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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド


3.3.3 セントラルスコープで仮想化構成を監視するために監視ツリーを設定する

ここでは,セントラルスコープで仮想化構成を監視するために監視ツリーを設定する手順について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 前提となるセントラルスコープの監視ツリーの条件

仮想化構成を監視する場合,セントラルスコープの監視ツリーに表示されている監視対象のホストのツリー部分を,仮想化構成でグルーピングします。その結果,仮想化構成の監視ツリーが生成されます。そのため,仮想化構成の監視ツリーを生成するためには,生成元のセントラルスコープの監視ツリーは,監視オブジェクトがサーバ単位でグルーピングされているサーバ指向の監視ツリーである必要があります。

サーバ指向ではない監視ツリーを基に仮想化構成の監視ツリーを生成する場合,生成した仮想化構成の監視ツリーを修正する必要があります。

(2) セントラルスコープの監視ツリーに仮想化構成情報を反映する

次のどちらかの方法で,セントラルスコープの監視ツリーに仮想化構成情報を反映します。

(a) [IM構成管理]画面から反映する

  1. [IM構成管理]画面のメニューバーから[操作]−[仮想化構成]−[セントラルスコープ監視ツリー反映]を選択する。

    セントラルスコープの監視ツリーに仮想化構成情報が反映されます。

(b) 仮想化構成情報をインポートする

仮想化システムの構成情報を収集したあと,次の手順を実施して仮想化構成情報をインポートしてください。仮想化システムの構成情報を収集する手順については,「3.3.2 仮想化システムの構成情報を収集する」を参照してください。

ここで説明するコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の次に示す各コマンドを参照してください。

  • jcfexportコマンド:「jcfexport」(1. コマンド)

  • jcfmkcsdataコマンド:「jcfmkcsdata」(1. コマンド)

  • jcsdbimportコマンド:「jcsdbimport」(1. コマンド)

  • jcsdbexportコマンド:「jcsdbexport」(1. コマンド)

  1. jcfexportコマンドを実行して,IM構成管理の管理情報をエクスポートする。

    エクスポートした情報は,ホスト入力情報ファイル(host_input_data.csv)に出力されます。

    エクスポートできるIM構成管理の管理情報については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「7.8.1 IM構成管理でエクスポート・インポートの対象となる情報」を参照してください。

  2. jcfmkcsdataコマンドを実行して,IM構成管理の管理情報を反映したツリー構成ファイルを作成する。

    jcfmkcsdataコマンドのオプションは,次のとおりに指定してください。

    オプション

    指定する値

    -f

    手順1でエクスポートしたホスト入力情報ファイル(host_input_data.csv),および事前にjcsdbexportコマンドで作成したツリー構成ファイルの名称を指定してください。

    -o

    IM構成管理の管理情報を反映したツリー構成ファイルの出力先を指定してください。

  3. jcsdbimportコマンドを実行して,手順2で作成したツリー構成ファイルをセントラルスコープにインポートする。

    jcsdbimportコマンドを実行すると,監視ツリーの状態がすべて削除されます。