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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド


8.1.2 [コマンド]ボタンでコマンドを実行する

[コマンド]ボタンにあらかじめ登録してあるコマンドを実行するには,コマンドを実行するホストに応じて次の2とおりがあります。

コマンドを実行するには,JP1_Console_Admin権限またはJP1_Console_Operator権限が必要です。カーソルを[コマンド]ボタンの上に合わせると,[コマンド実行]画面に[コマンド]ボタンに設定した内容が表示されます。コマンドを実行する前に,必ずコマンドの内容を確認してください。

なお,イベント情報を引き継ぐコマンドを実行する場合は,JP1イベントを選択してから実行してください。

[コマンド]ボタンの設定については,次の個所を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) エージェントホストまたはマネージャーホストでコマンドを実行する

エージェントホストまたはマネージャーホストで,即時にコマンドを実行する場合の操作方法を次に示します。

(a) 即時にコマンドを実行する

[コマンド]ボタンをクリック後,即時にコマンドを実行できるように事前に次の内容を設定してください。

コマンド実行時に,イベント情報を引き継がない場合

コマンドボタン定義ファイルのquiパラメーターでtrueを指定してください。指定しておくと,[コマンド]ボタンをクリックしたあと,コマンドを実行してもよいかを確認するメッセージが表示されないで,エージェントホストまたはマネージャーホストですぐにコマンドが実行されます。

コマンド実行時に,イベント情報を引き継ぐ場合

コマンドボタン定義ファイルのpreviewパラメーターでfalseを指定してください。指定しておくと,[コマンド]ボタンをクリックしたあと,[コマンド実行内容プレビュー]画面が表示されないで,すぐにコマンドが実行されます。

即時にコマンドを実行する手順を次に示します。

  1. [イベントコンソール]画面で,[オプション]−[コマンド実行]を選択する,またはツールバーから[図データ]をクリックする。

    [コマンド実行]画面が表示されます。

  2. 実行したいコマンドが登録されている[コマンド]ボタンをクリックする。

    コマンドが実行されます。

(b) コマンドの登録内容を変更してからコマンドを実行する

コマンドの登録内容を変更してからコマンドを実行する場合の操作方法を次に示します。

イベント情報を引き継ぐ設定のコマンドを実行する場合は,コマンドの実行時に[コマンド実行内容プレビュー]画面が表示され,コマンドの内容を変更できます。この操作は,イベントを引き継がない管理対象ホストのコマンドを実行する場合に有効です。

  1. [イベントコンソール]画面で,[オプション]−[コマンド実行]を選択する,またはツールバーから[図データ]をクリックする。

    [コマンド実行]画面が表示されます。

  2. 実行したいコマンドが登録されている[コマンド]ボタンを右クリックしてポップアップメニューを表示する。

  3. ポップアップメニューの[カスタム実行]をクリックする。

    [コマンド実行]画面の[コマンド種別],[引き継ぎ情報],[実行ホスト名],[実行コマンド],[環境変数ファイル]の項目に[コマンド]ボタンの設定内容が表示され,編集できる状態になります。

    [実行ホスト名],[実行コマンド],[環境変数ファイル]の各項目を必要に応じて編集します。

  4. [実行]ボタンをクリックする。

    エージェントホストまたはマネージャーホストでコマンドが実行されます。

(2) 選択したイベントの登録ホストに定義されたコマンドを実行する

イベントの登録ホストが調査対象ホストや障害対策の対象ホストである場合,実行ホスト名に何も指定しないで[コマンド]ボタンを定義しておくと,[コマンド]ボタンをクリックしたとき,選択したイベントの登録ホストに定義されたコマンドを実行できます。なお,登録ホストに対し,別のJP1イベントの属性をマッピングしていても,[実行ホスト名]にはマッピング前の登録ホストが設定されます。

選択したイベントの登録ホストに定義されたコマンドを実行する手順を次に示します。

  1. [イベント詳細]画面で,[コマンド実行]ボタンを選択する。

    [コマンド実行]画面が表示されます。

  2. 実行したいコマンドが登録されている[コマンド]ボタンをクリックする。

    コマンド実行時に,イベント情報を引き継がない場合

    コマンドを実行してもよいかを確認するメッセージが表示されるので,問題なければ[はい]ボタンをクリックします。

    選択したイベントの登録ホストに定義されたコマンドが実行されます。なお,コマンドボタン定義ファイルのquiパラメーターでtrueを指定している場合,メッセージが表示されないで,すぐにコマンドが実行されます。以降の手順は必要ありません。

    コマンド実行時に,イベント情報を引き継ぐ場合

    コマンドボタン定義ファイルのpreviewパラメーターでfalseを設定している場合,[コマンド実行内容プレビュー]画面が表示されないで,すぐにコマンドが実行されます。以降の手順は必要ありません。

    trueを設定している場合,[コマンド実行内容プレビュー]画面が表示されます。次の手順に進んでください。

  3. [コマンド実行内容プレビュー]画面の内容を確認する。

    変数を置き換えたあとの[実行ホスト名],[実行コマンド],および[環境変数ファイル]の内容を確認します。

    [図データ]が表示されている項目は,設定に誤りがあります。設定を見直してください。

    [コマンド実行内容プレビュー]画面については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 画面リファレンス」の「3.41 [コマンド実行内容プレビュー]画面」を参照してください。

  4. [実行]ボタンをクリックする。

    [コマンド実行内容プレビュー]画面に表示されている内容に問題がなければ,コマンドが実行され,[コマンド実行内容プレビュー]画面が閉じられます。コマンドが実行されると,[コマンド実行]画面の[実行結果]に,実行時刻,ホスト名,およびメッセージが表示されます。