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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド


6.8.2 JP1/Cm2/SSOとの連携でのセットアップ

ここでは,バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOと連携する場合のセットアップについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) システム監視オブジェクトで監視するためのセットアップ

バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOと連携するには,JP1/Cm2/SSOがバージョン8以前のJP1/Cm2/NNM経由で発行するSNMPトラップをJP1イベントに変換して,それをセントラルスコープで監視できるように設定します。

連携のセットアップについては,次のマニュアルもあわせて参照してください。

(a) JP1/Cm2/SSOのホストの場合

バージョン8以前のJP1/Cm2/SSO(およびバージョン8以前のJP1/Cm2/NNM)がインストールされているマネージャーでは,次のようにセットアップします。

  1. JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能を設定する。

    SNMPトラップをJP1イベントに変換するため,JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の設定をします。JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能の設定は,バージョン8以前のJP1/Cm2/NNMと連携する場合と同じです。

    SNMPトラップ変換機能の設定手順については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のイベント変換機能の設定の章を参照してください。

    設定手順の概要を次に示します。

    • NNMとJP1/Baseの連携を設定(imevtgw_setupを実行)する

    • NNMのURLを設定する

    • JP1イベントの送信先を設定する

    • フィルター定義ファイル(snmpfilter.conf)を設定する

  2. JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能のフィルター定義ファイルを編集する。

    JP1/BaseのSNMPトラップ変換機能のフィルター定義ファイル(snmpfilter.conf)に,セントラルスコープで扱うSNMPトラップを変換するための設定を記述したサンプルファイル(snmpfilter_im_sample.conf)の内容を追加します。

    ファイル名は次のとおりです。

    ・SNMPトラップ変換機能のフィルター定義ファイル

    Windowsの場合:

     Baseパス\conf\evtgw\snmpfilter.conf

    UNIXの場合:

     /etc/opt/jp1base/conf/evtgw/snmpfilter.conf

    ・セントラルスコープのサンプルファイル

    Windowsの場合:

     Scopeパス\conf\snmpfilter_im_sample.conf

    UNIXの場合:

     /etc/opt/jp1scope/conf/snmpfilter_im_sample.conf

    重要
    • サンプルファイルの行頭にある[+]はSNMPトラップのバリアブルバインディングをJP1イベントに取り込む設定です。外さないでください。

    • フィルター定義ファイルのサイズには制限があります。そのため,サンプルファイルの定義のうち,お客様の環境で監視対象とするSNMPトラップに関する定義だけをフィルター定義ファイルに追加してください。

      フィルター定義ファイルのサイズの制限については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

  3. JP1/Cm2/SSOのデーモン動作定義ファイルを設定する。

    バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOのデーモン動作定義ファイル(ssoapmon.defおよびssocolmng.def)の設定を編集し,SNMPトラップにセントラルスコープが必要とする情報を含まれるように設定します。

    次の二つのファイルを設定してください。

    • 設定するファイル

      JP1/Cm2/SSOのインストール先フォルダ\conf\ssoapmon.def

    • 設定内容

      プロセス状態変更イベント発行(threshold-event)の設定,およびバリアブルバインディングにソース名を取り込む(source-name)設定をします。

      threshold-event: on

      source-name: on

    • 設定するファイル

      JP1/Cm2/SSOのインストール先フォルダ\conf\ssocolmng.def

    • 設定内容

      リソースしきい値監視状態変更イベント発行の設定をします。

      threshold-event: on

(2) 監視ツリーを自動生成するためのセットアップ

バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOは,監視ツリーの自動生成に対応しています。自動生成の連携を有効にするには,連携用プログラムをセットアップします。

連携のセットアップについては,次のマニュアルもあわせて参照してください。

(a) JP1/Cm2/SSOのホストの場合

  1. JP1/Cm2/SSOの連携用プログラムをセットアップする。

    監視ツリーの自動生成をするときに,バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOから定義情報を収集できるようにするため,次のコマンドを実行します。

     ssoimsetup -install (自動生成の連携を有効にする場合)

    上記のセットアップをしていない場合は,監視ツリーの自動生成をしてもバージョン8以前のJP1/Cm2/SSOの監視オブジェクトは生成されません。

    また,次のコマンドを実行すると連携を解除することができます。

     ssoimsetup -uninstall (自動生成の連携を解除する場合)

なお,監視ツリーの自動生成で,バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOの監視オブジェクトを自動生成するには,次の条件があります。

  • バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOの自動生成を行う場合には,SSOの[リソース収集条件設定]画面および[プロセス監視条件設定]画面を閉じておく必要があります。画面を開いていると,SSOの定義情報取得に失敗します。

  • バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOの自動生成で取得する定義情報は,収集状態が「収集中」となっているリソース情報です。