Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Data Highway - Server 構築・運用ガイド


5.2.1 新規インストール/上書きインストール/アップグレードインストール(Linuxの場合)

JP1/DH - Serverを新規インストールする場合の手順を説明します。

なお,Linuxの場合,新規インストールと上書きインストール,およびアップグレードインストールに区別はありません。上書きインストール,またはアップグレードインストールの場合も,ここでの手順を参照してください。

始めにHitachi PP Installerをインストールします。すでにHitachi PP Installerがインストールされている場合は,次のコマンドを実行してHitachi PP Installerを起動します。

/etc/hitachi_x64setup -i /cdrom

注 斜体の部分はご使用の環境により異なります。

  1. JP1/DH - Serverをインストールするホストに,スーパーユーザーでログインします。またはsuコマンドでユーザをスーパーユーザーに変更します。

  2. 上書きインストール,およびアップグレードインストールの場合は,次の順序でJP1/DH - Serverを停止します。

    • JP1_DH_WEBSVR(JP1/DH - Webサーバを使用している場合)

    • JP1_DH_WEBCON

    • JP1_DH_DATABASE_SVR

  3. ドライブにJP1/DH - Serverの提供媒体(CD-ROM)をセットします。

  4. CD-ROM装置をマウントします。

    CD-ROMを/cdromにマウントする場合のコマンド実行例を,次に示します。

    /bin/mount -r -o mode=0544デバイススペシャルファイル名 /mnt/cdrom
  5. 次のコマンドを実行して,Hitachi PP Installerをインストール,および起動します。

    mnt/cdrom/X64LIN/setup /mnt/cdrom

    Hitachi PP Installerを起動したら,JP1/DH - Serverをインストールします。

  6. Hitachi PP Installerを起動すると,初期画面が表示されます。

    初期画面例を次に示します。

    Hitachi PP Installer 05-16
     
    L) List Installed Software
    I) Install Software
    D) Delete Software
    Q) Quit
     
    Select Procedure ==⇒
    …
  7. 初期画面で「I」を入力します。

    インストールできるソフトウェアの一覧が表示されます。

  8. JP1/DH - Serverにカーソルを移動し,スペースバーで選択します。「I」を入力します。

    JP1/DH - Serverがインストールされます。

  9. インストールが完了したら,「Q」を入力します。初期画面に戻ります。

    重要
    • JP1/DH - Serverの新規インストール,上書きインストール,またはアップグレードインストールが完了したら,データベースサービス(JP1_DH_DATABASE_SVR)を起動し,その後に必ずJP1/DH - Serverの環境設定を行ってください。環境設定の手順は「5.3 JP1/DH Webアプリケーションサーバの環境設定」を参照してください。なお,JP1/DH Webサーバを使用している場合は「5.4 JP1/DH Webサーバを使用する」を参照してください。

    • インストールがエラーで終了した場合,JP1/DH - Serverのインストール先の状態は不正となります。この場合は,エラーの原因を取り除いたあと再度インストーラを起動し,正常終了したことを確認してから,インストールを完了してください。

    • 上書きインストール,またはアップグレードインストールの場合,データベース関連のパスワードは「p@ssw0rd」にリセットされています。必要に応じて再設定してください。詳細については「4.1.3 上書きインストール/アップグレードインストール時の注意事項」を参照してください。