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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド


6.4.2 相関イベントの詳細情報を確認し対処状況を変更する

相関イベントは通常のJP1イベントと同様の操作ができます。例えば,JP1イベントの詳細表示や,対処状況の変更などができます。

相関成立イベントの場合,相関イベントからは発行の契機となった相関元イベントの表示ができます。相関イベントを発行したホストが,JP1/IM - Viewでログインしているホストと別ホストだった場合は,相関イベントを発行したホストから相関元イベントが取得されます。

相関不成立イベントの場合,相関不成立となった時までにイベントの相関条件に従って関連づけられた相関元イベントを表示できます。

なお,繰り返しイベントの監視抑止機能または繰り返しイベントの集約表示機能を使用していた場合,相関イベントが次に示すように集約して表示されることがあります。

表6‒5 相関イベントが集約して表示される例

表示例

説明

[図データ]

相関イベントが集約完了した場合

[図データ]

相関イベントが集約中の場合

[図データ]

集約が完了した相関イベントを削除した場合

[図データ]

相関イベントの集約開始イベントと繰り返しイベントの対処状況が異なる場合

この場合,相関元イベントを表示するには,[関連イベント一覧(集約)]画面を表示してから[関連イベント一覧(相関成立)]または[関連イベント一覧(相関不成立)]画面を表示します。

〈この項の構成〉

(1) 相関元イベントを表示する

相関元イベントを表示する手順を次に示します。なお,集約して表示されているイベントの見方の詳細については,「6.1.2(1) イベント一覧での集約イベントの表示について」を参照してください。

  1. [イベントコンソール]画面の各ページのイベント一覧から,相関イベントを一つ選択する。

  2. [イベントコンソール]画面のメニューから[表示]−[関連イベント一覧表示]を選択する。

    • 前の手順で選択した相関イベントが非集約イベントの場合:

      [関連イベント一覧(相関成立)]または[関連イベント一覧(相関不成立)]画面が表示され,相関元イベントの一覧が表示されます。次の手順は不要です。

    • 前の手順で選択した相関イベントが集約イベントの場合:

      [関連イベント一覧(集約)]画面が表示されます。次の手順に進んでください。

    注※

    イベント一覧からJP1イベントを複数選択している場合は,メニュー項目を選択できません。

  3. 前の手順で[関連イベント一覧(集約)]画面が表示された場合は,[関連イベント一覧]から相関イベントを一つ選択し,右クリックして表示されるポップアップメニューから[関連イベント一覧表示]を選択する。

    [関連イベント一覧(相関成立)]または[関連イベント一覧(相関不成立)]画面が表示され,相関元イベントの一覧が表示されます。

(2) [関連イベント一覧(相関成立)]または[関連イベント一覧(相関不成立)]画面から相関元イベントの対処状況を設定する

[関連イベント一覧(相関成立)]または[関連イベント一覧(相関不成立)]画面から相関元イベントの対処状況を設定する手順を次に示します。この操作の前提条件は次のとおりです。

  1. 6.4.2(1) 相関元イベントを表示する」の手順に従って,対処状況を設定したい相関元イベントを表示する。

  2. [関連イベント一覧]から対処状況を設定したい相関元イベントを選択する。

    メモ

    [表示対象]から相関イベントを選択することで,相関イベントの対処状況を設定することもできます。

  3. 選択した相関元イベントを右クリックして表示されるポップアップメニューから設定したい対処状況を選択する。

    相関元イベントの対処状況が設定されます。

メモ

[関連イベント一覧(相関成立)]または[関連イベント一覧(相関不成立)]画面で,表示対象の相関イベントの対処状況を変更しても,一覧表示されている相関元イベントの対処状況は変更されません。同様に一覧表示されている相関元イベントの対処状況を変更しても,表示対象の相関イベントの対処状況は変更されません。これは,相関元イベントと相関イベントが別の事象を表すイベントであるためです。

(3) [関連イベント一覧(相関成立)]または[関連イベント一覧(相関不成立)]画面から相関元イベントを削除する

[関連イベント一覧(相関成立)]または[関連イベント一覧(相関不成立)]画面から相関元イベントを削除する手順を次に示します。この操作の前提条件は次のとおりです。

  1. 6.4.2(1) 相関元イベントを表示する」の手順に従って,[重要イベント]ページを起点として削除したい相関元イベントを表示する。

  2. [関連イベント一覧(相関成立)]または[関連イベント一覧(相関不成立)]画面の[表示画面]の内容が,次のどちらかであることを確認する。

    • 重要イベント

    • 重要イベント - 関連イベント一覧(集約)

  3. [関連イベント一覧]から削除したい相関元イベントを選択する。

    メモ

    [表示対象]から相関イベントを選択することで,相関イベントを削除することもできます。

  4. 選択した相関元イベントを右クリックして表示されるポップアップメニューから[削除]を選択する。

    相関元イベントが削除されます。

    なお,ここでの「削除」は画面から削除するだけで,イベントDBまたは統合監視DBからは削除されません。また,「削除」情報は[イベントコンソール]画面のほかのページに反映されません。