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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 画面リファレンス


3.23 [表示メッセージ変更定義設定]画面([追加表示メッセージ変更定義設定]画面)

[表示メッセージ変更定義設定]画面([追加表示メッセージ変更定義設定]画面)では,表示メッセージ変更機能の表示メッセージ変更定義を編集して登録します。表示方法によって,[表示メッセージ変更定義設定]または[追加表示メッセージ変更定義設定]となります。

この画面の表示方法を次に示します。

[表示メッセージ変更定義設定]画面
  • [表示メッセージ変更定義一覧]画面で,[追加]ボタンをクリックする。

  • [表示メッセージ変更定義一覧]画面で,表示メッセージ変更定義を1件選択し,[編集]ボタンをクリックする。

  • [表示メッセージ変更定義一覧]画面で,表示メッセージ変更定義一覧から項目を選択し,ダブルクリックする。

[追加表示メッセージ変更定義設定]画面
  • [イベントコンソール]画面のイベント一覧で,表示メッセージ変更定義のイベントのうち一つを選択したあと,[表示]−[表示メッセージ変更定義を設定],または右クリックで表示されるポップアップメニューから[表示メッセージ変更定義を設定]メニューを選択する。

この画面で設定するイベント条件の中に,条件を何も設定していないイベント条件がある場合,すべてのJP1イベントをイベント条件に一致すると見なします。

なお,[表示メッセージ変更定義設定]画面([追加表示メッセージ変更定義設定]画面)を表示するには,JP1_Console_Admin権限が必要です。また,業務グループの参照・操作制限を設定している場合,JP1 資源グループとJP1権限レベルの組み合わせによっては操作できないことがあります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「4.1.4(2) JP1ユーザーに対するJP1資源グループとJP1権限レベルの割り当て」を参照してください。

この画面で表示メッセージ変更定義を設定し,[OK]ボタンをクリックすると,設定した内容が[表示メッセージ変更定義一覧]画面に追加されます

注※ 設定が有効になるのは次の場合です。

[表示メッセージ変更定義設定]画面および[追加表示メッセージ変更定義設定]画面を次に示します。

図3‒46 [表示メッセージ変更定義設定]画面

[図データ]

図3‒47 [追加表示メッセージ変更定義設定]画面

[図データ]

表示項目を次に示します。

[表示メッセージ変更定義名]

表示メッセージ変更定義の名称を入力します。JP1/IM - ManagerがWindowsの場合はシフトJISコード,UNIXの場合はJP1/IM - Managerの動作する言語コードで換算し,1〜50バイトの文字列で指定します。指定できる文字は,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F)以外の文字列です。

[表示メッセージ変更定義設定]画面を起動すると,初期値が入力されて表示されます。入力される初期値は,[表示メッセージ変更定義一覧]画面から起動した場合と,[表示メッセージ変更定義を設定]メニューから[追加表示メッセージ変更定義設定]画面を起動した場合で異なります。[表示メッセージ変更定義一覧]画面から[表示メッセージ変更定義設定]画面を起動した場合の初期値は,「表示メッセージ変更定義n」となります。[表示メッセージ変更定義を設定]メニューから[追加表示メッセージ変更定義設定]画面を起動した場合の初期値は,「表示メッセージ変更定義自動入力定義ファイルで設定した値n」が表示されます。初期値は,表示メッセージ変更定義自動入力定義ファイルで変更できます。nはすでに定義されている表示メッセージ変更定義名と重複しないように,1から表示メッセージ変更定義の最大定義数のうち最小の数値(半角)が設定されます。表示された文字列は,編集できます。

[表示メッセージ変更定義一覧]ですでに表示されている表示メッセージ変更定義と同じ名称を指定した場合は,KAVB0252-Eのメッセージのダイアログボックスが表示されます。

[コメント]

表示メッセージ変更定義に対するコメントを指定します。JP1/IM - ManagerがWindowsの場合はシフトJISコード,UNIXの場合はJP1/IM - Managerの動作する言語コードで換算し,1,024バイト以内の文字列で指定します。指定できる文字は,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F)以外の文字列です。[表示メッセージ変更定義一覧]画面から起動した場合は,空欄です。[表示メッセージ変更定義を設定]メニューから起動した場合は,表示メッセージ変更定義を追加したJP1ユーザー名と追加した日時(YYYY/MM/DD hh:mm:ss)が表示されます。なお,追加した日時のタイムゾーンは,JP1/IM - Viewのタイムゾーンです。表示された文字列は,編集できます。

[イベント条件]

