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JP1 Version 12 ジョブ管理 基本ガイド(高速大容量ファイル転送編)


1.2.1 JP1/DH - Serverを構築する環境を確認する

JP1/DH - Serverをインストールする前に,次に示す項目が適切かどうかを確認します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/DH - Serverをインストールするマシンの環境を確認する

JP1/DH - Serverをインストールするマシンの環境が適切かどうかを確認します。

操作手順

  1. 専用サーバマシンを準備します。

    JP1/DH - Serverを稼働させる専用のサーバマシンを準備してください。大容量のデータを高速で配送する際に最大限の性能を発揮できるよう,JP1/DH - Serverはほかのシステムと共存させないでください。

  2. CPUの性能が64bit対応 デュアルコアCPU 2.4GHz以上であることを確認します。

  3. メモリの容量が3.0GB以上あることを確認します。

  4. ディスク占有量が次の条件を満たしていることを確認します。

    なお,ディスク占有量の算出は次の表の数値を前提にしています。

    項目

    前提とする数値

    ユーザ数

    100

    やり取りするデータのサイズ

    100.0MB〜1.0GB

    1日にやり取りするデータの件数

    最大100件

    1日に配送するファイルの総サイズ

    最大100.0GB

    データの保管日数

    31日間

    • インストールフォルダ:C:\Program Files\Hitachi\jp1dh\server\

      アプリケーションインストール用ディスク容量:2.0GB以上

    • 配送データ保管先フォルダ:C:\Program Files\Hitachi\jp1dh\server\data\

      配送データ保管用のディスク容量:3.5TB以上

      注※

      お試しで使用する場合は300.0GB以上で問題ありません。この場合,データの保管日数が3日間程度になります(保管するファイルのサイズや総数の前提条件が変わらない場合)。配送するデータ容量が配送データ保管用のディスク容量を超えると,新規のデータを配送できなくなります。また,保管期間を過ぎたデータはフォルダから削除されダウンロードできなくなります。

    • 実行時のデータベースで必要とするディスク容量:80.5MB以上

    • ログ保管用ディスク容量:5.0GB以上

  5. ネットワークインタフェースが1.0Gbps以上であることを確認します。

  6. インストールするマシンに「Program」ファイルまたは「Program」フォルダがないかを確認します。

    システムドライブの直下に「Program」という名称のファイルまたはフォルダがあるとプログラムが正しく動作しません。該当するファイルやフォルダがある場合は,JP1/DH - Serverをインストールする前に削除してください。

  7. インストールするマシンにPostgreSQL,postgresユーザがないかを確認します。

    PostgreSQLがインストールされている場合は,JP1/DH - Serverをインストールする前にPostgreSQLをアンインストールしてください。

    また,postgresユーザがいる場合は,JP1/DH - Serverをインストールする前にpostgresユーザを削除してください。

    重要

    Windows Server 2012,Windows Server 2012 R2,またはWindows Server 2016の場合,JP1/DH - Serverのインストールと同時にインストールされる「権限昇格済みコマンドプロンプト」を使用するときは,Microsoft .NET Framework 3.5のインストールが必要です。Microsoft .NET Framework 3.5のインストールについては,マニュアル「JP1/Data Highway - Server 構築・運用ガイド」の「.NET Framework 3.5のインストール」の説明を参照してください。

関連項目

(2) JP1/DH - Serverにアクセスするクライアントマシンの環境を確認する

JP1/DH - Serverにアクセスするマシンの環境が適切かどうかを確認します。

操作手順

  1. CPUの性能がデュアルコアCPU 2.4GHz以上であることを確認します。

  2. メモリの容量が3.0GB以上あることを確認します。

  3. アプレットログの出力容量が次の条件を満たしていることを確認します。

    なお,アプレットログの出力容量の算出は次の表の数値を前提にしています。

    項目

    前提とする数値

    1日にやり取りするデータの件数

    1件

    配送データのファイルサイズ

    最大1,000.0MB

    アプレットログの出力容量:840.0MB以上

    注※ アプレットログは,JP1/DH - Serverと通信したときに出力されるログです。

  4. ネットワークインタフェースが100.0Mbps以上であることを確認します。

(3) 通知機能に必要な環境の確認・検討

JP1/DH - Serverで使用する通知機能に必要な環境を確認・検討します。

操作手順

  1. 連携先メールサーバを確認します。

    JP1/DH - Serverを導入する環境で現在,運用中のメールサーバがSMTPプロトコルをサポートしているかどうかを確認してください。

    JP1/DH - Serverは,データの配送状況などを利用者宛てにメールで通知します。そのため,連携するメールサーバはSMTPプロトコルをサポートしている必要があります。

  2. 送信者メールアドレスを検討します。

    JP1/DH - Serverが利用者宛てに送信するメールの送信者メールアドレスを検討してください。このメールアドレスは,JP1/DH - Serverの利用者が受け取る通知メールの送信者の欄に表示されます。

次の作業

関連項目