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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


4.9 発生元ホストのマッピング

JP1イベントのホストの情報は,ほかの監視システムから発生した事象の場合,メッセージ中に表示されたり,[イベント詳細]画面で事象が発生したホストを確認したりなど,システム管理者にとって管理に手間が掛かりました。

発生元ホストのマッピングを使用すると,JP1イベントの発行契機となった事象を発生元ホストとして表示,定義できます。

発生元ホストのマッピング機能では,マネージャーホスト上のイベントサービスから受信したJP1イベントとイベント条件を比較し,一致した場合,JP1イベントに設定されている事象が発生したホストの情報をJP1イベントの拡張属性となる「発生元ホスト名」属性にマッピングし,統合監視DBに登録します。JP1イベントがイベント条件に一致しない場合,「登録ホスト名」(発行元イベントサーバ名)をマッピングし,統合監視DBに登録します。

この機能を使用することで,システム管理者は,[イベントコンソール]画面の項目に「発生元ホスト名」を表示できるようになります。また,発生元ホストでイベントを検索したり,アクションを定義したりできます。

なお,この機能は,統合監視DBを使用する場合に利用できます。

図4‒83 [イベントコンソール]画面での表示例

[図データ]

発生元ホストのマッピングを使用したい場合,jcoimdefコマンドで発生元ホストのマッピングを有効にしてください。発生元ホストのマッピングを有効にするには,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「5.15 発生元ホストのマッピングの設定」を参照してください。

また,発生元ホストは,デフォルトではイベント一覧に表示されません。イベント一覧に表示したい場合は,[ユーザー環境設定]画面で発生元ホストを表示できる項目に設定してください。[ユーザー環境設定]画面の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 画面リファレンス」の「3.24 [ユーザー環境設定]画面」を参照してください。

〈この節の構成〉