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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 画面リファレンス


3.31 [ユーザーフィルター詳細設定]画面

[ユーザーフィルター詳細設定]画面は,ユーザーフィルターの条件を指定するために使用します。この画面は,次の操作で表示されます。

なお,この画面で設定する通過条件群の中に,条件を何も設定していない([条件一覧]以下の項目を設定していない)通過条件群がある場合,すべてのJP1イベントを表示(取得)対象とします。また,この画面で設定する除外条件群の中に,条件を何も設定していない([条件一覧]以下の項目を設定していない)除外条件群がある場合,すべてのJP1イベントを表示(取得)しません。フィルターをかけたい場合は,設定した条件群それぞれに対し,必ず一つ以上の条件を設定してください。

[ユーザーフィルター詳細設定]画面を次に示します。

図3‒59 [ユーザーフィルター詳細設定]画面

[図データ]

メモ

BJEXまたはJP1/AS連携用の機能を有効にした場合は,表示される項目が一部異なります。BJEXまたはJP1/AS連携用の機能を有効にした場合の画面については,「3.44.8 フィルターの条件定義画面」を参照してください。

表示項目を次に示します。

[フィルター名]

ユーザーフィルターの名称を指定します。設定した条件を識別するために,任意の名称を付けます。入力できる文字数は,1〜30,000バイトです。

ここで指定した名称は,[ユーザーフィルター設定]画面の[設定一覧]に表示されます。

[対象ユーザー名]

ユーザーフィルターによる制限の対象となるユーザー名を指定します。複数のユーザーを指定する場合は,ユーザー名をコンマで区切って指定します。入力できる文字数は,1〜30,000バイトです。

[一覧表示]/[一覧非表示]

条件群一覧の表示・非表示を切り替えます。すでに条件群一覧が表示されている場合,ボタンの名称は[一覧非表示]になります。

[通過条件群一覧]

通過条件群の一覧が表示されます。[通過条件群一覧]の条件群を選択すると,通過条件群の名称は[条件群名]に,条件内容は条件一覧に表示され,編集できるようになります。

設定できる条件群の数は,最大30です(最大数設定すると,[追加]ボタン,[複製]ボタンが非活性になります)。

[除外条件群一覧]

除外条件群の一覧が表示されます。[除外条件群一覧]の条件群を選択すると,除外条件群の名称は[条件群名]に,条件内容は条件一覧に表示され,編集できるようになります。

設定できる条件群の数は,最大30です(最大数設定すると,[追加]ボタン,[複製]ボタンが非活性になります)。

[追加]

新規に条件群を追加する場合は,[追加]ボタンをクリックします。クリックすると,通過条件群の場合,通過条件群が「条件群1」,「条件群2」...という名称で追加されます。除外条件群の場合,除外条件群が「除外条件群1」,「除外条件群2」...という名称で追加されます。また,条件群を追加すると,フォーカスが[条件群名]に移り,名称を指定できるようになります。

[複製]

選択している条件群を複製する場合は,[複製]ボタンをクリックします。クリックすると,選択している条件群と同じ条件を持った条件群が複製されます。複製された条件群名の先頭に「コピー 」が付加され,一覧に追加されます。すでに,複製したあとにできる条件群名が登録されている場合には,「コピー」の後ろに半角数字を付加し,「コピー半角数字 複製元の条件群名」となります。半角数字は2から始まり,条件群名が複製されるたびに2,3,4と昇順に増えていきます。また,フォーカスが[条件群名]に移り,名称を指定できるようになります。

[削除]

選択している条件群を削除する場合は,[削除]ボタンをクリックします。クリックすると,KAVB0257-Iのメッセージのダイアログボックスが表示され,[はい]ボタンをクリックすると,条件群が削除されます。

[条件群名]

条件群の名称を指定します。入力できる文字数は,1〜50バイトです。

[通過条件群一覧]または[除外条件群一覧]ですでに表示されている条件群を選択した状態で名称を変更した場合は,新しく指定した名称で上書きされます。通過条件群と除外条件群は,同じ名称を設定できません。

[通過条件群一覧]または[除外条件群一覧]ですでに表示されている条件群と同じ名称を指定した場合は,KAVB0256-Eのメッセージのダイアログボックスが表示されます。

[クリア]

条件一覧に指定されている内容をすべてクリアします。

[選択イベント条件入力]

[イベントコンソール]画面で選択しているJP1イベントの属性値を条件一覧に入力します。[選択イベント条件入力]ボタンをクリックしたときの動作は次のようになります。

  • イベント属性値に改行やタブなどの制御文字が含まれる場合

    制御文字の直前の文字までが,条件一覧の条件値として反映されます。オプション条件を指定できる属性の場合は,[から始まる]が選択されます。

  • イベント属性値に改行やタブなどの制御文字が含まれない場合

    イベント属性値がすべて反映されます。オプション条件を指定できる属性の場合は[と一致する]が選択されます。

なお,選択しているJP1イベントの情報がイベント情報マッピング定義でマッピングされている場合は,マッピングしている表示項目の属性値および固有の拡張属性値は,条件一覧に入力されません。イベント情報マッピング定義の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド」の「6.9.2 JP1イベントの固有の拡張属性を表示する(イベント情報のマッピング)」を参照してください。

