ftsregc−伝送情報の登録・変更・削除・表示−
形式
- 登録
ftsregc -N [伝送カード名] [伝送情報オプション オプション引数]
- 変更
ftsregc -C 伝送カード名 [伝送情報オプション オプション引数]
- 削除
ftsregc -D 伝送カード名
- 表示
ftsregc -L 伝送カード名
機能
伝送情報を登録・変更・削除・表示するコマンドです。
引数
-N [伝送カード名] [伝送情報オプション オプション引数]
伝送情報の登録は，新規に伝送カードに登録する方法と，既存の伝送カードをひな形として，登録内容を書き換えて別の伝送カードとして登録する方法があります。
-
新規に伝送カードに登録する
ftsregc -N [伝送情報オプション オプション引数]
伝送情報オプションで指定された内容を伝送情報として新規作成します。伝送情報オプションのうち，-TC，-TH，-TU，-TT，-TY，-TL，-TRは，必ず指定してください。伝送カード名は伝送情報オプションの-TCで指定してください。
-
既存の伝送カードを利用して登録する
ftsregc -N [伝送カード名] [伝送情報オプション オプション引数]
ひな形として利用する伝送カード名を指定し，変更したい伝送情報オプションを指定してください。このとき，-TCには登録する伝送カード名を必ず指定してください。
伝送情報の登録は，スーパーユーザ権限が必要です。
伝送情報オプションの一覧を次に示します。それぞれのオプション引数については，「3.4.1 伝送情報を伝送カードに登録する」を参照してください。
|
オプション名 |
オプション引数 |
値 |
|---|---|---|
|
-TC |
伝送カード名 |
((1〜20バイト)) |
|
-TH |
接続先ホスト名 |
((1〜256バイト)) |
|
-TP |
接続先ポート番号 |
((1〜65535)) |
|
-TU |
ログインユーザ名 |
((1〜80バイト)) |
|
-TW |
ログインパスワード |
((0〜80バイト)) |
|
-TT |
送受信種別
|
SEND｜RECV｜APPE |
|
-TY |
伝送モード
|
ASCII｜BINARY |
|
-TM |
圧縮モード
|
STREAM｜COMPRESS |
|
-TK |
サイズ確認
|
CHECK｜UNCHECK |
|
-TL |
ローカルファイル名 |
((1〜256バイト)) |
|
-TR |
リモートファイル名 |
((1〜256バイト)) |
|
-TS |
正常時に起動するプログラム名 |
((0〜256バイト)) |
|
-TF |
異常時に起動するプログラム名 |
((0〜256バイト)) |
|
-TX |
FTPコマンド |
((0〜300バイト)) |
|
-TO |
コメント |
((0〜80バイト)) |
|
-TA |
単／複伝送
|
AUTO｜MULTIPLE｜SINGLE |
|
-TSS |
FTPS使用
|
CHECK｜UNCHECK |
|
-TSE |
サーバ証明書有効期限確認
|
CHECK｜UNCHECK |
|
-TSA |
CA証明書パス名 |
((0〜256バイト)) |
|
-TSR |
CRLパス名 |
((0〜256バイト)) |
-C 伝送カード名 [伝送情報オプション オプション引数]
指定された伝送カード名の伝送情報のうち，伝送情報オプションで指定されたものを変更します。
伝送情報の変更は，スーパーユーザ権限が必要です。
-D 伝送カード名
指定された伝送カード名の伝送情報を削除します。
伝送情報の削除は，スーパーユーザ権限が必要です。
-L 伝送カード名
指定された伝送カード名の伝送情報を表示します。
補足事項
ftsregcコマンドを複数同時に実行しないでください。同時に実行すると，エラーとなるか，エラーメッセージが出なくても期待した結果にならないことがあります。
なお，伝送情報の表示だけを複数同時に実行することは問題ありません。
戻り値
|
0 |
正常終了 |
|
61 |
登録時の異常終了 |
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62 |
変更時の異常終了 |
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63 |
削除時の異常終了 |
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64 |
表示時の異常終了 |
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91 |
コマンドパラメタの構文誤りによる異常終了 |
表示されるメッセージについては，「8.11 ftsregcコマンドの出力メッセージ（KDJF52xx）」を参照してください。
注意事項
オプション引数で，0文字を指定するには，空文字列を指定してください。
（例）正常時に起動するプログラム名を削除する場合
ftsregc -C card1 -TS ""