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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド


はじめに

このマニュアルは,JP1/Integrated Management 2 - ManagerおよびJP1/Integrated Management 2 - Viewの概要,機能,およびシステムの設計について説明したものです。なお,このマニュアルでは,JP1/Integrated Management 2 - ManagerおよびJP1/Integrated Management 2 - Viewを総称して,JP1/Integrated ManagementまたはJP1/IMと表記します。また,このマニュアルでのJP1/Integrated Management - ManagerおよびJP1/Integrated Management - Viewは,それぞれJP1/Integrated Management 2 - ManagerおよびJP1/Integrated Management 2 - Viewと読み替えてください。

JP1/IMは,ITシステムを統合管理するための基盤となる統合管理製品です。

このマニュアルでは,統合管理製品のほかに次の表に示すJP1シリーズ製品を記載しています。詳細については,それぞれの製品付属のマニュアルを参照してください。

製品名

このマニュアルでの説明内容

JP1/Integrated Management - Rule Operation

  • JP1/IM製品内での位置づけ。

  • JP1/Integrated Management - Rule Operation連携機能の概要。

JP1/Service Support

  • JP1シリーズ製品内での位置づけ。

JP1/TELstaff

  • JP1/IM製品内での位置づけ。

JP1/Integrated Management 2 - Event Gateway for Network Node Manager i

  • JP1/IM製品内での位置づけ。

JP1/Integrated Management - Message Optimizer

  • JP1/IM製品内での位置づけ。

JP1/Navigation Platform

  • JP1シリーズ製品内での位置づけ。

  • JP1/Navigation Platform連携機能の概要。

JP1/Automatic Job Management System 3

  • JP1シリーズ製品内での位置づけ。

  • JP1/AJS連携機能の概要。

JP1/Performance Management

  • JP1シリーズ製品内での位置づけ。

  • JP1/PFM連携機能の概要。

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

オープンプラットフォームのシステムを管理するため,JP1/IMの導入を検討されている方を対象としています。具体的には次の方を対象としています。

■ マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す編から構成されています。

第1編 概要編

統合管理製品,JP1シリーズ製品およびJP1/IMの概要について説明しています。

第2編 機能編

JP1/IMの機能について説明しています。

第3編 設計編

JP1/IMで実現できる監視業務の要件,およびその業務要件を実現するためのシステム要件について説明しています。

■ マニュアルの体系

JP1/IMのマニュアルでは,システムの設計・構築・運用などのシステムのライフサイクルでの段階ごとに必要な情報を説明しています。

JP1/IMのマニュアルとシステムのライフサイクルの関係を次の図に示します。

[図データ]

■ 読書手順

次の表に示すように,目的に合わせて必要な個所をお読みください。

項番

目的

参照個所

1

JP1/IMを理解する

マニュアル「統合管理 基本ガイド」
  • 使用目的に合わせてJP1/IMの機能を知る

  • 主な構築・運用方法を知る

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」
  • 概要編:JP1/IMの概要を知る

  • 機能編:JP1/IMの詳細を理解する

参考マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」
  • 概要編:JP1/Baseの概要,機能を理解する

2

JP1/IMのシステムを設計する

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」
  • 設計編:JP1/IMの設計個所を確認し,システムを設計する

参考マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」
  • リファレンス編:JP1/Baseの定義ファイル,コマンドの詳細パラメーターを確認し,設定値を決める

3

JP1/IMのシステムを構築する

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」
  • JP1/IMの構築手順を確認し,構築する

4

JP1/IMのシステムを運用する

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド」
  • 操作編:JP1/IMの操作方法を知る

  • 運用編:JP1/IMの運用方法を知る

  • トラブルシューティング編:トラブルが発生したときにトラブルの回避方法を知る

5

JP1/IMのシステムの見直しをする

項番2に戻り,JP1/IMのシステムを再設計・再構築する

6

システムの設計・構築・運用の各段階で,リファレンス情報を参照する

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 画面リファレンス」
  • 画面遷移および表示項目を確認し,定義項目を決める

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」
  • 定義ファイル,コマンド,APIの詳細パラメーターを確認し,設定値を決める

マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager メッセージ」
  • トラブルが発生したときにメッセージの内容を確認し,トラブルの回避方法を知る

■ このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を次に示します。

記号

意味

[ ]

メニュー項目,画面名,ボタン名,およびキーボードのキーなどを示す。

メニュー項目:[新規作成]

画面名:[ログイン]画面

ボタン名:[OK]ボタン

キーボードのキー:[Ctrl]キー

[ ]−[ ]

画面のメニューから項目を選択する操作を示す。

[ファイル]−[新規作成]を選択する。

上記の例では,メニューバーの[ファイル]を選んで,プルダウンメニューの[新規作成]を選択することを示す。

[ ]+[ ]

キーを同時に押すことを示す。

[Ctrl]+[C]キー

上記の例では,[Ctrl]キーと[C]キーを同時に押すことを示す。

■ 図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

■ Windows版JP1/IM,JP1/Baseのインストール先フォルダの表記

このマニュアルでは,Windows版JP1/IM,JP1/Baseのインストール先フォルダを次のように表記しています。

製品名

インストール先フォルダの表記

デフォルトインストール先フォルダ

JP1/IM - View

Viewパス

システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1CoView

JP1/IM - Manager

Managerパス

システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1IMM

Consoleパス

システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1Cons

Scopeパス

システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1Scope

JP1/Base

Baseパス

システムドライブ:\Program Files\Hitachi\JP1Base

注※ 各製品をデフォルトのままインストールした場合のインストール先フォルダを表しています。「システムドライブ:\Program Files」と表記している部分は,インストール時のOS環境変数によって決定されるため,環境によって異なる場合があります。

■ このマニュアルで使用する「Administrators権限」について

このマニュアルで表記している「Administrators権限」とは,ローカルPCに対するAdministrators権限です。ローカルPCに対してAdministrators権限を持つユーザーであれば,ローカルユーザー,ドメインユーザーおよび,Active Directory環境で動作に違いはありません。

■ オンラインマニュアルについて

JP1/IMでは,Webブラウザーで参照できるHTMLマニュアルを提供しています。

オンラインマニュアルの内容は,このマニュアルと同様です。

オンラインマニュアルは,次の操作で目次が表示されます。

注意事項

■ 統合トレースログの出力先について

JP1/IM 12-10から,JP1/IM - Managerの32ビットJavaプロセスを,すべて64ビットJavaプロセスに変更しました。このため,JP1/IMの各機能のJavaプロセス機能が出力する統合トレースログの出力先が変更となります。

バージョン12-10以降のJP1/IMの各機能の統合トレースログの出力先を次に示します。ログファイルトラップ機能を使用している場合,出力先の変更に応じて設定変更が必要です。

統合トレースログの出力先(32ビット):システムドライブ\Program Files(x86)\Hitachi\HNTRLib2\spool

統合トレースログの出力先(64ビット):システムドライブ\Program Files\Hitachi\HNTRLib2\spool