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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


4.5.10 大量発生イベントの監視抑止に伴うイベント発行

大量発生イベントの監視抑止では,監視抑止を開始したことを抑止開始イベント(イベントID:00003F58)として通知したり,監視抑止を終了したことを抑止終了イベント(イベントID:00003F59)として通知したりできます。また,監視抑止が継続しているかを判定して,継続している場合に抑止継続通知イベント(イベントID:00003F65)として通知できます。

大量発生イベントの監視抑止に伴うイベント発行は,[繰り返しイベント条件設定]画面の[オプション]ページで,繰り返しイベント条件として設定します。

図4-73で抑止開始イベントと抑止終了イベント,図4-74で抑止継続通知イベントの発行について説明します。

重要

抑止開始イベント,抑止終了イベント,および抑止継続通知イベントを発行する場合は,これらのイベントの大量発生が起きないように,システムの環境に応じてイベントを発行する契機を検討してください。

図4‒73 大量発生イベントの監視抑止に伴うイベント発行(抑止開始イベントと抑止終了イベント)

[図データ]

図中の番号に従って抑止開始イベントと抑止終了イベントの発行について説明します(図中の丸付き番号は,次に示す番号にそれぞれ対応しています)。

  1. 繰り返しイベント条件αに一致するイベントの取得量がしきい値以上となり,大量発生イベントの監視抑止が開始されると同時に,抑止を開始したことを示す抑止開始イベントが発行されます。

  2. イベントサービスから最後にしきい値以上になった大量発生イベントとの到着時刻の差が終了監視期間以上であるイベントを取得すると同時に,抑止が終了したことを示す抑止終了イベントが発行されます。

JP1/IM - Managerを停止または再起動によって抑止が終了したときは,抑止終了イベントは発行されません。

図4‒74 大量発生イベントの監視抑止に伴うイベント発行(抑止継続通知イベント)

[図データ]

図中の番号に従って抑止継続通知イベントおよび抑止打ち切り通知イベントの発行について説明します(図中の丸付き番号は,次に示す番号にそれぞれ対応しています)。また,繰り返しイベント条件αは3件ごとに大量発生イベントの監視抑止が継続されているかを判定するものとします。

  1. 繰り返しイベント条件αに一致する大量発生イベントの監視抑止を継続していると判定されたため,抑止継続通知イベントが発行されます。

  2. 繰り返しイベント条件αに一致する大量発生イベントの監視抑止が終了したため,抑止継続通知イベントは発行されません。