Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


6.3.2 実行条件の優先度

一つのJP1イベントがJP1/IMのマネージャーに届くと,パラメーターグループごとに優先順位の順に自動アクション定義の実行条件とJP1イベントを比較します。自動アクション定義の実行条件が一致する場合,パラメーターグループごとに優先順位の最も高い自動アクション定義の実行条件が1件だけ実行されます。

優先順位は,自動アクション環境定義ファイルの"ACTIONPRIORITY"パラメーターで設定し,JP1共通定義情報に反映します。オプションには,DEFAULTおよびV8COMPATIBLEがあります。

JP1/IM - Managerを新規インストールした場合,"ACTIONPRIORITY"パラメーターにはDEFAULTが設定されます。

JP1/IM - Managerをバージョンアップした場合,"ACTIONPRIORITY"パラメーターは設定されません。"ACTIONPRIORITY"パラメーターが設定されていない場合,V8COMPATIBLE(JP1/IM - Managerがバージョン8以前だった場合の自動アクションの優先順位)として動作します。

"ACTIONPRIORITY"パラメーターにDEFAULTを指定すると,自動アクションを実行する優先順位は,自動アクション定義に設定した順(actdef.conf内の記載順)となります。

"ACTIONPRIORITY"パラメーターにV8COMPATIBLEを指定すると,自動アクションを実行する優先順位は,自動アクション定義に設定した順(actdef.conf内の記載順)でイベントIDが明示的に指定されたアクションの定義情報を判定したあと,イベントIDに"*"が指定された自動アクション定義の実行条件を判定します。

指定したイベントIDが「00000001」,「00000002」または「すべて」のどれかだった場合に,DEFAULTV8COMPATIBLEの優先順位がどのように異なるのかを次に示します。

表6‒4 「00000001」,「00000002」,「すべて」の順での優先順位の違い

イベントID

記述順

パラメーターグループ

DEFAULTの優先順位

V8COMPATIBLEの優先順位

00000001

1

1

1

1

00000002

2

1

2

2

すべて

3

1

3

3

表6‒5 「すべて」,「00000001」,「00000002」の順での優先順位の違い

イベントID

記述順

パラメーターグループ

DEFAULTの優先順位

V8COMPATIBLEの優先順位

すべて

1

1

1

3

00000001

2

1

2

1

00000002

3

1

3

2

表6‒6 「00000001」,「すべて」,「00000002」の順での優先順位の違い

イベントID

記述順

パラメーターグループ

DEFAULTの優先順位

V8COMPATIBLEの優先順位

00000001

1

1

1

1

すべて

2

1

2

3

00000002

3

1

3

2