表示メッセージ変更定義の条件を一覧表示します。上に表示されているイベント条件ほど,優先順位が高くなります。それぞれのイベント条件は,AND条件となります。

[属性名]欄にイベント条件の属性名を表示します。固有の拡張属性を条件に指定した場合,ユーザーが属性名として指定した文字列の先頭に,「E.」を付けて表示します。例えば,「TEST」と指定した場合,「E.TEST」と表示されます。

[属性値]欄に属性値を表示します。複数指定した場合,「,」(半角コンマ)で区切ります。

[条件]欄にイベント条件の比較(「から始まる」,「と一致する」,「と一致しない」,「を含む」,「を含まない」,「正規表現」のどれか)を表示します。

[選択イベント条件入力]

[イベントコンソール]画面で選択しているJP1イベントの属性値が,自動的に条件一覧に入力されます。[選択イベント条件入力]ボタンをクリックしたときの動作は次の表のようになります。なお,表内のバイト数はJP1/IM - ManagerがWindowsの場合はシフトJISコード,UNIXの場合はJP1/IM - Managerの動作する言語コードで換算したものです。

表3‒20 [選択イベント条件入力]ボタンをクリックしたときの動作

イベント属性値

動作

長さ

制御文字※1

4,096バイト以下

なし

  • イベント属性値がすべて反映される。

  • オプション条件を指定できる属性の場合は,[と一致する]が選択される。

あり

  • 制御文字の直前の文字までが,条件一覧の条件値として反映される。

  • オプション条件を指定できる属性の場合は,[から始まる]が選択される。

4,097バイト以上

なし

  • 4,096バイトまでの文字※2が,条件一覧の条件値として反映される。

  • オプション条件を指定できる属性の場合は,[から始まる]が選択される。

4,096バイト以内の文字列にあり

  • 制御文字の直前の文字までが,条件一覧の条件値として反映される。

  • オプション条件を指定できる属性の場合は,[から始まる]が選択される。

4,097バイト以降の文字列にあり

  • 4,096バイトまでの文字※2が,条件一覧の条件値として反映される。

  • オプション条件を指定できる属性の場合は,[から始まる]が選択される。

注※1

イベント属性値に改行やタブなどの制御文字が含まれるかどうかを示します。

注※2

4,096バイト目がマルチバイト文字の一部の場合,4,096バイト目を含む文字の直前の文字までが,条件一覧の条件値として反映されます。

なお,選択しているJP1イベントの情報がイベント情報マッピング定義でマッピングされている場合は,マッピングしている表示項目の属性値および固有の拡張属性値が,条件一覧に入力されません。イベント情報マッピング定義の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド」の「6.9.2 JP1イベントの固有の拡張属性を表示する(イベント情報のマッピング)」を参照してください。

[追加]

新規にイベント条件を追加する場合は,[追加]ボタンをクリックします。クリックすると,設定していないイベント条件がイベント条件の一覧の最後尾に追加されます。最大256件のイベント条件を追加できます。

[削除]

選択しているイベント条件を削除する場合は,[削除]ボタンをクリックします。

[上へ移動]

一覧で選択したイベント条件を,1行上へ移動します。イベント条件の優先順位を変更するために使用します。

[下へ移動]

一覧で選択したイベント条件を,1行下へ移動します。イベント条件の優先順位を変更するために使用します。

イベント条件の編集領域

表示メッセージ変更定義のイベント条件を編集する領域です。選択する属性によって表示される領域が異なります。表示される領域の説明を次に示します。

なお,[表示メッセージ変更定義を設定]メニューから起動した場合は,画面を開いたときに選択していたJP1イベントの属性名と属性値が条件として自動的に設定されます。自動的に設定する対象となる属性名および属性値は,表示メッセージ変更定義自動入力定義ファイルで設定できます。属性値がシフトJISコード換算で4,096バイトを超えた場合および属性値に制御文字がある場合の動作は,[選択イベント条件入力]と同じです。表示メッセージ変更定義自動入力定義ファイルの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「表示メッセージ変更定義自動入力定義ファイル(chmsg_auto_list.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

[文字列]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

・発生元ホスト名

・登録ホスト名

・オブジェクト名

・登録名

・事象種別

・ユーザー名

・メッセージ

・プロダクト名

・送信先イベントサーバ名

・発行元ユーザー名

・発行元グループ名

・オブジェクトID

・終了コード

登録ホスト名および発生元ホスト名には,統合監視DBおよびIM構成管理DBが有効な場合,パス表記で業務グループ名を指定することもできます。条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。統合監視DBおよびIM構成管理DBが無効な場合,および[と一致する][と一致しない]以外を選択した場合,パス表記で業務グループ名を指定しても,ホスト名として扱われます。

