1.2.3 データベースの再作成および設定変更
- 〈この項の構成〉
(1) コマンド実行履歴の再作成手順
-
JP1/IM - Managerを停止する。
-
JP1/Baseを停止する。
-
次の表に示すコマンド実行履歴ファイル,アクション情報ファイル,アクションホスト名格納ファイルを削除する。
- Windowsの場合
-
表1‒8 削除対象ファイル(Windows) 情報の種類
対象ファイル
コマンド実行履歴ファイル
Baseパス\log\COMMAND\以下の全ファイル
共有フォルダ\jp1base\log\COMMAND\以下の全ファイル
アクション情報ファイル
Consoleパス\log\action\actinf.log
共有フォルダ\jp1cons\log\action\actinf.log
アクションホスト名格納ファイル
Consoleパス\log\action\acttxt{1|2}.log
共有フォルダ\jp1cons\log\action\acttxt{1|2}.log
- UNIXの場合
-
表1‒9 削除対象ファイル(UNIX) 情報の種類
対象ファイル
コマンド実行履歴ファイル
/var/opt/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル
共有ディレクトリ/jp1base/log/COMMAND/以下の全ファイル
アクション情報ファイル
/var/opt/jp1cons/log/action/actinf.log
共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/actinf.log
アクションホスト名格納ファイル
/var/opt/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log
共有ディレクトリ/jp1cons/log/action/acttxt{1|2}.log
-
JP1/Baseを起動する。
-
JP1/IM - Managerを起動する。
JP1/Base,JP1/IM - Managerを再起動し,JP1/IM - Viewや自動アクションからコマンド実行することでコマンド実行履歴が再作成されます。
(2) 監視オブジェクトDBおよびホスト情報DBの再作成手順
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JP1/IM - Managerを停止する。
-
ファイルをバックアップする。
Scopeパス\database\フォルダをバックアップしてください。
-
監視オブジェクトDBを再作成する。
jcsdbsetup -f
コマンドを実行すると,既存の監視オブジェクトDBを削除したあと,オブジェクトDBが再作成されます。
-
ホスト情報DBを再作成する。
まず,Scopeパス\database\jcshosts\フォルダ以下のファイルを削除してから次のコマンドを実行してください。
jcshostsimport -r ホスト情報ファイル(jcs_hosts)
-
JP1/IM - Managerを起動する。
(3) イベントDBの再作成手順
イベントDBを再作成する対象ホストにインストールされているJP1/Baseのバージョンによって,手順が異なります。
(a) マネージャー(JP1/Base 09-00以降)の場合
統合監視DBを使用しない場合と統合監視DBを使用する場合で手順が異なります。
- 統合監視DBを使用しない場合
-
JP1/Baseのjevdbinitコマンドを実行してイベントDBを初期化します。
JP1/BaseのイベントDBを初期化する手順については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベントサービス環境の設定の章,イベントDBの初期化に関する説明を参照してください。
jevdbinitコマンドの-sオプションを指定してイベントDB内通し番号を変更した場合は,コマンド実行履歴を再作成する必要があります。
コマンド実行履歴の再作成については,「1.2.3(1) コマンド実行履歴の再作成手順」を参照してください。
- 統合監視DBを使用する場合
-
次の手順に従って,イベントDBを初期化します。
-
JP1/IM - Managerを停止する。
-
JP1/Baseのjevdbinitコマンドを-sオプションを指定しないで実行する。
-sオプションを指定しないと,初期化する前のイベントDB内通し番号を引き継ぎます。
jevdbinitコマンドの-sオプションを指定してイベントDB内通し番号を変更した場合は,統合監視DBの再セットアップ,およびコマンド実行履歴を再作成する必要があります。
統合監視DBの再セットアップは,最初に,jcodbunsetupコマンドを実行して統合監視DBをアンセットアップしてください。
コマンド実行履歴の再作成については,「1.2.3(1) コマンド実行履歴の再作成手順」を参照してください。
jevdbinitコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドの章を参照してください。
なお,-sオプションを指定してjevdbinitコマンドを実行した場合,セントラルスコープでルートの監視ノードを選択し,ステータスを変更して,状態変更イベント履歴を削除する必要があります。
-
(b) エージェント(JP1/Base 07-11以降)の場合
JP1/Baseのjevdbinitコマンドを実行してイベントDBを初期化します。イベントDBの削除および再作成は必要ありません。
JP1/BaseのイベントDBを初期化する手順については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベントサービス環境の設定の章,イベントDBの初期化に関する説明を参照してください。
- 重要
-
エージェント側でイベントDBを初期化した場合,JP1/BaseはイベントをイベントDBに登録しないで破棄します。このため,手順どおりに実施しない場合,イベントDBを初期化したあとに一部のイベントが転送されなくなることがあります。
(c) エージェント(JP1/Base 07-10以前)の場合
イベントDBを再作成すると,次の問題が発生します。
-
JP1イベントの転送先のホストで,JP1イベントの転送受け付け,登録,および取得の処理性能が劣化する。
これは,再作成によって転送元のイベントDBが初期化され,転送先のイベントDBの管理情報と不整合が発生するためです。
- 重要
-
エージェント側でイベントDBを初期化した場合,JP1/BaseはイベントをイベントDBに登録しないで破棄します。このため,手順どおりに実施しない場合,イベントDBを初期化したあとに一部のイベントが転送されなくなることがあります。
問題発生を防ぐため,次の手順に従ってイベントDBを再作成してください。
-
JP1/Baseを停止する。
-
手順1で停止したJP1/Baseの転送設定ファイル(forward)に定義されているすべての転送先ホストのJP1/Baseを停止する。
転送先ホストのJP1/Baseから,さらにほかのホストへ転送している場合,その転送先も同様に停止します。なお,停止するホストにJP1/IM - Managerをインストールしている場合は,JP1/IM - Managerを事前に停止してください。
転送設定ファイル(forward)については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベントサービス環境の設定の章,JP1イベントの転送設定の説明を参照してください。