[登録ホスト名]

JP1イベントが発生したホストのホスト名(イベントサーバ名)を指定します。

複数のホストを指定したい場合は,コンマで区切って指定します。最大100個のホスト名が指定できます。名称に「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。改行やタブは指定できません。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。ただし,jcoimdefコマンドの-ignorecasehostオプションの指定を「ON」にしている場合に,右側のリストボックスで[正規表現]以外を選択すると,文字列の英大文字・小文字を区別しません。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

登録ホスト名には,統合監視DBおよびIM構成管理DBが有効な場合,パス表記で業務グループ名を指定することもできます。条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。統合監視DBおよびIM構成管理DBが無効な場合,および[と一致する][と一致しない]以外を選択した場合,パス表記で業務グループ名を指定しても,ホスト名として扱われます。

[重大度]

イベントの重大度を指定します。緊急,警戒,致命的,エラー,警告,通知,情報,デバッグの中から必要な項目をチェックします。

[オブジェクトタイプ]

JP1イベントのオブジェクトタイプを指定します。値は,直接入力するかリストボックスから選択します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[オブジェクト名]

JP1イベントのオブジェクト名を指定します。

複数のオブジェクトを指定したい場合は,コンマで区切って指定します。最大100個のオブジェクト名が指定できます。名称に「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。改行やタブは指定できません。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[登録名タイプ]

JP1イベントの登録名タイプを指定します。値は,直接入力するかリストボックスから選択します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[登録名]

JP1イベントの登録名を指定します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[事象種別]

JP1イベントの事象種別を指定します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[ユーザー名]

JP1イベントのユーザー名を指定します。

複数のユーザーを指定したい場合は,コンマで区切って指定します。最大100人のユーザー名が指定できます。名称に「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。改行やタブは指定できません。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[メッセージ]

JP1イベントのメッセージテキストを指定します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択できますが,[から始まる]または[を含む]を選択することを推奨します。正規表現で指定する場合は,メッセージテキストの制御コード以外の部分を記述するようにしてください。

[プロダクト名]

JP1イベントを発行したプログラムの名称を指定します。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[イベントID]

JP1イベントのIDを指定します。

複数のイベントIDを指定したい場合は,コンマで区切って指定します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。

[対処状況]

JP1イベントの対処状況を指定します。[対処済]を指定した場合,対処状況を対処済みにしたイベントがフィルターの対象となります。[未対処]を指定した場合,対処状況を未対処にしたイベントがフィルターの対象となります。

[アクション]

自動アクションが定義されているJP1イベントの場合に,自動アクションが実行されたかどうかを条件とします。

JP1/IM - Rule Operation連携用の設定をした場合は,次のように,[アクション]の選択項目が追加された状態で表示されます。

[図データ]

JP1/IM - Rule Operation連携用の設定をした場合は,アクションの種別をフィルター条件に指定できます。

JP1/IM - Rule Operation連携用の設定の詳細は,次を参照してください。

JP1/IM - Rule Operation連携機能の有効設定手順

参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「10.3.1 JP1/IM - Rule Operation連携機能の有効設定」

[固有の拡張属性]

固有の拡張属性値でフィルタリングするかどうかという条件を設定する画面を表示します。条件を設定する場合は,[固有の拡張属性]チェックボックスをチェックします。[固有の拡張属性]チェックボックスをチェックすると,[設定]ボタンが活性化します。[設定]ボタンをクリックすると,[固有の拡張属性条件設定]画面が表示され,条件を設定できます。

[固有の拡張属性条件設定]画面については,「3.26 [固有の拡張属性条件設定]画面」を参照してください。

発生元ホストのマッピングを有効にした場合,表示項目に次の項目が追加されます。

[発生元ホスト名]

[図データ]

JP1イベントの発行契機となった事象が発生したホストのホスト名を指定します。複数のホストを指定する場合の条件は,登録ホスト名と同じです。

文字列の英大文字・英小文字を区別します。ただし,jcoimdefコマンドの-ignorecasehostオプションの指定を「ON」にしている場合に,右側のリストボックスで[正規表現]以外を選択すると,文字列の英大文字・小文字を区別しません。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

発生元ホスト名には,統合監視DBおよびIM構成管理DBが有効な場合,パス表記で業務グループ名を指定することもできます。条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。統合監視DBおよびIM構成管理DBが無効な場合,および[と一致する][と一致しない]以外を選択した場合,パス表記で業務グループ名を指定しても,ホスト名として扱われます。

発生元ホストのマッピング機能については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「4.9 発生元ホストのマッピング」を参照してください。