3.3.4 仮想化構成収集を行う場合の注意事項
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仮想化構成収集を行う場合は,収集したホストのIPアドレスは設定されません。
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JP1/IM - Managerがサポートしていないバージョンの仮想化環境管理ソフトウェアに対し仮想化構成収集を行う場合,次のメッセージが出力されて収集に失敗することがあります。
KNAN22066-E ホスト(ホスト名)と通信できなかったため,仮想化構成の収集に失敗しました
サポートしている仮想化環境管理ソフトウェアについては,リリースノートを参照してください。
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JP1/SC/CMから仮想化構成を収集する場合,VMMホスト名にはHVM IPアドレスが設定されます。
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SCVMM,vCenterから仮想化構成収集を行う場合,SCVMMのVMMサーバが管理コンソールとの通信に使用するポート,vCenter Serverが使用するポートは,デフォルトのポート(SCVMM VMM Server:8100, vCenter Server HTTP:80, vCenter Server HTTPS:443)以外を指定しないでください。
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SCVMMの場合
デフォルト以外のポートを指定した場合,仮想化構成収集はできません。
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vCenterの場合
HTTP,HTTPSのいずれかのポートを変更し,他方のポートがデフォルトのままの場合,JP1/IM - Managerからは,デフォルトのままになっているポート(通信種別)を指定して通信を行ってください。両方のポートをデフォルト以外のものに変更した場合,仮想化構成収集はできません。
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同一ホストに複数の仮想化環境管理ソフトウェア(SCVMM, vCenter, JP1/SC/CM)を稼働させ,JP1/IM - Managerから仮想化構成を収集する場合は,以下の手順に従って設定を行ってください。
(1) JP1/IM - Managerが稼働するホストに,複数の仮想化環境管理ソフトウェアが稼働するホストのエイリアスを,仮想化環境管理ソフトウェアの数分設定する。
(2) JP1/IM - Managerに(1)で設定したホストのエイリアスをすべて登録し,それぞれのホストに各仮想化環境管理ソフトウェアの情報を設定する。
仮想化構成収集は通常と同様に,ホストごとの収集,または一括収集を実行してください。
注 IM構成には(1)で定義したエイリアスを使用しないでください。
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同一ホストにHyper-Vと仮想化環境管理ソフトウェア(SCVMM, vCenter, JP1/SC/CMのいずれか)を稼働させる構成は,JP1/IM - Managerのサポート対象外です。JP1/IM - Managerから仮想化構成収集を行う場合は,Hyper-Vと仮想化環境管理ソフトウェアを別ホストで稼働させてください。
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SCVMM(Hyper-V)とvCenter(VMWare ESX)がサポートしていないゲストOSを使用した場合,ゲストOSの情報はJP1/IM - Managerで収集できません。