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JP1 Version 12 ジョブ管理 基本ガイド(高速大容量ファイル転送編)


2.8 部門の構成と運用方法を設計する(部門管理者)

部門管理者は,システム管理者が準備したドメインの配下のグループに対し,実際にJP1/DH - Serverを使ってデータを配送するユーザを設定したり,データ配送時に適用されるルールを設定したりします。

操作手順

  1. JP1/DH - Serverでデータを配送するユーザの情報を準備します。

    ここでは次に示すユーザが,JP1/DH - Serverでデータを配送する例を基に説明します。

    勤務地

    所属

    ユーザ

    ユーザ権限

    (役割)

    ユーザID

    メールアドレス

    使用する言語

    東京

    設計部

    鈴木智子

    代表ユーザ

    (部門管理者)

    suzuki

    suzuki@XXX.co.jp

    日本語

    東京

    設計部

    佐藤大輔

    一般ユーザ

    (承認者)

    sato

    sato@dXXX.co.jp

    日本語

    東京

    設計部

    田中健太

    一般ユーザ

    tanaka

    tanaka@XXX.co.jp

    日本語

    海外

    製造部

    渡辺誠

    一般ユーザ

    watanabe

    watanabe@XXX.co.jp

    日本語

    海外

    製造部

    Mia Wilson

    一般ユーザ

    wilson

    wilson@XXX.co.jp

    英語

    海外

    製造部

    李静

    一般ユーザ

    li

    li@XXX.co.jp

    中国語

    注※

    勤務地が海外のユーザも,国内の部門管理者がJP1/DH - Serverに設定します。

  2. グループ構成で,どのグループ間でデータを配送するのかを確認し,データ配送時に,どのアドレス一覧を表示するのかを設計します。

    ここでは「設計部」から「製造部」へデータを配送するため,「設計部」に「製造部」のアドレス一覧を表示するようにします。

    [図データ]

  3. ユーザごとに使用する言語を確認します。

  4. ユーザがJP1/DH - Serverにログインするときのパスワードを決めます。

    ヒント

    初期パスワードは共通の文字列にしておきます。このようにしておくと,各ユーザに連絡する際に,同じ文面でメールを一括送信できます。

    初回ログイン時には必ず初期パスワードを変更するように指示してください。

  5. データを配送するときの方針を確認します。

  6. どの方針をどのグループに適用するかを決めます。

  7. データ配送時の承認者を決めます。

  8. グループに,データを配送するときの方針と承認者を組み合わせて設定します。

  9. 各ユーザに必要事項を連絡します。

    各ユーザに,JP1/DH - ServerのURL,ユーザID,パスワードおよび操作方法を連絡するためのメールを送信します。

    このとき連絡するパスワードは初期パスワードです。必ず初回ログイン時にパスワードを変更するよう連絡してください。

次の作業

ここで設計した内容をJP1/DH - Serverで実際に設定します。

関連項目