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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


4.8 メッセージの表示形式の変更

統合監視DBを使用する場合,表示メッセージ変更機能を使用できます。表示メッセージ変更機能は,JP1イベントのメッセージをあらかじめ定義しておいたメッセージの表示形式に変更する機能です。この機能を使用すると,JP1/IM - Viewのイベント一覧や[イベント詳細]画面に表示するJP1イベントのメッセージを変更して,わかりやすく表示できます。また,メッセージを変更すると,次の機能で変更後のメッセージを指定したり,監視したりできます。

例えば,オペレーターがJP1/IM - Viewに表示されているメッセージを見てフィルタリングをしたり,メール通知機能でメール送信する際のメールタイトルやメール本文に使用したりできます。

また,イベント引き継ぎ情報の変換機能を使うと,イベント引き継ぎ情報のメッセージの文字の長さや数値の桁数を指定したフォーマットに変換して,見やすく統一できます。

図4‒80 表示メッセージ変更の概要

[図データ]

表示メッセージ変更機能とJP1イベントの各フィルターおよび機能との関係を次の図に示します。

図4‒81 表示メッセージ変更機能と各フィルターおよび機能との関係

[図データ]

表示メッセージ変更後のイベント,またはJP1/IM - MOが変換したJP1イベント(イベントIDはともに00006400)は,表示メッセージを変更できません。

表示メッセージ変更機能を使用したい場合,統合監視DBを有効にしてください。ただし,10-50以前からバージョンアップインストール後に,jimdbupdateコマンドでIMデータベースを更新していない場合,使用できません。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「5.14 表示メッセージ変更機能の設定」を参照してください。

表示メッセージ変更機能は,[表示メッセージ変更定義設定]画面で使用できます。[表示メッセージ変更定義設定]画面については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 画面リファレンス」の「3.23 [表示メッセージ変更定義設定]画面([追加表示メッセージ変更定義設定]画面)」を参照してください。

表示メッセージ変更機能は,表示メッセージ変更定義ファイル(jcochmsg.conf)でも設定できます。表示メッセージ変更定義ファイル(jcochmsg.conf)は,メッセージの表示を変更するJP1イベントの条件と変更後のメッセージを定義するファイルです。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「表示メッセージ変更定義ファイル(jcochmsg.conf)」(2. 定義ファイル)を参照してください。

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