Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Data Highway - Server 構築・運用ガイド


9.2.1 データ送受信コマンドのインストール(Windowsの場合)

データ送受信コマンドを,OSがWindowsの環境で使用する場合のインストール手順について,説明します。

〈この項の構成〉

(1) 実行ファイルのコピー(Windowsの場合)

インストールの前に,データ送受信コマンドを実行するマシン上の任意のフォルダに,データ送受信コマンドの実行ファイル(DWClient.zip)をコピーします。

データ送受信コマンドの実行ファイルは,JP1/DH - Serverのインストール時に,同時にインストールされます。実行ファイルの格納先を次に示します。

JP1/DH - ServerをWindows環境に構築した場合

Javaを同梱したコマンドを利用する場合

<JP1/DH - Serverのインストール先フォルダ>\Client\DWClientApp.zip

Javaを同梱しないコマンド(従来のコマンド)を利用する場合

<JP1/DH - Serverのインストール先フォルダ>\Client\DWClient.zip
JP1/DH - ServerをLinux環境に構築した場合

Javaを同梱したコマンドを利用する場合

/opt/jp1dh/server/Client/DWClientApp.zip

Javaを同梱しないコマンド(従来のコマンド)を利用する場合

/opt/jp1dh/server/Client/DWClient.zip

(2) 前提ソフトウェアの確認(Windowsの場合)

(a) 前提OSの確認

9.1.2 導入のための前提条件」を参照して,データ送受信コマンドをインストールするマシンのソフトウェアが,データ送受信コマンドの前提条件を満たしているかを確認します。

(b) JREの確認

JREがインストールされていることを確認します。

なお,Windows 8.1を使用している場合,次の手順で[スタート]メニューから実行する操作は,[スタート]画面を右クリックして[すべてのアプリ]を開いて実行してください。

重要

Javaを同梱したコマンドを使用する場合,JREの確認は必要ありません。

Windows 7での確認手順を次に示します。

  1. Windowsのスタートメニューから,[コントロール パネル]を選択します。

  2. [プログラム]をクリックします。

  3. [プログラムと機能]をクリックします。

  4. JREが「9.1.2 導入のための前提条件」に記載された前提条件を満たしているかを確認します。

    JREがインストールされてない場合,または前提条件を満たしていない場合は,前提条件のバージョンのJREをインストールしてください。

(3) JREのインストール(Windowsの場合)

JREがインストールされてない場合,または前提条件を満たしていない場合に,JREをインストールします。

重要

次の場合,JREのインストールは必要ありません。

  • JP1/DH - Serverと同じマシン上でデータ送受信コマンドを実行する場合

  • Javaを同梱したコマンドを使用する場合

  1. JREのインストールファイルを,Oracle社のサイトからダウンロードします。

  2. ダウンロードしたインストールファイルを実行します。

    以降は,画面の指示に従ってインストール作業を進めてください。

(4) 環境変数の設定(Windowsの場合)

データ送受信コマンドで使用するJREのインストールフォルダを,環境変数に指定します。

環境変数の設定は,システムに複数バージョンのJREがインストールされている場合で,システムの標準JREが「9.1.2 導入のための前提条件」を満たしていない場合にだけ実施します。なお,JREのバージョン情報は,コマンドプロンプトで「java -version」を実行すると確認できます。

  1. Windowsのスタートメニューから[コンピューター]を右クリックし,[プロパティ]を選択します。

  2. [システムの詳細設定]を選択します。

    [システムのプロパティ]ウィンドウが開きます。

  3. [詳細設定]タブで[環境変数]ボタンをクリックします。

    [環境変数]ダイアログが表示されます。

  4. Windowsのユーザー名のユーザー環境変数」,または「システム環境変数」の[新規]ボタンをクリックします。

    [新しいユーザー変数]または[新しいシステム変数]ダイアログが表示されます、

  5. 「変数名」に「DW_CMD_JRE_HOME」,「変数値」にJREのインストールフォルダのパスを入力し,[OK]ボタンをクリックします。

    環境変数が追加されます。

  6. [OK]ボタンをクリックして,環境変数の設定を終了します。

    重要

    JP1/DH - Serverをインストールしたマシンと同じマシン上で,データ送受信コマンドを実行する場合は,「変数値」にはJP1/DH - Serverに同梱されたJREのパスを指定してください。JREの格納先パスを次に示します。

    <JP1/DH - Serverのインストール先フォルダ>\uCPSB\jdk\jre

(5) インストール(Windowsの場合)

データ送受信コマンドのインストール手順を,次に示します。

なお,インストールを実行するユーザには,データ送受信コマンドのインストールフォルダ,および実行ユーザのテンポラリフォルダへの書き込み権限が必要です。

  1. 実行ファイルDWClientApp.zipまたはDWClient.zipを,解凍します。

    DWClientAppフォルダまたはDWClientフォルダが作成されます。

  2. 手順1.のフォルダを任意のフォルダへ移動します。