3.4 起動と終了に関する注意事項
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JP1/IM - Managerのサービスの[ログオン]の設定は,初期設定の「システムアカウント」のまま変更しないでください。また,[デスクトップとの対話をサービスに許可]オプションにチェックを入れないでください。サービスが正常に動作しなくなるおそれがあります。
JP1/IM - Managerのサービスについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「2.7 JP1/IM - Managerのサービス」を参照してください。
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JP1/Baseのイベントサービスを再起動した場合は,必ずJP1/IM - Managerを再起動してください。また,接続していたJP1/IM - Viewも再起動してください。再起動を行わない場合,イベントが表示されなくなるなどの現象が発生します。
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論理ホスト対応のJP1/IM - Manager全体のサービスを停止しても,プロセスが停止しない場合に,強制的にプロセスを停止したいときには,jco_killall.clusterコマンドを実行してください。このコマンドを使った停止は,正規の方法でJP1/IM - Managerのサービスを停止してもプロセスが停止しない場合にだけ使用してください。
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JP1/IM - Managerの起動時にイベントを大量※1に取得する場合は,イベントの取得量に比例して起動時間※2が長くなります。そのため,JP1/IM2 -Managerサービス(Windowsの場合)またはjco_startコマンド(UNIXの場合)がタイムアウト※3し,エラー値を返してくることがあります。その場合は,JP1/IM - Managerが起動していないように見えますが,しばらくすると起動が完了します。
- 注※1
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起動時のイベント取得フィルターの条件やイベントDBにたまっているイベントの量によって変わります。
- 注※2
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マシン性能によって変わります。
- 注※3
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JP1/IM2 - Managerサービス(Windowsの場合)のタイムアウトは125秒です。jco_startコマンド(UNIXの場合)のタイムアウトはデフォルトで300秒です。jco_startコマンドのタイムアウトの設定は,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド 13.7.11 JP1/IM-Managerの起動停止のタイムアウト時間の検討(UNIXの場合)」を参照してください。
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IMデータベースの起動が失敗した場合,IMデータベースの状態が再起動中断状態であり,不安定な状態になることがあります(IMデータベースの起動が失敗したあと,jimdbstatusコマンドを実行して,戻り値が8のとき)。
IMデータベースの状態が再起動中断状態であり,不安定な状態になる要因は次のとおりです。
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ディスク容量不足(IMデータベースの容量不足ではない)
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メモリー容量不足
IMデータベースの状態が再起動中断状態であり,不安定な状態の場合,サービスの停止,またはコマンドの実行によるIMデータベースの通常停止はできません。この状態を回避するためには,-fオプションを指定してjimdbstopコマンドを実行し,IMデータベースを強制停止する必要があります。
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IMデータベースを使用している場合,JP1/Base,IMデータベースサービス,JP1/IM - Managerの順に起動してください。
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IMデータベースを使用している場合,JP1/IM - Manager,IMデータベースサービス,JP1/Baseの順に終了してください。
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JP1/IM - MOを使用している場合は,JP1/IM - Managerの終了の前に,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスを停止してください。
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JP1/Baseの起動順序定義ファイル(jp1svprm.dat)の既定の記載例を用いて,JP1/Power Monitorからホストの終了処理を行う場合,IMデータベースのサービスの停止処理において,イベントログにKAVA4516-Eが出力されます。KAVA4516-Eの出力を抑止するためには,起動順序定義ファイルを次に示す定義に変更してください。
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物理ホストの場合
- (1)任意のファイル名で次の内容のバッチファイルを作成してください。
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<Managerパス>\bin\imdb\jimdbstop.exe
net stop HiRDBEmbeddedEdition_JM0
- (2)起動順序定義ファイルに以下のように記載してください。
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以下は手順(1)で作成したバッチファイルの名称,及び格納先が"C:¥jp1¥jp1imdbstopservice.bat"の場合の記載となります。
[Jp1IM-Manager DB]
Name=JP1/IM-Manager DB Server
ServiceName=HiRDBEmbeddedEdition_JM0
StopCommand=C:\jp1\jp1imdbstopservice.bat
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論理ホストの場合
- (1)任意のファイル名で次の内容のバッチファイルを論理ホストごとに作成してください。
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<Managerパス>\bin\imdb\jimdbstop.exe -h <論理ホスト名>
net stop HiRDBClusterService_JM<n>※
注※ <n>は1〜9の数字です。この数字は,クラスタセットアップ情報ファイルでLOGICALHOSTNUMBERに指定した値を設定してください。
- (2)起動順序定義ファイルに以下のように記載してください。
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以下は手順(1)で作成したバッチファイルの名称,及び格納先が"C:¥jp1¥jp1imdbstopservice.bat"の場合の記載となります。
[Jp1IM-Manager DB]
Name=JP1/IM-Manager DB Cluster Service_<論理ホスト名>
ServiceName=HiRDBClusterService_JM<n>※
StopCommand=C:\jp1\jp1imdbstopservice.bat
注※ <n>は1〜9の数字です。この数字は,クラスタセットアップ情報ファイルでLOGICALHOSTNUMBERに指定した値を設定してください。
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