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JP1 Version 12 JP1/Data Highway - Server 構築・運用ガイド


9.2.2 データ送受信コマンドのインストール(Linuxの場合)

データ送受信コマンドを,OSがLinuxの環境で使用する場合のインストール手順について,説明します。

〈この項の構成〉

(1) 実行ファイルのコピー

インストールの前に,データ送受信コマンドを実行するマシン上の任意のフォルダに,データ送受信コマンドの実行ファイル(DWClientApp tar.gzまたはDWClient.tar.gz)をコピーします。

データ送受信コマンドの実行ファイルは,JP1/DH - Serverのインストール時に,同時にインストールされます。実行ファイルの格納先を次に示します。

JP1/DH - ServerをWindows環境に構築した場合

Javaを同梱したコマンドを利用する場合

<JP1/DH - Serverのインストール先フォルダ>\Client\DWClientApp.tar.gz

Javaを同梱しないコマンド(従来のコマンド)を利用する場合

<JP1/DH - Serverのインストール先フォルダ>\Client\DWClient.tar.gz
JP1/DH - ServerをLinux環境に構築した場合

Javaを同梱したコマンドを利用する場合

/opt/jp1dh/server/Client/DWClientApp.tar.gz

Javaを同梱しないコマンド(従来のコマンド)を利用する場合

/opt/jp1dh/server/Client/DWClient.tar.gz

(2) 前提ソフトウェアの確認(Linuxの場合)

(a) 前提OSの確認

9.1.2 導入のための前提条件」を参照して,データ送受信コマンドをインストールするマシンのソフトウェアが,データ送受信コマンドの前提条件を満たしているかを確認します。

(b) JREの確認

JREがインストールされていることを確認します。

重要

Javaを同梱したコマンドを使用する場合,JREの確認は必要ありません。

(3) JREのインストール(Linuxの場合)

JREがインストールされてない場合,または前提条件を満たしていない場合に,JREをインストールします。

重要

次の場合,JREのインストールは必要ありません。

  • JP1/DH - Serverと同じマシン上でデータ送受信コマンドを実行する場合

  • Javaを同梱したコマンドを使用する場合

  1. JREのインストールファイルを,Oracle社のサイトからダウンロードします。

  2. ダウンロードしたインストールファイルを実行します。

    以降は,画面の指示に従ってインストール作業を進めてください。

(4) システム環境変数の設定(Linuxの場合)

  1. 使用しているログインシェルの設定ファイルに,環境変数DW_CMD_JRE_HOMEを追加します。

  2. 環境変数DW_CMD_JRE_HOMEに,JREのインストールディレクトリのパスを設定します。

    設定例を次に示します。

    ログインシェルにtcshを使用している場合は,~/.tcshrcファイルに設定を追加します。

    # .tcshrc
     
    # User specific aliases and functions
     
    alias rm 'rm -i'
    alias cp 'cp -i'
    alias mv 'mv -i'
     
    set prompt='[%n@%m %c]# '
     
    # Command
    setenv DW_CMD_JRE_HOME /usr/java/jre

    ログインシェルにbashを使用している場合は,~/.bashrcファイルに設定を追加します。

    # .bashrc
     
    # User specific aliases and functions
     
    alias rm='rm -i'
    alias cp='cp -i'
    alias mv='mv -i'
     
    # Source global definitions
    if [ -f /etc/bashrc ]; then
            . /etc/bashrc
    Fi
     
    # Command
    export DW_CMD_JRE_HOME=/usr/java/jre
    重要

    JP1/DH - Serverをインストールしたマシンと同じマシン上で,データ送受信コマンドを実行する場合は, JREのインストールディレクトリのパスにはJP1/DH - Serverに同梱されたJREのパスを指定してください。JREの格納先パスを次に示します。

    /opt/jp1dh/server/uCPSB/jdk/jre

(5) インストール(Linuxの場合)

データ送受信コマンドのインストール手順を,次に示します。

  1. データ送受信コマンドをインストールする任意のディレクトリを作成します。作成例を次に示します。

    mkdir /usr/bin/DWClient
  2. 作成したディレクトリに移動します。

    cd /usr/bin/DWClient
  3. 任意のフォルダにコピーした実行ファイルDWClientApp.tar.gzまたはDWClient.tar.gzを,2.で移動したディレクトリ下にコピーします。

  4. 手順1.で作成したインストールディレクトリ内の実行ファイルDWClientApp.tar.gzまたはDWClient.tar.gzを,解凍します。

    DWClientApp.tar.gzの場合

    tar zxvf DWClientApp.tar.gz

    DWClient.tar.gzの場合

    tar zxvf DWClient.tar.gz