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JP1 Version 12 JP1/Data Highway - Server 構築・運用ガイド


8.3.4 ログ出力

コマンドで出力されるアプリケーションログについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) ログレベル

アプリケーションログのログレベルの一覧を次に示します。

表8‒3 アプリケーションログのログレベルの一覧

項番

ログレベル

ID

重要度

内容

監視対象

1

Error

E

代表ユーザ対応レベル,またはシステム管理者対応レベル

ネットワーク環境などの実行環境の問題や,コマンドの入力パラメータの問題により,コマンドの処理が続行できないことを示します。

代表ユーザによる対処が必要な障害です。システム管理者による対処が必要になることもあります。

終了コード16,8のケースのログです。

2

Warn

W

一時的な障害

コマンドの処理で正常ケースではない事象が発生したことを示します。

コマンドの処理は続行されます。

終了コード4のケースのログです。

3

Info

I

通常イベント

正常処理の進行を通知するログです。

×

(凡例)

○:監視対象のログレベル

△:システムの性格によって監視する/しないを検討するレベル

×:監視対象外のログレベル

(2) ログファイル

ログファイルの仕様を次に示します。

表8‒4 ログファイルの仕様

項番

項目

形式または値

1

ファイル形式

テキスト形式

2

文字コード

UTF-8

3

改行コード

CR+LF

ログファイルは次のパスに出力されます。保管日数は30日です。

<インストール先フォルダ>\log\dwc-yyyyMMddhhmmss-GUID.log
(凡例)
  • <インストール先フォルダ>:JP1/DH - Serverコマンドをインストールしたフォルダ

  • yyyyMMddhhmmss:コマンドの実行日時(yyyy:西暦4桁,MM:月2桁,dd:日付2桁,hh:時間2桁(24時間表示),mm:分,ss:秒)

  • GUID:GUID形式のランダム文字列

    重要

    コマンドを実行するごとに,既定の出力先に新しいログファイルが出力されます。ログ出力先が存在しない場合は,ログ出力先フォルダを自動的に作成し,ログを出力します。なお,ログファイルは,保管日数の経過後にコマンドを起動すると自動的に削除されます。

(3) 出力形式

アプリケーションログの出力形式を次に示します。

日付区切り文字時刻バージョン番号ログレベルメッセージIDメッセージテキスト
(凡例)

△:1バイト(半角)の空白文字を示します。

アプリケーションログの出力例を次に示します。

2011/04/19T20:38:21.500 02-07    INFO  DWCO1001_I Command start.
2011/04/19T20:38:28.250 02-07    INFO  DWCO1602_I ユーザ情報の取得を完了しました。
2011/04/19T20:38:28.250 02-07    INFO  DWCO1002_I Command finished.

アプリケーションログの出力内容を次に示します。具体的なメッセージについては,「14. メッセージ」を参照してください。

表8‒5 ログファイルの出力内容

項番

項目

桁数

出力内容

1

日付

10

yyyy/MM/dd

  • yyyy:西暦4桁

  • MM:月2桁

  • dd:日付2桁

2

区切り文字

1

T

3

時刻

12

HH:mm:ss.SSS

  • HH:時間2桁(24時間表示)

  • mm:分

  • ss:秒

  • SSS:ミリ秒

なお,出力時刻はクライアント側の時刻となります。

4

バージョン番号

8

12-00

左詰めとなり,右側は△で埋められます。

5

ログレベル

5

ログレベルです。左詰めとなります。

詳細は「8.3.4 (1) ログレベル」を参照してください。

6

メッセージID

10

メッセージを特定するID

XXXXYYYY_Z

  • XXXX:製品コード

  • YYYY:メッセージ番号

  • Z:ログレベルID(I:Info,W:Warn,E:Error)

7

メッセージテキスト

可変長

メッセージの内容

Javaのスタックトレース情報を含む場合,改行が含まれることがあります。