDは[統合オペレーション・ビューアー]画面,またはREST APIで参照した値を定義することを推奨します。

このオプションは省略できません。

[業務フロー]タブでは,typerootJobnetExecutionOrderでかつSIDで指定した場合にだけ,IM管理ノード間の関連として表示されます。なお,ツリーSIDで指定した場合,画面には関連が表示されませんが,リンク情報取得APIによってツリーSIDで指定したリンク情報を取得できます。詳細については「5.5.1 リンク情報取得」を参照してください。

[関連ノード]タブの場合は,typeに関わらずSIDおよびツリーSIDのどちらで指定されたときでも,IM管理ノード間の関連として表示されます。

(指定例)ルートジョブネットを指定する場合

_JP1AJS-M_HOST1/_HOST_HOST1/_JP1SCHE_schedulerserv/_JP1JOBG_jobgroup/_JP1ROOTJOBNET_jobnet1
"to":"後続ノードの構成情報のSIDまたはツリーSID"

後続ノードです。構成情報のSIDまたはツリーSIDを指定します。SIDの種別,名称に指定できる文字については,「7.1 SID」を参照してください。なお,SIDは[統合オペレーション・ビューアー]画面,またはREST APIで参照した値を定義することを推奨します。

このオプションは省略できません。

[業務フロー]タブでは,typerootJobnetExecutionOrderでかつSIDで指定した場合にだけ,IM管理ノード間の関連として表示されます。なお,ツリーSIDで指定した場合,画面には関連が表示されませんが,リンク情報取得APIによってツリーSIDで指定したリンク情報を取得できます。詳細については「7.1 SID」を参照してください。

[関連ノード]タブの場合は,type に関わらずSIDおよびツリーSIDのどちらで指定されたときでも,IM管理ノード間の関連として表示されます。

(指定例)ルートジョブネットを指定する場合

_JP1AJS-M_HOST1/_HOST_HOST1/_JP1SCHE_schedulerserv/_JP1JOBG_jobgroup/_JP1ROOTJOBNET_jobnet2
"type":"処理対象種別"

fromtoで設定したリンク情報が示す種別を指定します。1〜255バイトの半角英数字が指定できます。このオプションは省略できません。

typeは同じ意味を持つ関連同士をグループ化する情報です。統合オペレーション・ビューアーの[関連ノード]タブでは,typeごとに関連をフィルタリングして表示することができます。

JP1/IMの製品内や他製品との連携では次の種別を使用します。これらの種別以外に,ユーザーが任意の種別を指定することもできます。

  • rootJobnetExecutionOrder(ルートジョブネット実行順序の関連

  • rootJobnetAgent(ルートジョブネットとAJSエージェントの関連)

  • managerAgent(JP1製品のマネージャーとエージェントの関連)

  • sameNode(名称が同じノードの関連)

  • L2Connection(JP1/NNMiで管理するレイヤー2接続線の関連)

  • Infrastructure(JP1/OAで管理するインフラリソースの関連)

  • monitoringConfiguration(監視製品の構成における製品と監視対象の関連)

typerootJobnetExecutionOrderを指定する場合は,fromおよびtoにはIM管理ノードの構成情報のSIDを指定してください。

"value"

リンク情報の付与情報を指定します。このオプションは省略できます。

"unit"

処理対象種別がルートジョブネット実行順序の場合に指定します。連携ユニットの情報を指定します。このオプションは省略できます。

"precedingJob":"先行する連携ユニットの完全名"

先行する連携ユニットの完全名を指定します。制御文字を除く1メガバイト以内の文字列で指定します。このオプションは省略できません。

(指定例)

/jobnet1/JP1イベント送信ジョブ
"succeedingJob":"後続の連携ユニットの完全名"

後続の連携ユニットの完全名を指定します。制御文字を除く1メガバイト以内の文字列で指定します。このオプションは省略できません。

(指定例)

/jobnet2/JP1イベント受信監視ジョブ
"succeedingJobTimeType":"連携予定日時の取得形式"

処理対象種別がルートジョブネット実行順序の場合に指定します。連携予定日時を指定します。このオプションは省略できます。省略した場合は,endtimeを仮定して動作します。

relationTypewaitConditionを指定している場合はオプションの指定は無視され,startTimeとして動作します。

  • "startTime"

    先行ユニットの終了によって,後続ユニットが実行開始される連携の場合に指定します。例えば,保留解除操作による連携の場合に指定します。

  • "endTime"

    先行ユニットの終了によって,後続ユニットの待ち条件が満了する連携の場合に指定します。例えば,イベントジョブ(ファイル監視ジョブやメール受信監視ジョブなど)による連携の場合に指定します。

"relationType":"連携種別"

処理対象種別がルートジョブネット実行順序の場合に指定します。precedingJob(先行する連携ユニットの完全名)とsucceedingJob(後続の連携ユニットの完全名)の連携種別を指定します。

  • waitCondition

    待ち合わせを使用した連携の場合に指定します。

    この連携種別を指定した場合,precedingJob(先行する連携ユニットの完全名)は待ち合わせ対象ユニットを,succeedingJob(後続の連携ユニットの完全名)には待ち合わせ条件付きユニットの完全名を指定してください。

  • jobnetConnector

    ジョブネットコネクタを使用した連携の場合に指定します。

    この連携種別を指定した場合,precedingJob(先行する連携ユニットの完全名)およびsucceedingJob(後続の連携ユニットの完全名)には,ジョブネットコネクタ,または接続先のルートジョブネットのユニット完全名を指定してください。

  • other

    その他の連携の場合に指定します。JP1イベント連携の場合は,この値を指定します。

このオプションは省略できます。省略した場合は,otherを仮定して動作します。

なお,[連携ユニット]ダイアログの[連携予定日時]に表示される日時は,指定した連携種別によって異なります。詳細はマニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 画面リファレンス」の「2.3.1 [タブ]領域」の連携ユニットの説明を参照してください。

注意事項

precedingJob(先行する連携ユニットの完全名)とsucceedingJob(後続の連携ユニットの完全名)には,relationType(連携種別)で指定した連携種別と一致したユニット完全名を指定してください。異なるユニット完全名を指定した場合,[連携ユニット]ダイアログの[連携予定日時]に正しい日時が表示されません。

定義例

{
    "meta":{
        "version":"1"
    },
        "links": [
    {
     "from":_JP1AJS-M_HOST1/_HOST_HOST1/_JP1SCHE_schedulerserv
/_JP1JOBG_jobgroup/_JP1ROOTJOBNET_jobnet1",
     "to":_JP1AJS-M_HOST1/_HOST_HOST1/_JP1SCHE_schedulerserv
/_JP1JOBG_jobgroup/_JP1ROOTJOBNET_jobnet2",
     "type":"rootJobnetExecutionOrder",
     "value":{
          "unit":[
           {
              "precedingJob":"/jobnet1/ジョブ1",
              "succeedingJob":"/jobnet2/ジョブ2",
              "succeedingJobTimeType":"startTime",
              "relationType":"other"
           }, …
         ]
      }

        }, ...
    ]
}