1.17.2 NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)の設定(Windowsの場合)
ここでは,NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)の設定について説明します。設定後,JP1/IM - Managerホストから監視対象ホストのログファイルが読み取り可能になっていることを確認してください。監視対象ホストのログファイルがSEQ2形式の場合は,監視対象のログファイルの退避ファイルも読み取り可能になっていることを確認してください。
- 〈この項の構成〉
(1) ファイル共有を設定する
リモートの監視対象ホストで,監視対象のログファイルが配置されているフォルダの共有設定を有効にします。監視対象ホストのホスト情報のリモート通信設定にユーザー名を追加し,そのユーザーに読み取り可能な権限を付与します。なお,ファイル共有を許可するユーザー数を少なく設定すると,ログファイルトラップの開始時に,ファイル共有の接続を許可するユーザー数の上限を超え,エラーとなるおそれがあります。
(2) JP1/IM - Managerホストでローカルセキュリティを設定する
JP1/IM - Managerホストで[管理ツール]−[ローカルセキュリティポリシー]−[セキュリティの設定]−[ローカルポリシー]−[ユーザー権利の割り当て]−[ネットワーク経由でのアクセス]に,システム共通設定のIMホストアカウントに設定するユーザー名を追加します。
(3) 監視対象ホストでローカルセキュリティを設定する
リモートの監視対象ホストで[管理ツール]−[ローカルセキュリティポリシー]−[セキュリティの設定]−[ローカルポリシー]−[ユーザー権利の割り当て]−[ネットワーク経由でのアクセス]に,監視対象ホストのホスト情報のリモート通信設定に設定するユーザー名を追加します。
(4) レジストリを設定する
監視対象ホストが論理ホストの場合,一つの監視対象ホストに対して複数のIPアドレスやホスト名を使用してリモート監視するときは,対象の監視対象ホストでレジストリを設定してください。手順を次に示します。
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監視対象ホストに管理者権限でログインする。
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レジストリエディターを起動する。
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[レジストリエディタ]で対応するキーを選択する。
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キー名
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\LanmanServer\Parameters
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レジストリ値を追加する。
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名前:DisableStrictNameChecking
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データ型:REG_DWORD
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基数:10進数
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値:1
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レジストリエディターを終了する。
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監視対象ホストを再起動する。
(5) NetBIOS(NetBIOS over TCP/IP)の接続確認をする
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エクスプローラの[アドレス]に「\\リモートの監視対象ホスト名」を入力する。
リモートの監視対象ホスト名には,実際に設定した内容を入力してください。
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接続ウィンドウが表示されたら,リモートの監視対象ホストにログオンするユーザー名とパスワードを入力する。
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リモートの監視対象ホストにNetBIOS接続ができることを確認する。
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エクスプローラの[アドレス]に「\\リモートの監視対象ホスト名\(1)で共有したフォルダのパス」を入力する。
リモートの監視対象ホスト名および(1)で共有したフォルダのパスには,実際に設定した内容を入力してください。
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(1)で共有したフォルダのパスにアクセスできることを確認する。
アクセスに失敗する場合は,手順が正しく実施できているかどうか見直してください。