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手順1,2で停止したJP1/BaseのイベントDBを削除する。
イベントDBの内容を参照する必要がある場合,JP1/BaseのjevexportコマンドでCSVファイルに出力しておいてください。なお,出力したCSVファイルを使ってイベントDBを再作成することはできません。
jevexportコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のコマンドの章を参照してください。
-
手順2で停止したJP1/Base(およびJP1/IM - Manager)を起動する。
-
手順1で停止したJP1/Baseを起動する。
手順4,5でJP1/Baseを起動することで,イベントDBが再作成されます。
例えば,次の図に示すようなシステム構成でイベントDBを再作成するとします。
|
ホストAのイベントDBを再作成(削除)する場合,JP1イベントの転送先ホストであるホストCおよびホストFのイベントDBを削除する必要があります。
(4) 応答待ちイベント滞留ファイルの再作成手順
-
JP1/IM - Managerを停止する。
-
応答待ちイベント滞留ファイルを削除する。
表1‒10 削除対象ファイル OS
対象ファイル
Windows
Consoleパス\log\response\resevent.dat
共有フォルダ\jp1cons\log\response\resevent.dat
UNIX
/var/opt/jp1cons/log/response/resevent.dat
共有ディレクトリ/jp1cons/log/response/resevent.dat
-
JP1/IM - Managerを起動する。
(5) IMデータベースのサイズ拡張手順
ここでは,物理ホストでのIMデータベースのサイズ拡張手順,およびクラスタ環境でのIMデータベースのサイズ拡張手順について説明します。なお,セットアップ情報ファイル(jimdbsetupinfo.conf)でデータベースのサイズにLを指定してIMデータベースを作成した場合,IMデータベースのサイズは拡張できません。
(a) 物理ホストでのIMデータベースのサイズ拡張手順
データベースのサイズ拡張時にIMデータベースを使用しないでイベントを監視するかどうかで手順が異なります。それぞれの手順を次に示します。
-
データベースのサイズ拡張時にIMデータベースを使用しないでイベントを監視する場合の手順
-
統合監視DBおよびIM構成管理DBを切り離す。
統合監視DBおよびIM構成管理DBを切り離し,セントラルコンソールがJP1/BaseのイベントDBだけを使用するようにします。
次のコマンドを実行したあと,JP1/IM - Managerを再起動してください。
jcoimdef -db OFF
jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
また,JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。
-
データベースをバックアップする。
-m EXPANDオプションを指定して,jimdbbackupコマンドを実行します。
jimdbbackupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbbackup」(1. コマンド)を参照してください。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをアンセットアップする。
セットアップしているデータベースだけ,アンセットアップします。
-
セットアップ情報ファイルを編集する。
セットアップ情報ファイルのデータベースサイズ(IMDBSIZE)に指定したサイズを変更します。
-
JP1/IM - Managerを停止する。
-
JP1/Baseを停止する。
-
OSを再起動する。
-
JP1/Baseを起動する。
-
JP1/IM - Managerを起動する。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをセットアップする。
手順3でアンセットアップしたデータベースだけ,セットアップします。
セットアップ時には,バックアップ時より大きなデータベースサイズと,バックアップ時と同じデータベース格納ディレクトリを指定する必要があります。
-
データベースをリカバリーする。
-m EXPANDオプションを指定してjimdbrecoveryコマンドを実行します。
jimdbrecoveryコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbrecovery」(1. コマンド)を参照してください。
-
JP1/IM - Managerサービスを再起動する。
次のコマンドを実行したあと,JP1/IM - Managerを再起動してください。
jcoimdef -db ON
jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
また,JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも起動してください。
-
インテリジェント統合管理基盤を使用している場合,jddupdatetreeコマンドを新規・再構築モードで実行する。
jddupdatetreeコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jddupdatetree」(1. コマンド)を参照してください。
-
データベースのサイズ拡張時にセントラルコンソールによるシステムの監視を停止する場合の手順
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JP1/IM - Managerサービスを停止する。
-
データベースをバックアップする。
-m EXPANDオプションを指定して,jimdbbackupコマンドを実行します。
jimdbbackupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbbackup」(1. コマンド)を参照してください。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをアンセットアップする。
セットアップしているデータベースだけ,アンセットアップします。
-
セットアップ情報ファイルを編集する。
セットアップ情報ファイルのデータベースサイズ(IMDBSIZE)に指定したサイズを変更します。
-
JP1/Baseを停止する。
-
OSを再起動する。
-
JP1/Baseを起動する。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをセットアップする。
手順3でアンセットアップしたデータベースだけ,セットアップします。
セットアップ時には,バックアップ時より大きなデータベースサイズと,バックアップ時と同じデータベース格納ディレクトリを指定する必要があります。
-
データベースをリカバリーする。
-m EXPANDオプションを指定してjimdbrecoveryコマンドを実行します。
jimdbrecoveryコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbrecovery」(1. コマンド)を参照してください。
