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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド


10.2.3 応答待ちイベントの滞留

応答待ちイベント管理機能を有効にすると,マネージャーのイベントDBに到着した応答待ちイベントは,イベントDBとは別に,応答待ちイベント滞留ファイルへ2,000件まで保持されます。これを応答待ちイベントの滞留といいます。

[応答待ちイベント]ページには,応答待ちイベント滞留ファイルに保持されている応答待ちイベントの情報が表示されます。

〈この項の構成〉

(1) 応答待ちイベントの滞留が解除される契機

応答待ちイベントは,次の契機で滞留が解除され,応答待ちイベント滞留ファイルから削除されます。

滞留の解除後,JP1/IM - Viewでイベント一覧の表示を更新すると,[応答待ちイベント]ページから滞留を解除した応答待ちイベントの表示が削除されます。なお,滞留が解除されて[応答待ちイベント]ページから表示が削除されても,応答待ちイベントがイベントDBに残っている場合は,[イベント検索]ページから検索できます。

(2) 応答待ちイベントが上限の2,000件を超えた場合の通知

JP1/IM - Managerは,応答待ちイベントの滞留数を監視し,滞留数が2,000件を超えると,上限を超えたことを通知するJP1イベント(イベントID:00003F41)を発行します。また,[応答待ちイベント]ページ上にはKAVB0551-Eのメッセージが表示されます。

図10‒4 応答待ちイベントが2,000件を超えた場合の[応答待ちイベント]ページ

[図データ]

滞留している応答待ちイベントの上限超過を通知するJP1イベントは,一度しか発行されません。また,KAVB0551-Eのメッセージは[応答待ちイベント]ページに表示されたままとなります。滞留数が上限を超えた場合は,メッセージに従って対処したあとに,滞留状態の監視を復帰させてください。滞留状態の監視を復帰させると,[応答待ちイベント]ページ上に表示されていたKAVB0551-Eのメッセージが消え,再度2,000件を超えたときにJP1イベントで通知します。

滞留状態の監視の復帰方法については,「10.4.4 応答待ちイベントの滞留状態の監視を復帰させる」を参照してください。

滞留が解除された応答待ちイベントに応答したい場合

滞留数が上限を超えて,[応答待ちイベント]ページから削除された応答待ちイベントに対して応答したい場合は,[イベント検索]ページで応答待ちイベントを検索して応答してください。滞留が解除された応答待ちイベントを特定するには,マネージャーの統合トレースログに出力されるKAVB1801-Eのメッセージで確認してください。

応答待ちイベントがイベントDBからも削除された場合は,発行元のホスト上で,発行元が提供する応答コマンド(bjexchmsgまたはadshchmsg)を使用して応答できます。BJEXの応答コマンド(bjexchmsg)を使った応答方法については,マニュアル「uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引」を参照してください。JP1/ASの応答コマンド(adshchmsg)を使った応答方法については,マニュアル「JP1/Advanced Shell」を参照してください。