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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


13.3.1 基本構成

JP1/IMの基本的な構成の例を次に示します。

図13‒2 基本構成例

[図データ]

この例は,業務の実行状況を2階層で管理するシステムの構成例です。

各ホストで必要な製品を次に示します。

統合マネージャー(最上位のマネージャー)
  • JP1/IM - Manager

    セントラルコンソール,セントラルスコープおよびIM構成管理を稼働させています。セントラルスコープは,業務とJP1イベントを関連づけて監視する場合に必要です。業務の実行状況などをJP1イベントとして監視するだけであれば,必要ありません。IM構成管理は,IM構成管理DBの設定を有効にしている場合に使用できる機能です。

  • JP1/Base

拠点マネージャー
  • JP1/IM - Manager

  • JP1/Base

拠点マネージャー
  • JP1/IM - Manager

  • JP1/Base

エージェント(業務実行ホスト)
  • JP1/Base

    各エージェントにJP1/Baseが必要です。JP1/Baseは,JP1イベントの送受信やコマンドの実行などの処理をします。

  • 業務実行プログラム(ユーザーアプリケーションプログラム,JP1シリーズのプログラムなど)

ビューアー(システムの監視用ホスト)
  • JP1/IM - View

この例に示したシステムでは,エージェントでの業務の実行状況などのJP1イベントは,JP1/Baseによって,いったん拠点マネージャーに転送されます。必要に応じて,拠点マネージャーから統合マネージャーへJP1イベントが転送されます。

管理者は,ビューアーのJP1/IM - Viewを通して,統合マネージャーにログインし,システム全体を管理します。

JP1/IMは,多階層の構造を持ったシステムを構成できます。その際には,最上位のマネージャー,中間層のマネージャー,それぞれにJP1/IM - Managerが必要となります。なお,セントラルスコープは,中間層のマネージャーでも稼働させることができます。

注意事項

同一のエージェントを複数のマネージャーホストから監視することはできません。