-
JP1/IM - Managerサービスを起動する。
-
インテリジェント統合管理基盤を使用している場合,jddupdatetreeコマンドを新規・再構築モードで実行する。
jddupdatetreeコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jddupdatetree」(1. コマンド)を参照してください。
(b) クラスタ環境でのIMデータベースのサイズ拡張手順
データベースのサイズ拡張時にセントラルコンソールによるシステムの監視を継続するかどうかで手順が異なります。それぞれの手順を次に示します。
-
データベースのサイズ拡張時にセントラルコンソールによるシステムの監視を継続(機能は一部縮退)する場合の手順
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統合監視DBおよびIM構成管理DBを切り離す。
統合監視DBおよびIM構成管理DBを切り離し,セントラルコンソールがJP1/BaseのイベントDBだけを使用するようにします。
次のコマンドを実行したあと,JP1/IM - Managerを再起動してください。
jcoimdef -db OFF -h 論理ホスト名
jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
また,JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。
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IMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM2 - Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)を停止する。
クラスタソフトに登録したIMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM-Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)を停止します。
-
データベースをバックアップする。
-m EXPANDオプションを指定して,jimdbbackupコマンドを実行します。
jimdbbackupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbbackup」(1. コマンド)を参照してください。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをアンセットアップする。
セットアップしているデータベースだけ,アンセットアップします。
-
クラスタセットアップ情報ファイルを編集する。
クラスタセットアップ情報ファイルのデータベースサイズ(IMDBSIZE)に指定したサイズを変更します。
-
JP1/IM - Managerを停止する。
-
JP1/Baseを停止する。
-
OSを再起動する。
-
JP1/Baseを起動する。
-
JP1/IM - Managerを起動する。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをセットアップする。
手順4でアンセットアップしたデータベースだけ,セットアップします。
セットアップ時には,バックアップ時より大きなデータベースサイズと,バックアップ時と同じデータベース格納ディレクトリを指定する必要があります。
-
データベースをリカバリーする。
-m EXPANDオプションを指定してjimdbrecoveryコマンドを実行します。
jimdbrecoveryコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbrecovery」(1. コマンド)を参照してください。
-
IMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM2 - Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)を起動する。
手順2で停止したIMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM2 - Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)を起動します。
-
JP1/IM-Managerサービスを再起動する。
次のコマンドを実行したあと,JP1/IM - Managerを再起動してください。
jcoimdef -db ON -h 論理ホスト名
jcoimdefコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jcoimdef」(1. コマンド)を参照してください。
また,JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも起動してください。
-
インテリジェント統合管理基盤を使用している場合,jddupdatetreeコマンドを新規・再構築モードで実行する。
jddupdatetreeコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jddupdatetree」(1. コマンド)を参照してください。
-
データベースのサイズ拡張時にセントラルコンソールによるシステムの監視を停止する場合の手順
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JP1/IM-ManagerサービスおよびIMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM2 - Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)を停止する。
JP1/IM-Managerサービスおよびクラスタソフトに登録したIMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM2 - Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)を停止します。
-
データベースをバックアップする。
-m EXPANDオプションを指定して,jimdbbackupコマンドを実行します。
jimdbbackupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbbackup」(1. コマンド)を参照してください。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをアンセットアップする。
セットアップしているデータベースだけ,アンセットアップします。
-
クラスタセットアップ情報ファイルを編集する。
クラスタセットアップ情報ファイルのデータベースサイズ(IMDBSIZE)に指定したサイズを変更します。
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JP1/Baseを停止する。
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OSを再起動する。
