Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド


10.2.1 応答待ちイベントとJP1/IMの関係

バッチジョブがオペレーターの応答入力待ちの状態になると発行される応答待ちイベントは,次のとおりです。

応答待ちイベントをJP1/IMで監視するためには,BJEXまたはJP1/AS側で,応答待ちイベントをJP1/IM - Managerのホスト(統合マネージャー)に直接発行する必要があります。また,JP1/IM - Managerでは,応答待ちイベント管理機能を有効にする必要があります。

応答待ちイベント(イベントID:00005C21)の詳細については,マニュアル「uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引」を参照してください。

応答待ちイベント(イベントID:00007121)の詳細については,マニュアル「JP1/Advanced Shell」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 応答待ちイベントの発行経路

BJEXまたはJP1/ASが発行する応答待ちイベントは,JP1/Baseのイベント転送経路を使わないで,統合マネージャーに対して直接発行します。BJEXが発行する応答待ちイベントを統合マネージャーに対して直接発行するには,BJEXの設定ファイル(bjex.conf)のJP1IM_MANAGER_HOSTパラメーターでJP1/IM - Managerのホスト名を指定します。また,JP1/ASが連携するJP1/IMは,JP1/ASの環境ファイルのHOSTNAME_JP1IM_MANAGERパラメーターで指定します。

BJEXまたはJP1/ASが発行する応答待ちイベントとBJEXまたはJP1/AS以外の製品が発行するJP1イベントの到着順序

JP1/AJSやJP1/Baseなど,BJEXまたはJP1/ASホスト上にあるBJEXまたはJP1/AS以外の製品が発行するJP1イベントは,JP1/Baseの転送経路を使って,拠点マネージャーを経由して統合マネージャーに転送します。そのため,BJEXまたはJP1/ASが発行する応答待ちイベントとBJEXまたはJP1/AS以外の製品が発行したJP1イベントが統合マネージャーに到着する順番が入れ替わる場合があります。この場合は,応答待ちイベントのメッセージテキスト中に含まれるジョブIDを参照して,ジョブごとにメッセージを区別してください。

BJEXまたはJP1/ASホストから発行される応答待ちイベントの発行経路を次の図に示します。

図10‒2 BJEXまたはJP1/ASホストから発行される応答待ちイベントの発行経路

[図データ]

重要

BJEXまたはJP1/ASが指定したホスト以外のJP1/IM - Managerに応答待ちイベントを転送した場合,転送先のホストでは応答待ちイベントとして扱われません。そのため,転送先のホストでは応答入力できません。

(2) 応答待ちイベント管理機能

応答待ちイベント管理機能を有効にすると,応答待ちイベントに対して,JP1/IM - Viewから応答入力するための機能が有効になります。応答待ちイベント管理機能はBJEXまたはJP1/ASと連携するJP1/IM - Managerで設定します。

また,応答待ちイベント管理機能を有効にしたあとに,ユーザーごとに応答入力や操作を可能にするかどうかを,JP1/IM - Viewの[ユーザー環境設定]画面で設定する必要があります。

設定方法については,「10.3 BJEXまたはJP1/ASと連携するための設定」を参照してください。

なお,応答待ちイベント管理機能,および応答待ちイベントの応答・操作を有効にしなくても,通常のJP1イベントとして応答待ちイベントを監視できます。

重要

応答待ちイベントとして扱われるJP1イベントは,応答待ちイベント管理機能を有効にしたあとにJP1/IM - Managerが受信した応答待ちイベントです。