また,発生元ホスト名は,発生元ホストのマッピングが有効な場合に指定できます。発生元ホストのマッピングが無効な場合は,[固有の拡張属性]編集で属性名にJP1_SOURCEHOSTを指定することで発生元ホスト名の条件を指定できます。

JP1/IM - ManagerがWindowsの場合はシフトJISコード,UNIXの場合はJP1/IM - Managerの動作する言語コードで換算し,4キロバイト以内の文字列で指定します。文字列の英大文字・英小文字を区別します。

複数の文字列を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の文字列を指定できません。

「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

jcoimdefコマンドの-ignorecasehostオプションの指定を「ON」にしている場合に,右側のリストボックスで[正規表現]以外を選択すると,次の属性では文字列の英大文字・小文字を区別しません。

・登録ホスト名

・発生元ホスト名

[重大度]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

・重大度

[緊急][警戒][致命的][エラー][警告][通知][情報][デバッグ]のどれかから選択できます。[選択イベント条件入力]ボタンをクリックするか,[表示メッセージ変更定義を設定]メニューを選択すると,変更前の重大度が自動で入力されます。

[文字列(入力候補あり)]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

・オブジェクトタイプ

・登録名タイプ

JP1/IM - ManagerがWindowsの場合はシフトJISコード,UNIXの場合はJP1/IM - Managerの動作する言語コードで換算し,4キロバイト以内の文字列で指定します。文字列の英大文字・英小文字を区別します。

複数の文字列を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の文字列を指定できません。

「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[イベントID]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

・イベントID

8桁以内の16進数で指定します。複数のイベントIDを指定する場合,4キロバイト以内の文字列で指定します。制御文字は,指定できません。指定できる範囲は0〜7FFFFFFFです。

複数のイベントIDを指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。

右側のリストボックスでは,指定したイベントIDに対する条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。

[固有の拡張属性]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

・固有の拡張属性

固有の拡張属性の条件を指定します。

選択するラジオボタンによって,指定できる項目が異なります。

  • [属性名]を選択している場合

    固有の拡張属性の条件を属性名で指定します。

    [属性名]テキストボックスでは,32バイトまでの,半角英大文字,半角数字,および半角のアンダーバー(_)で指定します。先頭の文字は,英大文字にします。半角英小文字で入力しても,半角英大文字に変換されます。拡張属性(共通情報)は指定できません。

  • [項目名]を選択している場合

    固有の拡張属性の条件を項目名で指定します。

    [項目名]ドロップダウンリストから選択して指定します。表示される項目名はイベント拡張属性定義ファイルの標準ファイルと拡張ファイルに指定した固有の拡張属性です。

[条件]テキストボックスでは,JP1/IM - ManagerがWindowsの場合はシフトJISコード,UNIXの場合はJP1/IM - Managerの動作する言語コードで換算し,4キロバイト以内の文字列で指定します。文字列の英大文字・英小文字を区別します。

複数の文字列を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。ただし,[正規表現]を選択している場合は複数の文字列を指定できません。

「,」または「\」を指定する場合は,それぞれ「\,」または「\\」と指定します。「\,」および「\\」は,それぞれ1バイトです。

右側のリストボックスでは,指定した文字列に対する条件として,[から始まる][と一致する][と一致しない][を含む][を含まない][正規表現]のどれかを選択します。

[数値]編集

[図データ]

この領域が表示される属性は,次のとおりです。

・登録要因

・発行元プロセスID

・発行元ユーザーID

・発行元グループID

4キロバイト以内の10進数の整数で指定します。0〜9の整数および半角ハイフン(-)だけ指定できます。指定できる値は,-2,147,483,648〜2,147,483,647です。

ただし,複数の数値を指定する場合は,「,」(半角コンマ)で区切って100個まで指定できます。

右側のリストボックスでは,指定した属性に対する条件として,[と一致する][と一致しない]のどちらかを選択します。

[適用]

設定内容を反映します。

[表示変更後のメッセージ]

表示メッセージ変更定義の変更後のメッセージの表示形式を指定します。

[図データ]

メッセージ(変更後)に設定する文字列を入力します。指定できる文字は,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F〜0x9F)以外の文字列です。

変数を使って指定することにより,受信したJP1イベントの属性情報をメッセージに設定できます。指定できる変数の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「表示メッセージ変更定義ファイル(jcochmsg.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

JP1/IM - ManagerがWindowsの場合はシフトJISコード,UNIXの場合はJP1/IM - Managerの動作する言語コードで換算し,1,023バイト以内の文字列で指定します。

変数($EVMSGなど)を使用している場合,変数の変換後の情報を含めた長さが1,023バイトを超えるときはメッセージを切り捨てて設定されます。