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JP1/Baseを起動する。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをセットアップする。
手順3でアンセットアップしたデータベースだけ,セットアップします。
セットアップ時には,バックアップ時より大きなデータベースサイズと,バックアップ時と同じデータベース格納ディレクトリを指定する必要があります。
-
データベースをリカバリーする。
-m EXPANDオプションを指定してjimdbrecoveryコマンドを実行します。
jimdbrecoveryコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbrecovery」(1. コマンド)を参照してください。
-
JP1/IM - ManagerサービスおよびIMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM2 - Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)を起動する。
手順1で停止したJP1/IM-ManagerサービスおよびIMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM2 - Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)を起動します。
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インテリジェント統合管理基盤を使用している場合,jddupdatetreeコマンドを新規・再構築モードで実行する。
jddupdatetreeコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jddupdatetree」(1. コマンド)を参照してください。
(6) IMデータベースのポート変更手順
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JP1/IM - Managerサービスを停止する。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。
-
データベースをバックアップする。
-m MAINTオプションを指定して,jimdbbackupコマンドを実行します。
jimdbbackupコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbbackup」(1. コマンド)を参照してください。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをアンセットアップする。
セットアップしているデータベースだけ,アンセットアップします。
-
セットアップ情報ファイルを編集する。
セットアップ情報ファイルに記載されているポート番号を変更します。
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JP1/Baseを停止する。
-
OSを再起動する。
-
JP1/Baseを起動する。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをセットアップする。
手順3でアンセットアップしたデータベースだけ,セットアップします。
-
データベースをリカバリーする。
-m MAINTオプションを指定してjimdbrecoveryコマンドを実行します。
jimdbrecoveryコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbrecovery」(1. コマンド)を参照してください。
-
JP1/IM - Managerを起動する。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも起動してください。
-
インテリジェント統合管理基盤を使用している場合,jddupdatetreeコマンドを新規・再構築モードで実行する。
jddupdatetreeコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jddupdatetree」(1. コマンド)を参照してください。
(7) IMデータベース再構築手順
ここでは,マネージャーのホスト名を変更した場合に必要なIMデータベースの再構築手順について説明します。なお,物理ホストまたは論理ホストのホスト名を変更した場合も,IMデータベースを再構築する必要があります。また,論理ホストのホスト名変更の場合は,クラスタソフトに登録するIMデータベースのサービスも本手順で作成されたサービスを再登録する必要があります。再構築の手順を次に示します。
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JP1/IM-Managerサービスを停止する。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをアンセットアップする。
セットアップしているデータベースだけ,アンセットアップします。
-
JP1/IM - Managerのインストールされているホストのホスト名を変更する。
ホスト名を変更しない場合,この手順は不要です。
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JP1/Baseを停止する。
-
OSを再起動する。
-
JP1/Baseを起動する。
-
統合監視DBとIM構成管理DBをセットアップする。
手順2でアンセットアップしたデータベースだけ,セットアップします。
論理ホストのセットアップ時は,クラスタセットアップ情報ファイルの論理ホスト名の編集が必要です。
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JP1/IM - Managerを起動する。
変更対象ホストのJP1/IM - Managerを起動します。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも起動してください。
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インテリジェント統合管理基盤を使用している場合,jddupdatetreeコマンドを新規・再構築モードで実行する。
jddupdatetreeコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jddupdatetree」(1. コマンド)を参照してください。
- 重要
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ホスト名を変更してIMデータベースを再構築する場合は,データベースをリカバリーできません。必要に応じて,jcoevtreportコマンドを使ってJP1イベントの保存出力,およびjcfexportコマンドを使ってIM構成管理情報の保存を実施してください。各コマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「1. コマンド」を参照してください。
なお,ホスト名を変更しない場合はデータベースをリカバリーできます。詳細については,「1.2.2 データベースのバックアップおよびリカバリー」を参照してください。