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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド


はじめに

このマニュアルは,JP1/Integrated Management 2 - ManagerおよびJP1/Integrated Management 2 - Viewの運用方法,操作方法,トラブルシューティングなどについて説明したものです。なお,このマニュアルでは,JP1/Integrated Management 2 - ManagerおよびJP1/Integrated Management 2 - Viewを総称して,JP1/Integrated ManagementまたはJP1/IMと表記します。また,このマニュアルでのJP1/Integrated Management - ManagerおよびJP1/Integrated Management - Viewは,それぞれJP1/Integrated Management 2 - ManagerおよびJP1/Integrated Management 2 - Viewと読み替えてください。

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

オープンプラットフォームのシステムを管理するインフラを,JP1/IMを使って管理,運用,操作される方を対象としています。具体的には次の方を対象としています。

■ マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す編から構成されています。

第1編 運用編

JP1/Integrated Managementのシステムを維持するために必要な作業,およびシステムの評価方法について説明しています。

第2編 操作編

JP1/Integrated Managementを使った監視業務の操作方法について説明しています。

第3編 他製品との連携編

統合管理製品以外の他製品と連携した監視業務の概要,連携機能,監視環境の構築方法,操作方法,連携時の画面,および連携時に使用できるコマンドオプションについて説明しています。

第4編 トラブルシューティング編

JP1/Integrated Managementでトラブルが発生した場合の対処方法について説明しています。

■ マニュアルの体系

JP1/IMのマニュアルでは,システムの設計・構築・運用などのシステムのライフサイクルでの段階ごとに必要な情報を説明しています。目的に合わせて必要なマニュアルをお読みください。

JP1/IMのマニュアルとシステムのライフサイクルの関係を次の図に示します。

[図データ]

■ このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を次に示します。

記号

意味

[ ]

メニュー項目,画面名,ボタン名,およびキーボードのキーなどを示す。

メニュー項目:[新規作成]

画面名:[ログイン]画面

ボタン名:[OK]ボタン

キーボードのキー:[Ctrl]キー

[ ]−[ ]

画面のメニューから項目を選択する操作を示す。

[ファイル]−[新規作成]を選択する。

上記の例では,メニューバーの[ファイル]を選んで,プルダウンメニューの[新規作成]を選択することを示す。

[ ]+[ ]

キーを同時に押すことを示す。

[Ctrl]+[C]キー

上記の例では,[Ctrl]キーと[C]キーを同時に押すことを示す。

■ コマンドの文法で使用する記号

コマンドとパラメーターの説明で使用する記号を,次のように定義します。

記号

意味

|

(ストローク)

複数の項目に対し,項目間の区切りを示し,「または」の意味を示す。

「A | B | C」は,「A,BまたはC」を示す。

{ }

この記号で囲まれている複数の項目の中から,必ず一つの項目を選択する。項目の区切りは|で示す。

{A | B | C}は「A,BまたはCのどれかを指定する」ことを示す。

[ ]

この記号で囲まれている項目は任意に指定できる(省略してもよい)。

複数の項目が記述されている場合には,すべてを省略するか,どれか一つを選択する。

[A]は「何も指定しない」か「Aを指定する」ことを示す。

[B | C]は「何も指定しない」か「BまたはCを指定する」ことを示す。

…または...

この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個,指定できる。

「A,B,…」は「AのあとにBを必要個数指定する」ことを示す。

_

(下線)

括弧内のすべてを省略したときに,システムがとる標準値を示す。標準値がない場合は,指定した項目だけが有効である。

[A | B]はこの項目を指定しなかった場合に,Aを選択したと見なすことを示す。

空白を表す。

0:0個以上の空白(空白を省略できる)

1:1個以上の空白(空白を省略できない)

タブを表す。

▲Aとした場合に,Aの前にタブがあることを示す。

■ 図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

■ Windows版JP1/IM,JP1/Baseのインストール先フォルダの表記

このマニュアルでは,Windows版JP1/IM,JP1/Baseのインストール先フォルダを次のように表記しています。

製品名

インストール先フォルダの表記

デフォルトインストール先フォルダ

JP1/IM - View

Viewパス

システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1CoView

JP1/IM - Manager

Managerパス

システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1IMM

Consoleパス

システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1Cons

Scopeパス

システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1Scope

JP1/Base

Baseパス

システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1Base

注※ 各製品をデフォルトのままインストールした場合のインストール先フォルダを表しています。「システムドライブ:\Program Files」と表記している部分は,インストール時のOS環境変数によって決定されるため,環境によって異なる場合があります。

■ このマニュアルで使用する「Administrators権限」について

このマニュアルで表記している「Administrators権限」とは,ローカルPCに対するAdministrators権限です。ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーであれば,ローカルユーザー,ドメインユーザーおよび,Active Directory環境で動作に違いはありません。

■ オンラインマニュアルについて

JP1/IMでは,Webブラウザーで参照できるHTMLマニュアルを提供しています。

オンラインマニュアルの内容は,このマニュアルと同様です。

オンラインマニュアルは,次の操作で目次が表示されます。

注意事項

■ 統合トレースログの出力先について

JP1/IM 12-10から,JP1/IM - Managerの32ビットJavaプロセスを,すべて64ビットJavaプロセスに変更しました。このため,JP1/IMの各機能のJavaプロセス機能が出力する統合トレースログの出力先が変更となります。

バージョン12-10以降のJP1/IMの各機能の統合トレースログの出力先を次に示します。ログファイルトラップ機能を使用している場合,出力先の変更に応じて設定変更が必要です。

統合トレースログの出力先(32ビット):システムドライブ\Program Files(x86)\Hitachi\HNTRLib2\spool

統合トレースログの出力先(64ビット):システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\spool