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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


5.3.4 自動生成の生成種別

監視ツリーを自動生成する場合,「生成」「差分」「追加」から生成種別を選べます。

図5‒10 自動生成の生成種別

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 監視ツリーの自動生成で[生成]を選択した場合の処理

監視ツリーを自動生成するときに[生成]を選択すると,[監視ツリー(編集中)]画面の表示情報をいったん削除したあと,[自動生成−構成選択]画面の[生成ツリー]で選択したテンプレートに沿ったツリー構造の監視ツリーを新規生成します。既存の監視ツリーはすべて削除され,自動生成された監視ツリーが新規に追加されます。新規にシステムを導入する場合,システムを入れ替える場合に使用します。

(2) 監視ツリーの自動生成で[差分]を選択した場合の処理

監視ツリーを自動生成するときに[差分]を選択すると,JP1/IM - Managerの監視オブジェクトDBが保持する監視オブジェクトの監視条件と,差分生成で収集・整理された定義情報(監視オブジェクト)の監視条件とが比較されます。比較の結果,監視条件に違いのあった監視オブジェクトと,その監視オブジェクトから最上位の監視グループまでに存在する監視グループが,[NEW_OBJECT]という監視グループの下に差分情報としてまとめて作成されます。

これにより,システム変更時でも,変更のあった差分の情報を収集して,監視ツリーを更新できます。

この差分として作成された監視ノードを,必要に応じて監視ツリーに配置して使用します。

監視ツリーの差分生成を図で示すと次のようになります。

図5‒11 監視ツリーの差分生成

[図データ]

図中の「既存部分」の監視オブジェクトについて

「AA'」は,元は監視オブジェクト「AA」だったものを利用して作成したものです。「BB」「CC」「DD」は自動生成で生成された監視オブジェクトをそのまま利用しています。「EE」はユーザーが監視目的で追加した監視オブジェクトです。

図中の「差分生成で収集・整理された定義情報」について

差分生成によって,現システム上で稼働する製品から収集した定義情報を整理し,ツリー上に並べたものです。この情報は,JP1/IM - Managerが内部的に保持する情報です。また,この際のツリー構造は,選択したテンプレートによって決まります。

図中の「差分生成部分」について

「既存部分」の監視オブジェクトの監視条件と「差分生成で収集・整理された定義情報」の監視オブジェクトの監視条件を比較した結果,JP1/IM - Managerが「既存部分」にないと判定した監視オブジェクト「AA」「FF」とその上位に位置する監視グループ「A」「B」「E」が差分として生成されています。

(3) 監視ツリーの自動生成で[追加]を選択した場合の処理

監視ツリーを自動生成するときに[追加]を選択すると,JP1/IM - Managerの監視オブジェクトDBが保持する監視ツリーに,[自動生成−構成選択]画面の[生成ツリー]で選択したテンプレートに沿ったツリー構造の監視ツリーを追加生成します。既存の監視ツリーの末尾に監視ツリーが追加されます。業務システムの追加など,監視ツリーを追加する場合に使用します。