1.2.1 データベースの再編成
- 〈この項の構成〉
(5) IMデータベースの再編成
ここでは,IMデータベースの再編成手順について説明します。
IMデータベースのうち,IM構成管理DBではデータの追加,削除を繰り返すと,断片化された空き領域が発生して,ホストやプロファイルの数が上限値に達する前に新規登録ができなくなったり,登録,更新,削除の速度に遅れを感じたりすることがあります。
この現象を回避するために,次の契機でIMデータベースを再編成します。
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定期的なバックアップ作業のため,JP1/IM - Managerを停止したとき
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年に1回程度の頻度で再編成実施計画を立てて実施するとき
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メッセージ「KFPH00212-I」または「KFPH00213-W」がWindowsイベントログ(syslog)に出力されたとき
上記のような現象が起こった場合は,次の手順でデータベースの空き領域を解放してください。
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Windowsの場合,IMデータベースサービス(JP1/IM2 - Manager DB Server)が起動しているか確認する。
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jimdbreclaimコマンドを使用して,データベースの空き領域を解放する。
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IMデータベースに登録されているホスト情報やプロファイルに不要なものがないかどうかを確認して,不要なものがあれば削除する。
この方法で,現象が解消されない場合は,IMデータベースを再編成する必要があります。次に物理ホストでのIMデータベースの再編成手順およびクラスタ環境でのIMデータベースの再編成手順について示します。
(a) 物理ホストでのIMデータベースの再編成手順
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サービスの状態を確認する。
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Windowsの場合,IMデータベースサービス(JP1/IM2 - Manager DB Server)が起動している。
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JP1/IM-Managerサービスが停止している。
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JP1/IM - MOを使用している場合,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスが停止している。
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JP1/IM-Managerサービスを停止する。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも停止してください。
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jimdbrorgコマンドを使用して,対象データベースを再編成する。
jimdbrorgコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbrorg」(1. コマンド)を参照してください。
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JP1/IM-Managerサービスを起動する。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも起動してください。
(b) クラスタ環境でのIMデータベースの再編成手順
クラスタ環境の場合,実行系ホスト上で実行します。また,共有ディレクトリにアクセスできる状態である必要があります。
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サービスの状態を確認する。
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Windowsの場合,IMデータベースサービス(JP1/IM2 - Manager DB Server_論理ホスト名)が起動している。
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JP1/IM-ManagerサービスおよびIMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM2 - Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)が停止している。
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JP1/IM - MOを使用している場合,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスが停止している。
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jimdbrorgコマンドを使用して,対象データベースを再編成する。
jimdbrorgコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「jimdbrorg」(1. コマンド)を参照してください。
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JP1/IM - Managerサービスと手順1で停止したIMデータベースのクラスタサービス(JP1/IM2 - Manager DB Cluster Service_論理ホスト名)を起動する。
JP1/IM - MOを使用している場合は,接続元のJP1/IM - MOのJP1/IM - Message Optimizerサービスも起動してください。