jcachange
機能
自動アクション定義ファイルを再読み込みする,自動アクション機能を休止する,または,自動アクション定義を有効化または無効化するコマンドです。
オプションを省略した場合,自動アクション定義ファイルを再読み込みします。自動アクション定義ファイルの内容を変更したあとに,変更したアクション定義を有効にするために,このコマンドで再読み込みをします。
自動アクション定義ファイル中の不正なアクション定義は読み飛ばし,処理を続行します。
自動アクション定義ファイルに不正なアクション定義があった場合,KAVB5104-Wのメッセージが出力されます。変更した自動アクション定義ファイルを再読み込みする場合は,このコマンドを実行する前にjcamakeaコマンドを実行して自動アクション定義ファイルに誤りがないことを確認してください。
KAVB5104-Wのメッセージが出力された場合は,自動アクション定義ファイルの内容を見直してください。
読み込んだ自動アクション定義ファイルに有効なアクション定義がない場合,KAVB4053-Iのメッセージが出力され,自動アクション機能を休止します。
このコマンドをオプション指定なしで実行する場合,すべてのアクション実行条件の抑止時間とAND条件の部分成立状態を初期化します。-e,-on,-off,または-stオプションを指定した場合は,定義変更していないアクション実行条件の抑止時間とAND条件の部分成立状態を維持します。
再読み込みした自動アクション定義パラメーターのサイズが最大長を超えていた場合,該当する行番号の自動アクション定義パラメーターは無視されます。自動アクション定義パラメーターのサイズについては,「自動アクション定義ファイル(actdef.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。
形式
jcachange [-n] [-h 論理ホスト名] [-e [アクションID[,アクションID...] | ALL]] [-on アクションID[,アクションID...]] [-off アクションID[,アクションID...]] [-st]
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
Consoleパス\bin\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1cons/bin/
引数
- -n
-
自動アクション機能を休止します。アクション定義に一致するイベントを受信しても,アクションは実行されません。
自動アクション機能を再開するには,オプションを省略してjcachangeコマンドを実行するか,JP1/IM - Managerを再起動します。
- -h 論理ホスト名
-
クラスタシステムで運用している場合に,論理ホスト名を指定します。指定した論理ホストに対応するアクション定義を再読み込み,または休止します。このオプションを省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名が仮定されます。クラスタシステムを使用していない場合には指定は不要です。
- -e [アクションID[,アクションID...] | ALL]
-
有効にしたいアクション定義のアクションIDを指定します。指定しなかったアクション定義は無効になります。複数指定する場合は,コンマで区切ります。すべてのアクションを有効にしたい場合は,ALLを指定します。
このオプションを指定した場合,アクション定義ファイル中の該当するアクションIDのvalidパラメーターをtrueに書き換えます。指定されていないアクションIDのvalidパラメーターはfalseに書き換えます。ALLを指定した場合はすべてのvalidパラメーターをtrueに書き換えます。
アクション定義ファイルのDESC_VERSIONが4のときだけ使用できます。
指定したアクションIDのアクション定義がアクション定義ファイルにない場合はKAVB4028-Eメッセージを標準エラー出力と統合トレースログに出力し,終了コード10で終了します。アクション定義ファイルにアクション実行条件が一つも定義されていない状態でALLを指定した場合は,KAVB4029-Eメッセージを標準エラー出力と統合トレースログに出力し,終了コード10で終了します。アクション定義ファイルにアクション実行条件が一つも定義されていない状態でアクションIDを指定しなかった場合は,KAVB4029-Eメッセージを標準エラー出力と統合トレースログに出力し,終了コード11で終了します。
- -on アクションID[,アクションID...]
-
有効にしたいアクション定義のアクションIDを指定します。複数指定する場合は,コンマで区切ります。指定していないアクションIDの状態は変わりません。-eオプションと同時に指定できません。
このオプションを指定した場合,アクション定義ファイル中の該当するアクションIDのvalidパラメーターをtrueに書き換えます。
アクション定義ファイルのDESC_VERSIONが4のときだけ使用できます。
指定したアクションIDのアクション定義がアクション定義ファイルにない場合はKAVB4028-Eメッセージを標準エラー出力と統合トレースログに出力し,終了コード10で終了します。
- -off アクションID[,アクションID...]
-
無効にしたいアクション定義のアクションIDを指定します。複数指定する場合は,コンマで区切ります。指定していないアクションIDの状態は変わりません。-eオプションと同時に指定できません。
このオプションを指定した場合,アクション定義ファイル中の該当するアクションIDのvalidパラメーターをfalseに書き換えます。
アクション定義ファイルのDESC_VERSIONが4のときだけ使用できます。
指定したアクションIDのアクション定義がアクション定義ファイルにない場合はKAVB4028-Eメッセージを標準エラー出力と統合トレースログに出力し,終了コード11で終了します。
- -st
-
コマンド実行時に,次に示すアクション実行条件の抑止状態およびAND条件の部分成立状態を初期化しない場合に指定します。
-
イベント基盤サービスで動作しているアクション実行条件の定義内容と,アクション定義ファイルの定義内容が同じアクション実行条件
アクション定義ファイルのDESC_VERSIONが4のときだけ使用できます。このオプションと同時に指定できるのは,-hオプションだけです。
-
注意事項
jcachangeコマンドを大量に同時実行すると,マネージャーの性能が低下したり,タイムアウトが発生したりすることがあります。
戻り値
0 |
正常終了 |
4 |
自動アクション機能からの応答がない |
5 |
自動アクション定義ファイルの再読み込み,自動アクション機能の一時停止失敗 |
10 |
有効化対象のアクション定義が存在しない |
11 |
無効化対象のアクション定義が存在しない |
12 |
自動アクション定義ファイルの排他に失敗したため,更新に失敗した |
13 |
自動アクション定義ファイルの排他に失敗したため,読み込みに失敗した |
111 |
イベント基盤サービスまたはイベントコンソールサービスとの接続に失敗(UNIXの場合) |
154 |
ファイル入出力エラー(UNIXの場合) |
243 |
引数指定値不正(UNIXの場合) |
-13 |
引数指定値不正(Windowsの場合) |
-102 |
ファイル入出力エラー(Windowsの場合) |
-401 |
イベント基盤サービスまたはイベントコンソールサービスとの接続に失敗(Windowsの場合) |
その他の値 |
システムエラー |