1.4.2 digikatsuwide.xmlファイルで環境を設定する
digikatsuwide.xmlファイルを編集して,手順に従ってサーバのIPアドレス,メールサーバ,通知機能で使用する送信者メールアドレス,サーバのFQDNとドメイン名,配送データ保管フォルダ,ネットワーク帯域制限,および転送可能最大ファイルサイズを設定します。
前提条件
この作業は,システム管理者がJP1/DH - ServerをインストールしたマシンにビルトインAdministratorユーザでログインして実施します。
操作手順
-
digikatsuwide.xmlファイルをテキストエディタで開きます。
digikatsuwide.xmlファイルの格納先は次のとおりです。
インストールフォルダ\misc\digikatsuwide\digikatsuwide\WEB-INF
-
サーバのIPアドレスを設定します。
JP1/DH - ServerをインストールしたマシンのIPアドレスを設定します。
<end-point> <ip>サーバのIPアドレス※</ip> </end-point> <end-point protocol="https"> <ip>サーバのIPアドレス※</ip> </end-point>
- 注※
-
インターネットに公開する場合は,グローバルIPアドレス(例:192.168.0.2)を指定してください。
-
メールサーバを設定します。
現在運用中のメールサーバのホスト名とポート番号を設定します。また「送信者メールアドレス」には,JP1/DH - Serverがデータの配送状況などを利用者に通知するために送信するメールの送信アドレスになるメールアドレスを設定します。
<mail-notification> <mail-server> <host>メールサーバのホスト名</host> <port>メールサーバのポート番号</port> </mail-server> <notification-from> <system-address>送信者メールアドレス</system-address> </notification-from> : </mail-notification>
-
サーバのFQDNとドメイン名を設定します。
JP1/DH - ServerをインストールしたマシンのFQDN(Fully Qualified Domain Name)およびドメイン名を設定します。
<biz-connect id="bizconnect"> <service> : <bind-hostname>サーバのFQDN</bind-hostname> <bind-domainname>サーバのドメイン名</bind-domainname> <bind-sub-domainname>サーバのサブドメイン名</bind-sub-domainname> : </service> </biz-connect>
- 重要
-
-
ホスト名(サーバのFQDN)に「_(アンダースコア)」を使用しないでください。誤動作の原因になります。
-
サーバのFQDNとドメイン名の設定が正しくないと,JP1/DH - Serverにログインした後に正しく動作しません。設定内容をよく確認してください。
-
- ヒント
-
- ドメイン名とサブドメイン名の構造
-
ドメイン名とサブドメイン名はそれぞれサーバのFQDNの前半部分と後半部分から構成されています。
サーバのFQDNが「jp1dhserver.foo1.foo2.co.jp」の場合,サーバのドメイン名はFQDN後半部分の「foo2.co.jp」,サーバのサブドメイン名はFQDN前半部分の「jp1dhserver.foo1」になります。このとき設定内容は次のようになります。
<biz-connect id="bizconnect">
<service>
:
<bind-hostname>jp1dhserver.foo1.foo2.co.jp</bind-hostname>
<bind-domainname>foo2.co.jp</bind-domainname>
<bind-sub-domainname>jp1dhserver.foo1</bind-sub-domainname>
:
</service>
</biz-connect>
-
配送データ保管フォルダを設定します。
JP1/DH - Serverで送受信するデータを保管するフォルダを設定します。配送データの保管フォルダは「C:\Program Files\Hitachi\jp1dh\server\data\」です。
<biz-connect id="bizconnect"> : <persistence> <storage> <directory>C:\Program Files\Hitachi\jp1dh\server\data\</directory> </storage> </persistence> : </biz-connect>
- 重要
-
ネットワークフォルダ,およびネットワークドライブ上のフォルダは使用できません。
-
ネットワーク帯域制限を設定します。
JP1/DH - Serverが利用するネットワーク帯域を設定します。
<biz-connect id="bizconnect"> <service> : <throughput-limit> <upload>アップロード時の最大通信帯域※</upload> <download>ダウンロード時の最大通信帯域※</download> </throughput-limit> : </service> </biz-connect>
- 注※
-
ネットワーク帯域の値の単位は「Mbps」です。
0〜1,000の値を指定してください。省略はできません。
0を指定すると「帯域制限なし」になります。
- 重要
-
-
ネットワーク帯域を設定する場合は,ほかの業務とのバランスを考慮して設定してください。また,設定した値が適切かどうかテスト・評価時に見直してください。
-
ネットワーク帯域の値は,実際の回線で使用できる範囲内の値を設定してください。実際の回線以上の数値を設定してもエラーにはなりませんが,使用できる帯域は実回線の帯域に限られます。
-
-
転送可能最大ファイルサイズを設定します。
1回に配送できる最大サイズ,および1ファイル当たりの最大ファイルサイズを設定します。業務内容などを考慮して値を設定してください。
<biz-connect id="bizconnect"> <service> : <data-capacity> <per-file>1配送当たりの最大サイズ※</per-file> <per-delivery>1ファイル当たりの最大ファイルサイズ※</per-delivery> </data-capacity> : </service> : </biz-connect>
- 注※
-
単位はGBです。
設定値には1〜1,024の数値を設定してください。
値は必ず指定してください。省略するとJP1/DH - Serverの起動時に失敗します。
次の作業
usrconf.cfgファイルでJavaヒープメモリのサイズを設定します。
関連項目