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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


7.2.4 システムの階層構成の検証

IM構成管理では,JP1/IMのシステムを構成するエージェントのJP1/Baseが保持する構成定義情報の内容が,IM構成管理DBが保持する構成定義情報の内容と一致しているかどうかを検証します。また,リモートの監視対象ホストについては,リモート設定の認証情報を用いてリモート接続を検証します。

システムの階層構成の検証は,[IM構成管理]画面の[IM構成]ページで実行します。

統合マネージャーからシステムの階層構成の検証を実行できるホストの範囲を,次の表に示します。

表7‒13 統合マネージャーからシステムの階層構成の検証を実行できるホストの範囲

ホストの種類

検証の可否

自ホスト

中継マネージャー

拠点マネージャー

エージェント

自ホストの直下にある場合

中継マネージャーの配下にある場合

拠点マネージャーの配下にある場合

×

リモートの監視対象ホスト

自ホストの配下にある場合

拠点マネージャーの配下にある場合

×

(凡例)

○:検証できる

×:検証できない

注※

拠点マネージャーの配下にあるエージェントまたはリモートの監視対象ホストの場合,統合マネージャーからはファイアウォールを経由して接続できないことがあるので,システムの階層構成の検証は拠点マネージャーで実行します。

拠点マネージャーからシステムの階層構成の検証を実行できるホストの範囲を,次の表に示します。

表7‒14 拠点マネージャーからシステムの階層構成の検証を実行できるホストの範囲

ホストの種類

収集の可否

自ホスト

親ホスト

×

中継マネージャー

※1

拠点マネージャー

※1

エージェント

自ホストの直下にある場合

※1

中継マネージャーの配下にある場合

※1

下位の拠点マネージャーの配下にある場合

×※2

リモートの監視対象ホスト

自ホストの配下にある場合

下位の拠点マネージャーの配下にある場合

×※2

(凡例)

○:検証できる

×:検証できない

注※1

統合マネージャーを含めて3階層以上の構成になるため,お勧めしません。

注※2

下位の拠点マネージャーの配下にあるエージェントまたはリモートの監視対象ホストの場合,統合マネージャーからはファイアウォールを経由して接続できないことがあるので,システムの階層構成の検証は下位の拠点マネージャーで実行します。

システムの階層構成の検証は,監視対象ホストと接続できない場合,時間が掛かることがあります。監視対象ホストに接続できる状態で操作してください。

検証の結果は,次の画面で確認できます。

IM構成管理が動作するマネージャーのJP1/Baseが保持する構成定義情報と,IM構成管理DBが保持する構成定義情報の内容が不一致の場合は,[IM構成管理]画面の[IM構成]ページで,ツリー表示領域のホストアイコンに,エラーの状態を示すアイコンが表示されます。

検証に失敗した場合は,[IM構成]ページで,ツリー表示領域のホストアイコンに,エラーの状態を示すアイコンが表示されます。

ホストで動作するJP1/Baseがバージョン9より古い場合はシステムの階層構成の検証に対応していないため,[IM構成]ページで,ツリー表示領域のホストアイコンに,構成状態が不明なことを示すアイコンが表示されます。

なお,マネージャーの構成定義情報が存在しない場合,または構成定義情報が不一致になっている場合には,マネージャーの検証がエラーとなり,処理が中断され,[IM構成]ページのツリー表示領域でシステムの階層構成がグレー表示されます。

[IM構成]ページのツリー表示領域でシステムの階層構成がグレー表示となったとき,構成定義情報(エージェント構成)を見直し,エージェント構成を反映してください。

また,拠点マネージャーの場合には,統合マネージャーで[IM構成同期]を実行したあとで,拠点マネージャーで[IM構成取得]を実行したか確認してください。

詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「3.2.4(3) システムの階層構成をIM構成管理が管理するシステムに反映する」を参照してください。