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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


4.5.8 大量発生イベントの自動アクションの実行抑止

[繰り返しイベント条件設定]画面から繰り返しイベント条件を設定する際,抑止項目で自動アクションを実行対象外にすると,大量発生イベントによって不要な自動アクションが実行されることを抑止できます。

自動アクションの実行抑止は,繰り返しイベント条件によるイベント表示抑止と同じ期間適用されます。

自動アクションの実行抑止を設定をした繰り返しイベント条件に一致する繰り返しイベントは,アクション条件と比較されません。また,アクションを抑止された繰り返しイベントは,[イベント検索条件設定]画面,[表示フィルター設定]画面,および[ユーザーフィルター詳細設定]画面でアクション対象外のイベントとして検索または表示できます。

繰り返しイベントの監視抑止でアクションを抑止する場合と,自動アクションでアクションを抑止する場合の差異を次の表に示します。

表4‒18 アクションの抑止の差異

項目

繰り返しイベントの監視抑止でアクションを抑止する場合

自動アクションでアクションを抑止する場合

抑止する単位

繰り返しイベント単位

アクション定義単位

抑止時間

繰り返しイベントが大量に発生する限り抑止する。

1秒から3,600秒

アクション結果の参照

参照できない。

[イベント詳細]画面で[アクション結果]ボタンをクリックすると参照できる。

アクションの再実行

再実行できない。

[アクション結果一覧]画面,[アクション結果]画面または[アクション結果詳細]画面で[再実行]ボタンをクリックすると再実行できる。

[イベントコンソール]画面の[アクション]の表示

[図データ]

[図データ]

自動アクションでアクションを抑止する詳細については,「6.4.4 同一アクションの抑止」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 実行抑止の対象となる自動アクションの範囲(すべての繰り返しイベントに対してアクションの実行を抑止する場合)

繰り返しイベント条件に自動アクションの実行抑止を設定し,かつ実行抑止の範囲で[すべての繰り返しイベント]を指定した場合について説明します。

図4‒69 実行抑止の対象となる自動アクションの範囲(すべての繰り返しイベント)

[図データ]

[すべての繰り返しイベント]を指定した場合,図で示すように,繰り返し開始イベントを含む抑止対象すべてで自動アクションの実行が抑止されます。

(2) 実行抑止の対象となる自動アクションの範囲(繰り返し開始イベント以外の繰り返しイベントに対してアクションの実行を抑止する場合)

繰り返しイベント条件に自動アクションの実行抑止を設定し,かつ実行抑止の範囲で[繰り返し開始イベント以外の繰り返しイベント]を指定した場合について説明します。

図4‒70 実行抑止の対象となる自動アクションの範囲(繰り返し開始イベント以外の繰り返しイベント)

[図データ]

[繰り返し開始イベント以外の繰り返しイベント]を指定した場合,図で示すように,繰り返し開始イベント以外の抑止対象で自動アクションの実行が抑止されます。