Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド


5.1.1 ログイン時のイベント取得範囲を指定してイベントを表示する

ログイン時のイベント取得範囲に,重要イベントの対処までに必要な日数を設定すると,JP1/IMにログインするだけで,対処済み以外の重要イベント,および最新のイベントを表示できます。指定方法は,日数指定または時間指定のどちらかです。

日数指定または時間指定によって,イベント取得開始位置の指定方法が異なります。設定した日数とログイン時のセントラルコンソールが稼働するホストの時刻,および基準時刻を使用して指定します。

指定する手順を次に示します。

  1. [イベントコンソール]画面のメニューから[オプション]−[システム環境設定]を選択する。

    [システム環境設定]画面が表示されます。

  2. [表示]−[[イベント監視]ページで有効にする],または[[重要イベント]ページで有効にする]のチェックボックスをチェックする。

    [イベント取得の範囲]が活性となります。

  3. [基準時刻]および[日分],または[時間分]を指定する。

    [基準時刻]は,1日の区切りとする時刻を00:00〜23:59の範囲で指定できます。デフォルトは,09:00です。

    メモ

    ログイン時にセントラルコンソールが稼働しているホストの基準時刻と現在時刻の大小関係によって,イベントの表示範囲が変わります。それぞれの場合のJP1イベントの表示範囲について次に示します。

    • ログイン時にセントラルコンソールが稼働しているホストの現在時刻が現在日の基準時刻より大きい場合

      (現在日-(設定した日数-1))の日付の基準時刻を,イベント取得開始位置とする。

    • ログイン時にセントラルコンソールが稼働しているホストの現在時刻が現在日の基準時刻より小さい場合

      (現在日-設定した日数)の基準時刻をイベント取得開始位置とする。

    ログイン時に,イベント取得開始位置から最新のイベントが表示されます。その後は,イベントが発生するごとに表示されます。

    例えば,取得範囲を「2日分」,基準時刻に「09:30」を指定した場合,6月23日「09:15」にログインすると6月21日の「09:30」から最新までのJP1イベントの一覧を表示されます。

    [日分]は,過去何日分のJP1イベントを表示するか1〜31日の範囲で指定できます。デフォルトは,1日です。

    [時間分]は,ログイン時に最新のイベントから何時間分のイベントを取得するか1〜744の範囲で指定できます。デフォルトは1です。

  4. [OK]をクリックする。

    設定した内容(ログイン時のイベント取得範囲)が有効となり,[システム環境設定]画面が閉じます。次回ログイン時から[イベントコンソール]画面に,指定した期間のJP1イベントが表示されます。

ログイン時にセントラルコンソールが稼働しているホストの現在時刻が現在日の基準時刻より大きい場合など,1日分で指定した範囲が,24時間分とならない場合があります。基準時刻をまたいで引き継ぎを行う場合,前任者の監視範囲も引き継ぎ対象とするには,監視範囲を+1日するか,スライダーを使用してイベントを表示してください。

ログイン時のイベント取得範囲の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「4.17 ログイン時のイベント取得範囲」を参照してください。