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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


5.3.2 監視ツリーを自動生成するための条件

監視ツリーを自動生成できる製品はJP1製品(JP1/AJS,バージョン8以前のJP1/Cm2/SSO,JP1/PFM,JP1/IM,JP1/ServerConductor)とCosminexus,HiRDBです。これらの製品以外を監視対象とする監視オブジェクトは,手動で設定する必要があります。

監視ツリーを自動生成するには,次の条件があります。

自動生成に対応している製品とJP1/IMとの連携セットアップの方法については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「6.8 連携製品のセットアップ」,および各連携製品のマニュアルを参照してください。

自動生成機能を使って作成される監視オブジェクトを次の表に示します。

表5‒4 自動生成で作成される監視オブジェクト一覧

製品名

監視種別

説明

JP1/IM - Manager

IM監視

JP1/IM - Managerの状態を監視します。

JP1/IM - Managerの障害に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

JP1/AJS - Manager

AJS監視

JP1/AJS - Managerの状態およびジョブネットの実行状態を監視します。

JP1/AJS - Managerの障害に関するJP1イベントやジョブネットの状態変化に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

ジョブネット監視(AJS)

ジョブの実行状態を監視する監視オブジェクトです。

ジョブの状態変化に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

JP1/Cm2/SSO

SSO監視

JP1/Cm2/SSOの状態を監視する監視オブジェクトです。

JP1/Cm2/SSOの障害に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

カテゴリー監視(SSO)

JP1/Cm2/SSOが管理するSNMPエージェントが収集するリソース情報の状態を監視する監視オブジェクトです。

JP1/Cm2/SSOが管理するSNMPエージェント分収集されます。

リソースの状態変化に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

JP1/PFM - Manager

エージェント監視(PFM)

JP1/PFM - Managerが管理するエージェントが監視するパフォーマンスデータの状態を監視する監視オブジェクトです。

JP1/PFM - Managerが管理するJP1/PFM - Agent分収集されます。

パフォーマンスデータの状態変化に関するJP1イベントを条件に状態が変化するよう定義されています。

Cosminexus

論理サーバ監視(Cosminexus)

Cosminexusの論理サーバ(J2EEサーバ,Webサーバ,ネーミングサービス,CTMなど)の状態を監視する監視オブジェクトです。

Cosminexusの論理サーバの起動・停止や実行時の障害に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

J2EEアプリケーション監視(Cosminexus)

CosminexusのJ2EEアプリケーションの状態を監視する監視オブジェクトです。

CosminexusのJ2EEアプリケーションの起動・停止や障害に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

Cosminexus + JP1/Cm2/SSO

J2EEサーバリソース監視(SSO)

CosminexusのJ2EEサーバのリソース状態を監視する汎用監視オブジェクトです。

J2EEサーバのリソース状態変化に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

CTMリソース監視(SSO)

CosminexusのCTMのリソース状態を監視する汎用監視オブジェクトです。

CTMのリソース状態変化に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

SFOリソース監視(SSO)

CosminexusのSFOのリソース状態を監視する汎用監視オブジェクトです。

SFOのリソース状態変化に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

J2EEアプリケーションリソース監視(SSO)

CosminexusのJ2EEアプリケーションのリソース状態を監視する汎用監視オブジェクトです。

J2EEアプリケーションのリソース状態変化に関するJP1イベントを条件に,状態が変化するよう定義されています。

注※ バージョン8以前のJP1/Cm2/SSOである必要があります。

重要

自動生成した監視ツリーは,監視方法に合わせてカスタマイズしてから運用を始めてください。

なお,自動生成によって作成される監視ツリーは,収集した情報を網羅した監視ツリーになっています。これは,まずシステムの構成情報をできるだけ監視ツリーに盛り込み,そこから監視運用に不要なものを削ってもらう,という手順で監視ツリーを生成するためです。

自動生成で作成される監視ノード種別ごとの詳しい定義内容については,次の説明を参照してください。

参照先:マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「4. システム監視オブジェクト一覧(セントラルスコープ用)」